これを携帯する勇者は現れるのであろうか...?
ここ数年業績好調なソニー、実験的な市販モデルを作るメーカーとして再起したところがありますよね。だからといって香港ハイエンドオーディオビジュアルショーで公開された「DMP-Z1」は前衛的すぎじゃないでしょうか。エンジニアファーストな社風が作ったプロダクトアウトなブツっぽくて好きだけれども!

いろんな意味でハイエンドなオーディオプレーヤー
四角いハコに大きくハデな金色のボリュームノブ。外観から伝わってくるように、「DMP-Z1」はオーディオ機器。デジタルオーディオプレーヤーです。
価格は6万1880香港ドル(約88万円)と極めてハイエンド。重さも、Philewebによると約2.5kgとこれまたとびっきりのハイエンド。コンクリブロックくらいのサイズで据え置き用かと思ったらバッテリー内蔵です。その気になれば、持ち運べるのです! 専用のキャリングケースとかもあったらなおよし!

なお「DMP-Z1」にはアナログアンプが使われています。デジタル部はDAC(AK4497EQ)が担当し、増幅段をTPA6120A2を用いたアナログアンプがカバーします。
ところでソニーお手製のフルデジタルアンプS-Masterはどこにいってしまったのでしょうか! お役御免ということなんでしょうか! ああ、 ウォークマンを支え続けたS-Masterよ永遠に。まあ大電力が使えるプロダクトだから、低消費電力性能を重視したS-Masterを使わなくてもいいわけなんですけどね。

デジタルオーディオプレーヤーということで、曲名表示&選曲コントロール用にタッチディスプレイも備えています。ただ、NW-ZX300と同サイズである800×480ピクセルの3.1インチほどというのは控えめすぎじゃないでしょうか。
より極みを目指すオーディオプレーヤーの先鋭化。持ち運べないことはないよという「DMP-Z1」は、ポータブルだけではなく据え置きのフルサイズオーディオ市場にも1石を投じそう。