Appleのストリーミングサービス計画、停滞中。鶴の一声で過激表現がNGに?

Appleのストリーミングサービス計画、停滞中。鶴の一声で過激表現がNGに?
Image: jejim/Shutterstock.com

どうなることやら。

Apple(アップル)がリリースを予定しているという独自ストリーミングサービス。オリジナル番組のために莫大な予算が設けられているという話ですが、どうやら思うように関連プロジェクトが進んでいないという話が聞こえてきました。その理由は、Appleがクリーンなコンテンツにこだわりすぎるから…。

Appleは、子どもからお年寄りまでみんなが安心楽しく使えて地球にも優しいという企業イメージをとても大切にしています。App Storeはきちんと審査に通ったものだけ、Appleにふさわしくないと思ったアプリは却下です。セックス・ドラッグ・バイオレンスを極限まで抑え、ファミリー向けでクリーンなコンテンツがAppleの目指すもの。自社のアプリプラットフォームで成り立っていたこの考えは、しかしエンターテイメントの世界では通用しなかった…。家族向けコンテンツ=クリーンなコンテンツにこだわるあまり、さまざまな番組制作プロジェクトに遅れがでているといいます。業界人の街LAにいるApple社員の中には「値段がはるだけで、ただの昔ながらの正統派テレビ」と皮肉る人もいるとかなんとか。

ネタ元のWall Street Journalは、Apple初のオリジナルドラマ『Vital Signs』が制作打ち切りになった理由を、ティム・クックCEOの独自判断だと指摘。なんでも、ドラマの内容がヒップホップ界の重鎮Dr. Dreの半生を描いたものだったそうですが、試写を見たクックCEOは「バイオレンスすぎる」と顔をしかめたのだそう。

エンタメショーといえど、りんごマークがつくならばAppleのクリーンなイメージでなければならない。この縛りにコンテンツ制作業界人は悩まされているようで。結果、各プロジェクトに遅れが生じ、最終的にはストリーミングサービス自体のリリースも遅れそうだという。

NBAのケビン・デュラント選手をモデルにしたドラマだとか、あのオプラ・ウィンフリーさんの番組だとか、セサミ・ストリートのクリエーターが手がける新作だとか、ジェニファー・アニストンさんとリース・ウィザースポーンさんW主演のドラマだとか、Appleオリジナルの番組に関する話はつきません。ただ、噂を実現するための最大の壁は、制作権獲得でも予算でもなく、Appleのトップにコンテンツを納得してもらうこと。クックCEOとエディ・キュー上級副社長の2人に、企画書通して試写見てもらって、首を縦にふってもらわにゃ完成せんのです。

人気番組には、セックス・ドラッグ・バイオレンスが不可欠とはいいません。ただ、テレビ番組=エンタメを作ろうと思ったら、App StoreやiPhoneのコマーシャルのように「クリーンな世界」だけでは視聴者は満足できません。ライバルであるNetflix(ネットフリックス)Amazon(アマゾン)が、じゃんじゃかバリバリ艶のあるコンテンツを(予算つゆだくで)制作する中、Appleだけキレイな世界では太刀打ちできんぞ! 企業イメージとセックス・ドラッグ・バイオレンスな人気コンテンツをどう天秤にかけるかで、Appleストリーミングサービスの未来は大きく変わってきそうです。

Source: Wall Street Journal

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