現実の必要性って…? VR会議は導入しない理由がないくらい便利だった

  • 18,105

  • author K.Yoshioka
現実の必要性って…? VR会議は導入しない理由がないくらい便利だった
Image: Synamon

あとは普及を待つのみ、マジで。

突然ですが、最近めちゃくちゃ暑くないですか。毎朝出社するためにチャリで汗だくになりながら駅に向かい、そのあと満員電車にのって数十分耐え忍ばないといけない…なんて辛すぎます。

ちょっと前にアメリカでバーチャル出社している企業のニュースがありましたけど、かなり多くのかたに読んでいただきました。そう、それだけ多くの人が出社しない未来に興味を持っているということ! しかし現実的に導入するとなると簡単にはいかず、結局幻想のまま終わりそうな気もします。

しかし、日本にもバーチャルでの仕事を可能にするサービスが存在するのです。それがVRベンチャーのSynamonが提供するサービス「NEUTRANS BIZ」。どんな場所からでも、VR空間の会議室で会議をすることができるのです。

こんなに素晴らしい未来が目の前にあって、試さないわけにはいかない! ということで、さっそくギズモードの企画会議で使ってみました。


NEUTRANS BIZは現実世界の会議をそのまま代替できる

会議の様子を2分ほどにまとめました(実際は1時間くらいやりました)

VR空間で会議ができるとはいえ、どうやってVR 空間に集まるのか、本当にそんな未来的なことができるのか、気になりますよね。心配いりません。

NEUTRANS BIZのソフトウェアをインストールしたPCとVRヘッドセットさえあれば、どこにいてもインターネットを介して同じVR空間の会議室に集まることができます。いわゆるチャットルームと同じイメージです。

ただそう言われても、「どうせ現実の会議よりもできることは少ないんだろう」と思う方も多いでしょう。現実の会議でやることといえば、ディスプレイを使った資料の共有や、ホワイトボードを使ったアイデアの書き出し、議事録、タイマー設定などでしょうか。でもこれらの要素は、NEUTRANS BIZでも問題なく体験できます

ということで、実際にこれらの機能をフルに活用してみました。

VR会議はこうして始まる

_B0A9159
Photo: amito
渋谷でのセッティング

今回行なったのはギズモード編集部員の4人を交えた企画会議です。VRヘッドセットさえあれば遠隔で参加できるという特性を試すべく、渋谷に2名、五反田に2名と分かれて会議を行ないました。Oculus RiftとVR ReadyのPCを1人1台ずつ使います。ソフトはHTC ViveやWindows MRにも対応しています。

180822_vr_meeting
Image: Synamon
ロビーの様子

PCでソフトを立ち上げ、ヘッドセットを装着。するとロビーのような場所が現れ、いくつかの会議室が用意されています。その中から、該当の部屋を選んではいります。

DSC02947
Photo: ささき
五反田にいる編集部員の様子

するとそこは立派な会議室。すでに入室していた五反田にいる編集部員の2人とも合流できました。

いよいよ会議の始まりです。

理にかなった操作と機能性が違和感を感じさせない

180818_vr_kaigi_2
Image: Synamon

冒頭でも紹介した通り、NEUTRANS BIZでは会議で使えるさまざまな機能があります。

まずVR空間で自分の腕を見てみると、三本線のアイコン(メニューボタン)が見えます。このボタンを押すとたくさんのアイコンが出てきます。基本機能はすべてここからアクセスでき、たとえばVR空間での3Dペイントや、PCのデスクトップ画面の共有、動画の視聴や、オブジェクトの配置ができます。ある意味、会議のために削ぎ落とした機能なのが明確で良い。

NEUTRANSBIZ2018_08_0617_01_52
Image: Synamon
腕から表示されるメニュー画面

今回の会議では、企画をつくるにあたってパワーポイントの資料を共有する必要がありました。メニューから、「Desktop」にアクセスするとPCのデスクトップ画面がメニュー上に小さく配置されます。この画面をそのまま会議室の前面に貼り付けて、皆に共有できるというわけですね。

180820_vr_kaigi_3
Image: Synamon

また会議室の中には、さまざまな3Dオブジェクトが置いてあります。これらをVRコントローラーを使って、掴んで動かしたり、両手で引き伸ばすことで大きくしたりできます。たとえば3Dデータの共有なんかもできます。製品開発なんかのときに、角度を変えながらディティールを見るのに役立つんじゃないでしょうか。

これらの操作はかなり直感的ですが、いい意味で普通なんです。メニューからの操作、共有してから皆が正面をみる、という一連の動きがなにも違和感がなく、全く流れを止めることがないまま会話は進んでいきました。

NEUTRANS BIZでできることは、現実でできることをそのままVRに持って来るだけでなく、VRの理にかなった操作も多く用意されています。とくにVRを使った直感的な動きは、現実と同じように自然と受け入れることができました。

アバターだからこそ話しやすい&気を使わない

180818_vrkaigi_1
Image: Synamon

会議が始まってからふと、みんないつもと比べて発言量が増えたことに気づきました。話してる相手が可愛らしいアバターですからね。顔が見えないことでこれだけ緊張感がほぐれるとは思いませんでした。肉体というものは人間にいろいろな制約を与えているのだなと再確認。

またVR空間では音声も3Dになっており、アバターのいる方向から声が聞こえるようになっています。なので、会話スタイル自体は現実となんら変わりはありません。

_B0A9292
Photo: amito
会議中にこの笑顔

あとは集中力が続きやすい、というか気晴らしをしながら会議ができるので飽きないんですよね。たとえば、 手元からさまざまなオブジェクトを取り出して使ったり、窓の外の景色を宇宙に変えたりできます。

ゆるーい世界なんだけど、ちゃんとやることはやれる、むしろ現実よりやれるんです。

VR空間が発想を柔軟に、自由にしてくれる

180820_vr_kaigi_5
Image: Synamon

企画の内容を詰めた後は、タイトルを考える時間がやってきました。

いろいろと案はでますが、口頭だけではすぐ忘れてしまう…ということでそのまま3D空間に各々がメモをし始めました。

文字を綺麗に書くことに関しては慣れが必要でしたが、「VR空間に書く」という行為自体がなぜか想像力を掻き立てるのです。

文字を書いたら、そのままロゴをデザインをしてみたり、絵を描いて説明したり、表現の幅を広げてくれます。こういった想像力の掻き立て方は、エンタメ系のVRコンテンツではよくあるものではありますが、そのまま現実的な用途にも適用できるとは驚きでした。なにものにも縛られない世界は、発想が柔軟・自由になるのだなと実感します。

SnapShot_20180806180427240
Image: Synamon

みんなで案を出した後は、VR内で写真をとって現実世界で共有。これで議事録もばっちり。


なんの違和感もなく会議ができ、かつアイデアもでやすい。もう導入しない理由がないくらいでした。現状はまだVRの敷居が高く、今回のNEUTRANS BIZもハイエンドなVRヘッドセットにしか対応していません。しかし本当に越えるべきハードルってそれくらいなんですよね。ということは、あとはほぼ時間の問題。

最近はリモートでできる仕事が多いですし、通勤時間で往復1時間以上かかる&体力消耗することを考えると、もう断然ありとしかいいようがないです。あと台風の日には家から会議に出席したり、出張に行く必要がなくなったり、いい意味で合理的に仕事ができるようになると思うんですよね。

すっごい先の未来だと思ってたことが、すでに目の前にあって、これだけ実用性にとんでいる。知らないうちにテクノロジーはここまで進化していました。数年前はエンタメ用途でいろいろ騒がれていたVRですが、本当の未来はビジネスにあるかも。VRだからこそできることをビジネスに置き換えたら、まだまだ未来は広がるんじゃないでしょうか。

普通に弊社に導入してくれません? ダメ…?

Source: Synamon