乗ってみたい!
イーロン・マスクのSpaceX(スペースX)が、NASAの商業乗員輸送プログラムで使用される予定の有人宇宙船「クルー・ドラゴン(Crew Dragon)」と宇宙服を海外のプレス向けに公開しました。
Totally geeking out over the pictures from today’s @SpaceX media event showcasing the #CrewDragon spacesuit and spacecraft. Designed to transport astronauts, @NASA has announced that it will be ready for a crewed test in April 2019. So exciting. https://t.co/60aoh2DD0R#SpaceXpic.twitter.com/RFFtb9AJif
— Aleem H (@aleemsays) 2018年8月14日
その外見もさることながら、中身がとてもスマートでカッコいい。宇宙船というとボタンがいっぱい付いている無骨なイメージですが、どうやらほとんどタッチパネルみたい。『スター・ウォーズ』的なボタンだらけのワクワク感はないけど、最近の『スタートレック』的なハイテクなSFって感じがしますね。
ちなみに取材を行ったTeslaratiの記事によると、今回公開されたのはシミュレーターとして使用される予定のレプリカということですが、実際に宇宙へ飛んでいくものとほとんど変わらないとのこと。
Starman’s sibling? Either way, it’s the coolest pressure suit around. pic.twitter.com/bKEzdI7Z4N
— Jack Beyer (@thejackbeyer) 2018年8月13日
宇宙服もクルー・ドラゴンと統一された雰囲気を感じる未来的でミニマルなデザイン。マーベル映画などで活躍する有名コスチュームスタジオの「Ironhead Studio」のデザイナーを雇って作り上げたものとのことで、かなりSF映画っぽいのもそのせいか。
ヘルメットは非常にスリムでツルッとしていますが、パーツの大部分を3Dプリントで出力することで複雑なバイザーの開閉機構やマイク、空調用の冷却チャネルの内蔵することが可能になっているのだとか。
それでいてかなり軽いらしく、ArsTechnicaの記事によると搭乗予定のNASAの宇宙飛行士Doug Hurleyは「今まで被った中で一番軽いヘルメットだ」と語ったとのこと。
シンプルさは見た目のためだけではなく、宇宙飛行士のユーザーエクスペリエンスの向上にも役立っていて、直感的に扱うことができるようになっているとのこと。さらに電源や酸素、水といったものの供給に必要なケーブルの接続部分を一箇所にまとめて、飛行士が注意を払う箇所を減らしているのだとか。極限状態に置かれる宇宙飛行士にとってこれは重要なことですよね。
Closeup of the glove pic.twitter.com/yO3G6GNvr3
— Jack Beyer (@thejackbeyer) 2018年8月13日
一方でグローブの指先はタッチパネルを操作するために導電性のレザー製。なんかここは急に身近に感じますね。
宇宙船も宇宙服も全体的にクリストファー・ノーランの映画『インターステラー』みたいな感じでカッコよく、あとは板状のサポートロボットがいれば完璧。
Sneak peek of the inside of Teague Auditorium at @NASA_Johnson, we're about an hour out from the @Commercial_Crew astronaut announcement.
— Boeing Space (@BoeingSpace) 2018年8月3日
Who will fill these #Starliner crew seats?
Watch live: https://t.co/7Z6GdpSViwpic.twitter.com/uXp9rcwcri
ちなみに、同じくNASAのプログラムで使用される予定のボーイング社の宇宙服はクラシックなものからの正当進化という感じでかなり対照的。『2001年宇宙の旅』っぽくもあり、『レゴ・ムービー』にも出てきたレゴの宇宙飛行士っぽくもあり、こっちはこっちで素敵ですね。
Source: Teslarati, ArsTechnica, Twitter(1, 2, 3, 4), Instragram via Business Insider