台風19号って異様に丸くて目も大きいよね。実はとっても珍しい

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  • author Brian Kahn - Gizmodo Earther
  • [原文]
  • たもり
台風19号って異様に丸くて目も大きいよね。実はとっても珍しい
Video: Colorado State University

キレイな円形。でも、嬉しくない。

現在、太平洋では台風とハリケーンが発生していますが、その中でも台風19号(ソーリック)はカテゴリ4弱に相当し、韓国に上陸し始めています。上のGIF動画からもヤバさが伝わってきますね。

19号は目がとっても大きい環状台風

台風19号の目の幅は57マイル(約92km)だと推定されています。その数字から大まかに計算すると、目の大きさはロサンゼルスの5倍以上(東京都の3倍以上)…。それに対し、今年発表された研究によれば、ほとんどの低気圧の目の幅はおよそ16マイル(約26km)ほどなんだとか。

多くの熱帯低気圧にありがちな典型的な電動丸ノコのような見た目と違って、台風19号はふちが非常に滑らかで丸みを帯びています。その大きな目と同心状の形から、19号は環状台風と呼ばれています。The Vaneの元情報提供者で、現在Forbesに寄稿している気象学者のDennis Mersereau氏は台風19号をとベーグルと比べていましたが、まさに輪状の仲間といった感じですね。

めずらしい環状台風が2年連続で発生

形状こそ見慣れた形ではありますが、環状台風はとても珍しいもの。北太平洋西部における台風の分析によれば、1990年から2009年にかけて発生した環状台風は12個のみで、その期間内の全台風の4%になります。

具体的に何によって発生するのかは完全には明らかになっていないものの、特定の条件が確率を高めているようです。科学者らは、比較的寒冷な上層の大気と弱い上空の偏西風が2つの基幹となる要素であり、摂氏約26度~29度の海水面温度も同様であると発見しています。

その希少性にかかわらず、環状台風は2年連続で西太平洋に現れたことになります。去年の7月に形成された平成29年台風第5号(ノルー)は本州に上陸する前に、日本のはるか東を迷走していました。

台風20号にも気をつけましょう

環状台風は強い勢力を持つ傾向にあり、台風19号も例外ではありません。琉球諸島の付近を時速214kmの突風を伴って進み、本日8月23日(木)に韓国に上陸すると予想されており、急速に弱まる前にハリケーン並みの強さでソウルに接近するかもしれません。

19号のすぐ後には、台風20号(シマロン)が本日中に本州に上陸する見込みとなっています。すでに記録的な猛暑豪雨に見舞われていますが、これ以上被害が増えないよう、一層の警戒が必要です。

Source: American Meteorological Society,(1, 2) The Vane, Forbes, Wikipedia,