Twitterの願い。もっと健全な場所になあれ

  • 6,435

  • author Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
Twitterの願い。もっと健全な場所になあれ
Image: Getty

なんでこんなにみんなツイートで毒づくの?

炎上、ハラスメント、いやがらせ、いじめ......悪評高いTwitter(ツイッター)ですが、こんなに毒が渦巻いているのはどうして? その疑問を解決すべく、Twitter社は自ら積年のこの悩みを学者たちにぶつけることにしたようですよ。

「Twitterの健全状態を測るパートナー」を公募していた

Twitterはかねてから、「一般公開ツイート内での会話の健康状態を分析してみたい人集まれ」と公募をかけていたようです。Twitter社の社員で構成される実行委員会が230を超える応募の内容を5カ月にわたり検討し、7月30日に最終選考で絞り込んだふたつのグループを発表しました。

世界から寄せられた研究者たちのすばらしい応募を検討した結果、2つのパートナーグループが最終選考に残りました。きっと公共での健全なツイートを促進する指標を打ち立てる助けとなるでしょう。https://twitter.com/jack/status/969234275420655616 …

「一見失礼だけど有用な発言」と単なるヘイトスピーチの違いを調査

Twitterの「健全状態を測る」ために採用されたグループのひとつは、オランダライデン大学政治学助教授のレベッカ・トロンブル博士率いるチーム。なんでも 「エコーチェンバー現象と失礼極まりないコメント」に焦点を当てるとか。

訳注:エコーチェンバー現象とは、自分と同じ意見が多数となる閉じられたコミュニティで、同意見の人々とのコミュニケーションを繰り返すことによって、同意見が増幅し、反対意見に敵対関係すら生まれる現象をいいます。

この研究グループは、「Twitterでの政治的な討論からどのようにコミュニティが形成されるのか」「討論が発展するとどんな困難が待ち受けているのか」を探ります。分析するのは、失礼極まりない発言 vs 受け入れがたい発言(失礼ともとれる発言は政治的な会話では重要な役割を果たすことがあります。一方で、差別的な発言やヘイトスピーチなどの受け入れがたい差別的発言は民主主義を脅かす存在になりえます。そのため、その差を測ることのできるアルゴリズムを開発する必要があるとのこと)。

たとえば、男女の賃金格差についてツイートする女性に対し、思慮深く、情報に通じたコメントよりも「死んでしまえ」といった毒づいたコメントが多くつくのを見かけたことはありませんか。「差別発言などの受け入れがたい発言は本質的に民主主義を脅かす」と唱えるトロンブル博士のグループは、失礼極まりない(が有用な)コメントとヘイトスピーチなどの(絶対的に)受け入れがたいコメントの差異を認識するアルゴリズムを開発し「Twitter上での多様な意見とそれに対するエンゲージメントがどんなレベルにたどり着くか」ということを調べるようです。 どんなアルゴリズムなのか楽しみです。

より居心地のいいTwitterにするためのリサーチはひとまず歓迎

Twitterが選んだもう一方のリサーチパートナーであるオックスフォード大学とアムステルダム大学の研究チームは、「人びとがどのようにTwitterを使っているのか、多様な意見やバックグラウンドにさらされることは偏見と差別をなくすことにつながるのか」について、テキスト分類という手法を用いて調査を行なうとのこと。

度を過ぎて不健康になってしまうこともあるツイート。コミュティの健康状態の改善に外部の研究者が介入するというのは、好ましいことですね。ただ、Twitter自身が選んだパートナーであるということは、多少のバイアスがあるんじゃないかという感も否めませんが...。とにもかくにも、この研究はTwitter社がTwitterをより居心地のよい場所にしよう、もっと称賛に価する、価値ある努力が結晶する、生産的な場所にしよう、というミッションを掲げて開始した大きなプロジェクトのほんの一部。そのような努力はもっと早く行うべきだったかもしれませんが、どのようにTwitterが使用されるか、Twitterの使用がどうユーザーに影響するかを知ることは、疑いもなくよいことですよね。

Source: Twitter

あわせて読みたい