ワイヤレスイヤホン「EARIN M-2」レビュー:This is 超聞ける工芸品

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  • author ヤマダユウス型
ワイヤレスイヤホン「EARIN M-2」レビュー:This is 超聞ける工芸品
Photo: ギズモード・ジャパン

昂ぶらせてくれる、この質感。

Kickstarterから生まれた左右独立イヤホン「EARIN」は、左右独立イヤホンのはしりともいえる存在でした。いわば元祖完全ワイヤレスイヤホン。その後継となる「EARIN M-2」には、どうにも親の七光り的な先入観があったんです。起源メーカーは、後発の研究しまくってきた大手メーカーには叶わないでしょ、と。

そんなことは、全くもってありませんでして。EARIN M-2はとても良いイヤホンで、毎日触りたくなる使いやすさと美しさを兼ね備えていたようです。みなさんにプレゼントせず、ウチの子にしたいほどですもん。ダメ? ダメかぁ。

EARIN M-2

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Photo: ギズモード・ジャパン

これは何?:元祖ワイヤレスイヤホン発明メーカーが手がけた新型機

価格:Amazonでは2万7702円(公開時点)

好きなところ:アプリ以外の全部

好きじゃないところ:アプリ

ファーストコンタクトは素敵なコルク箱で

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Photo: ギズモード・ジャパン

EARIN M-2とのファーストコンタクトは、それはもう素晴らしいものでした。美しいコルクのケースは、高い買い物したなぁという実感と、それだけの価値があるんだろうなぁという期待感をもたせてくれます。iPhoneの箱が簡単に開かないのはドキドキ感を演出しユーザー体験を良くするためと言われてますし、出会い方ってとっても大事です。

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Photo: ギズモード・ジャパン

捨てられないであろう箱の中には、充電のためのUSBケーブルとイヤーチップのスペア、それからイヤホンケースが。説明書はコルクケースの中ではなくカバーとの間に挿入されています。これもまた美しさのための気遣い。

開く弾丸

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Photo: ギズモード・ジャパン

さて、この本体。僕は工芸品と呼んであげたい。アルミ製のボディに、ズシっと来る重さ。オシャレな文鎮か、はたまた用途不明のモノ感強め系インテリアか。手にした時点で一目惚れでした。どこへだって連れ出してあげたくなる、プロダクト的興奮がありまくりです。実際、レビューでは胸ポケットにサっと入れて使っていました。

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Photo: ギズモード・ジャパン

その愛着を更に高めてくれるのが、ケースの出し入れの心地良さです。横に引きだしてイヤホンを格納しますが、この感触の良さといったら。開ききったときのストッパーの滑らかな吸い付きと、閉めるときの金属がぶつかる「キンッ」という甲高い音は、およそガジェットを触ってるとは思えない気分にさせてくれます。まるで秘密兵器かスパイ道具か、そんな特殊アイテムを使いこなしてるウキウキ感がある。

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Photo: ギズモード・ジャパン

イヤホン充電中は、ケース給電部からオレンジの光がチラ見えします。主張し過ぎないライティングも、シックで良きです。

完全ワイヤレスイヤホンで最小クラスの本体。ただし…

では、本体のペアリングへ。EARIN M-2には左右がなく、それぞれ個別にペアリングする必要があります。片方だけケースから出してペアリング、次にもう片方だけを出してペアリング。説明書通りにやれば問題なくイケました。使用時はケースから取り出すだけでOK。

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Photo: ギズモード・ジャパン

音質はというと、うん……、普通。悪くはないけど、テンション高めにアピールするほどでもない。低音が特に出るでもなく、高音が粒立っているというワケでもありません。塩だけで味付けしたパスタのような、素材本来の味をトコトン大事にしましたって感じです。でも高音はちょーっとこもり気味かも。価格を思うともう少しゾクゾクしたかったですね。

フィット感は良好で、本体が小さいため耳栓をするような感覚で使えます。遮音性も程よく、カフェで隣の席から聞こえまくってくる恋愛トークを遮断するのに活躍してくれました。同梱のイヤーチップはウレタン系。換装する場合は、ケースに収納できるサイズ(内径5mm)を選びましょう。

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Photo: ギズモード・ジャパン

操作はすべてタッチで、再生、停止、曲送り/曲戻し、音声アシスタントにアクセスできます。操作感も悪くなく、本体の小ささゆえかタッチブレみたいなのもあまり起きませんでした。

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Image: EARIN

あとはアプリです。EARIN M-2アプリでは左右のバランスや、非再生時に外音を取り込むトランスパレンシー機能の設定ができます(有効/無効は本体のタッチ操作で切り替える)。アナウンスを聞いたりレジで支払いする際には便利でしたが、このアプリ自体の接続性がまーよろしくなくて。それに設定の幅もそんなに広いわけじゃなくて。こいつはAppStoreの評価1.6も仕方ないというか、モノは良いのにこういうところでマイナス付くと勿体ないなぁと。アプリなしでも使えるので、それでもOKです。

EARIN M-2をウチに迎えたい1つの理由

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Photo: ギズモード・ジャパン

さてさて。長々と書きましたが、中の上な音質や残念なアプリを差し引いても、僕がEARIN M-2をウチの子にしたいと思った理由があります。それは接続の良さです。なんと使い始めてから一度も音切れしなかったんですよ。休日の渋谷駅でも、中央線の車内でも、自宅作業でも! NFMI採用による接続の良さは理解してたつもりですが、それにしたって連戦連勝にも程がある。これは信頼できるできるぞ

接続が信頼できて音質もそこそこイケるとなれば、実戦に耐えうる左右独立イヤホンとしては軍曹か曹長クラスといったところでしょう。しかし、そこへEARIN M-2がもつプロダクトの良さ、すなわちアルミ製のボディや手触りの良さなどが加わると、一気に大尉や少佐クラスのイヤホンに昇格します。人間、良いモノを触ってると良い気分になるのは当然。EARIN M-2は、使っていてワクワクできるイヤホンなんです。

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Photo: ギズモード・ジャパン

まぁ、それは音質を求めるべきではないっていう逃げでもあるんですけどね。連続再生4時間+ケース充電約14時間のバッテリーも普段使いに支障ありませんし、「素敵な左右独立イヤホンが欲しい」というニーズには完璧に応えてくれるでしょう。☆三つ級の音質だったりスポーツ用途だったり、何かひとつ尖った個性が欲しいという人には、違うものをお勧めします。

そうでない大勢の人にとって、EARIN M-2は素晴らしいワイヤレスイヤホンになるはずです。持ち歩きたい、この工芸品。

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Source: EARIN M-2, App Store

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