グネグネグネ…。「ロボティック・スキン」ならぬいぐるみも動かせる。ちょっと気持ち悪いけど

  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
グネグネグネ…。「ロボティック・スキン」ならぬいぐるみも動かせる。ちょっと気持ち悪いけど
Image: : YaleCampus/YouTube

全身に巻き付ければ、人間もパペット化できる?(怖い)。

イェール大学にて、柔らかいけど別段動くこともない素材を動かしてみよう!という研究が行なわれています。それは中に何かを仕込むのではなく、ロボットの表皮を巻き付けるだけという、割とお手軽な方法なのです。

通称ロボティック・スキンと呼ばれるこの「OmniSkins」は、Rebecca Kramer-Bottiglio助教授の指揮下で作られたもの。あたかも筋繊維のように伸縮し、動かない物体を動かすのです。

Video: YaleCampus/YouTube

依頼主はNASA

本来は、NASAが地球外で活動する手助けになれば、という目的で開発されました。一枚のスキンにはセンサーとアクチュエーターが内蔵されており、ひとつの物体に何枚でも並べて巻き付ければ、そこに命が与えられたかのようにグネグネ動くのです。

映像のように、巻き方次第では芋虫のように移動することもできますし、三角形のスキンなら、組み合わせて球状にしたり、人間に貼り付けて姿勢を矯正するといった応用も可能。ウェアラブル・デバイスとしても、作業のサポートやリハビリ用など可能性が無限にありそうです。

NASAからボッティリオ助教授に与えた依頼は、多目的に使える柔らか素材のロボティック・システムを作って欲しいとのこと。ピンポイントでコレ!といった目的はないものの、国際宇宙ステーションで飛行士たちのミッションを手助けすることを念頭に依頼されたのでした。まず組み合わせ次第で、即席ロボット・アームなどが作れてしまうのは便利。それに火星にいる探査機を球状に包んで転がすような使い方も良いでしょう。

構造と使い方

OmniSkinsはセンサーとアクチュエーターを柔軟なシートで包み、ぬいぐるみや発泡チューブのようにソフトな表面に巻いて固定します。また取り外して別の物体に巻き付けても、すぐ別の動きを実行できます。

賢いことに、巻いた物体がどれくらいの力でどれくらい動くのか反応を感知し、システムに知らせるようにもなっています。スキンの寸法、材料特性、および力の能力や剛性の特性との関係を計算し、ムダなく適切な力で動かせるわけです。その上で、遠隔操作で動かすようにデザインされているのです。

利便性

このスキンの強みは汎用性にあります。通常のロボットはひとつの目的しか果たせませんが、これなら創意工夫と組み合わせ次第で複雑な動きを再現することが可能です。しかも軽量で運搬も楽チン。紙にでも、膨らんだ風船にでも貼り付けて、ロボット化させることだってできるのです。

今後は3D印刷で部品を作り、より手軽に生産できるように研究を進めていくとのことです。

Source: Science Robotics, YouTube via YaleNews

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