「スティーブ・ジョブズが絶対に作りたくなかった」という枕詞が今でもついて回るAppleのスタイラスペン、Apple PencilですがiPad ProだけでなくiPadでも使えるようになったことでじわじわとその注目を高めつつあります。
Apple Pencilは純正なだけあって反応やパームリジェクションといった性能が高評価を集めているものの高価で手が出ない…そんなユーザーたちのアンテナに引っかかったのが、4月に発表された教育関係者向けのスタイラス「Crayon」でした。
Crayonは先日アメリカで一般向けに発売が開始されましたが、この度日本のApple Storeでも発売が開始されました。

Logitechによる、平らで色も鮮やかな子どもにも好まれそうなデザインを持ったCrayon。傾き検知はあっても筆圧検知は無い、それでも教育関係者向けに49ドルという安価な価格帯での発売ということで「iPad + スタイラス」にうずうずしていた人は気になっていました。

気になるお値段はアメリカでは69.99ドル。日本では7,880円となっています。そうなんです、一般向けの販売ではやはり値段がちょっと上げられているんですよね。
安価な(第三者パーティによるものですが)公式販売のスタイラスという点で気になっていたユーザーとしては2,000円ほどの値上げはかなりの差です。もちろん1万800円のApple Pencilと比べると安いのですが、筆圧検知が無いのならもっと安い他社ブランドの物でも良いかな...と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

他にもCrayonはiPad Proに対応しておらず、充電もlightningケーブルといった点で異なっています。Bluetooth接続ではないので、電源を入れてからペアリング無しですぐに使えるのは便利そうです。バッテリー寿命はApple Pencilの12時間に対して7時間と短いですが、Apple Pencilとは違ってオン・オフボタンがあり、高速充電にも対応しています(2分の充電で30分の利用が可能)。iPadは第六世代のみの対応となっているのも注意が必要です。
教育関係者向け、筆圧検知は無く、傾き検知はあり、パームリジェクション対応ということでディスプレイ上での教科書への書き込みやノート取りなどが念頭に置かれているように思われるCrayon。早くも海外メディアでは「迷うくらいならApple Pencilを買ったほうが良い」とレビューが出てきていますが、日本での一般発売開始ということでユーザーたちからどんな反応が出てくるのか、今後にも注目です。