ワイヤレスヘッドホンWH-1000XM3レビュー:ソニーのコレがほしい!といわせる良さがある

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  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
ワイヤレスヘッドホンWH-1000XM3レビュー:ソニーのコレがほしい!といわせる良さがある
Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US

快適さ>ノイズキャンセリングの方程式?

今どんどん機能向上しているノイキャン。もちろん気になる機能だけど、やはり使う立場になったら快適さや操作性は見過ごせません。単刀直入に、Bose(ボーズ)かSony(ソニー)か迷ってるあなたへ、ヘッドホンフリークの米ギズモードAdam Clark Estesが試して実感したWH-1000XM3のレビューをお届けします。


Sony 1000Xシリーズワイヤレスヘッドホンは、どうやらノイズキャンセリングが「売り」となっているようです。ソニーの広告によれば、ノイズキャンセリング機能はさらに大きく向上したとあり、今までよりも大きな騒音すらキャンセルできるとしています。ノイキャンねぇ...たしかに売りだとは思いますが、それより大切なのは「快適さ」じゃないかな、と最近切に思うんです。ソニーの一番のライバルであるはずのBose(ボーズ)は、なにしろヘッドホンの名前に「Comfort」とつけてるくらいですしね。

Sony MH-1000XM3


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これは何?:ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン

価格:350ドル(約3万9200円)

好きな点:最高クラスのノイズキャンセリングとつけたときの快適さ

好きじゃない点:数の端末とすぐに接続しにくい点

だからこそ、1000XシリーズでBoseはソニーに大きく水をあけられた感があると思うんです。一年前、僕はソニーのノイキャンヘッドホンはカテゴリーで最高だと公言しています。なにしろBoseのQuietComfort 35 IIをしのいだとあっては、最高以外のなにものでもないんじゃないでしょうか。ソニーの1000Xシリーズの最新機種は(2018年9月時点で)WH-1000XM3というモデルです(数字を見ればWH-1000XM2の後継機種ということは明らか)。

ソニーは特にBose製品をターゲットに、よりよいものを作ろうとしているわけではなさそう。でも、この新しいモデルを2週間試してわかったことがあります。このWH-1000XM3には、Boseじゃなくてあえてソニーを買おうと思わせる理由がある、ということです。

ノイキャン性能がすごい

それを語るには、まずアダプティブ・ノイズキャンセリング技術というものが何なのかを説明する必要がありそうです。1000Xラインのワイヤレスヘッドホンの第三世代となるWH-1000XM3で、ソニーは「HDノイズキャンセリング・プロセッサQN1」といシロモノを開発しています。

オーディオプロセッサにノイズキャンセリングを組み込む従来のモデルと違い、プロセッサを独立させたものです。プロセッサとノイズキャンセリングを切り離すことによって、バックグラウンドのノイズの選別とフィルタリングがこれまでよりもずっとうまくできるように。

アプリを操作してこの「ノイズ」をわざと聞こえるようにすることもできます。たとえば、空港でフライトのアナウンスは聞き取りたいけど、ざわつく人の声などは聞きたくないような場面にその真価が発揮されます。最新のQN1チップはこの機能が格段にすぐれているのです。

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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US

ノイキャンヘッドホンというくらいだから、誰だってノイズがどのくらい聞こえなくなるのかなって思っちゃいますよね。断言できますが、他のたくさんある利点をあげつらうまででもなく、Sony 1000Xシリーズのこの第三世代は、前の機種よりもノイズキャンセリングに長けているところが「買い」な点です。ノイキャンの質でいえばBose QuietComfort IIよりもいい。あまりにも改善されすぎていて、大げさかもしれませんが第二世代がノイズ駄々もれだと感じるほどです。

残念ながら1000Xシリーズを飛行機で試してみる機会には恵まれなかったんですが、僕がいつもヘッドホン製品をテストするのは、飛行機の中と同じくらいに騒がしいニューヨークシティの地下鉄です。前の機種のソニーもブルックリンとマンハッタン間の地下鉄通勤での騒音を遮断するのに活躍してくれました。ですが、WH-1000XM3はホームに入ってくる電車の轟音をやさしいささやきに変えてくれ、音楽を妨げません。地下鉄にいながらにしてポッドキャストの内容もしっかりと把握できるクオリティです。

ノイズキャンセリングはアプリで調節でき、周辺の音を聞き取りやすくもしてくれます。でもあらゆる騒音をカットしたいのは言うまでもありません。WH-1000XM3は騒音の世界から僕を隔離してくれるヘッドホンなんです。

つけ心地の快適さがすごい

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Sony 1000X 第二世代(左)はイヤーピースが小さく、ヘッドバンドのクッション性が1000X 第三世代(右)より劣る
Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US

特筆したいもうひとつの改善点は「快適さ」です。ノイキャンの改善に加え、WH-1000XM3では快適さも重視。ソニーは今回、ヘッドバンドとイヤーピースのデザインも重点を快適さに置いて刷新しています。頭頂部には柔らかなクッションが追加され、ヘッドホンと頭の間の隙間をなくすことにより、装着した時のルックスもスマートに見えるように工夫されています。 重さも8.99オンス(255g)となり、前の機種(274g)より軽量に。

これらを総合すれば、これがどんなに快適なヘッドホンかということがわかってもらえたでしょうか。前の1000Xもデザインとしては悪くなかったですが、軽量でクッションのきいたBose QuietComfort 35 IIと比較すれば少しもっさりしていた感があったのでは。1000Xの第三世代ということで、たっぷりのクッションとイヤーキャップの内径のゆったりさで、Boseがアピールしようとしている快適さを代弁したと言ってよいかも。Sony WH-1000XM3を数時間つけていると、つい装着しているのを忘れそうになります。頭が痛くならない、耳が締め付けられる時に起こるさまざまな不快感がない。 軽量にもかかわらず、ソニーのヘッドホンは頑丈です。Bose QuietComfort 35 IIはどうにも壊れやすそうな感がありましたから。

ノイキャンと快適さに加え、ソニーはマイナーではあるものの注目すべきアップグレードを加えています。 従来機種ではざらっとした感じのイヤーピースの外側の素材がシルキーになめらかになったこと。これによりボリュームをあげたり、トラックを飛ばしたりといった時のスワイプ動作が楽になるはず(以前レビューでも触れていますが、以前のモデルではこの動作がやりにくかった)。

また、ソニーはシングルマイクロホンから複数マイクを並べたマイクロホンアレイにシフトしました。これで音声も改善されるはず。ヘッドホンについてるマイクは従来あまり重要視されていませんでしたから、ソニーのこの改善はかなり使い勝手に影響されるといっていいでしょう。ボタンのデザインも改良されており、押しやすくなっています。

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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US
左が前代機種、右が今回のM3

音質もしっかり問題なし

1000Xラインも第三世代目になりますが、音質は今までと変わりなし。そもそもソニーは今年ヘッドホンの音質には大きな改良は加えないと言っていましたので、ダフトパンクの『Doing It Right』の低音も、バイオスフィアの『Oi-1』のゆっくりと刻まれるビートも、WH-1000XM3ではいい感じで聴けるのです。ピーター・ガブリエルの『Solsbury Hill』のギターは自然なサウンドで、ダイアナ・クラールの『Peel Me a Grape』では、歌声はよりクリアに聴こえるのに、しっかりとバックの演奏も聞き取れる。もっともオープンバックの平面駆動型を好むオーディオマニアには物足りないかもしれませんが、マニア以外の人には間違いなくオススメです。

いつもソニーのヘッドホンは高い質を保っていて嬉しい限りです。ただし、ひとつだけ難点を言えばその接続性。ソニーの他のヘッドホンにも言えることだけど、一つのデバイスとの接続はとてもスムーズ。でも複数のデバイスに接続させようとすると、ちょっとご機嫌ナナメになってしまうのです。たとえば、僕はよくラップトップとスマホの両方でヘッドホンを使います。1000Xシリーズのヘッドホンは例外なくラップトップの接続を解除しないとスマホに接続できないのです。ラップトップを閉じて出かけようとするときも同じです。ヘッドホンはすでにラップトップに接続されているからスマホに接続できません。これはぜひともソニーに改善してほしい点ですね。これだけですべてが台無しになるわけではありませんし、他のヘッドホンだって接続性に関しては似たり寄ったりでしょう。でもこの点はいただけません。

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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US


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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US


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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US


それなりのお値段

あとは価格。決して高すぎるということはないと思いますが、もう少し安かったら購入しやすいですよね。WH-1000XM3は350ドル(約39200円)です。業界最高値というわけでもないですが、お世辞にも廉価とは言えない価格帯です。でも考えてみたら、2年前に出たBose QuietComfort 35 IIと同じ価格なんですよね。そう考えれば買いと言っていいかも。さらにWH-1000XM2は、Bose QuietComfort 35 IIを機能的に秀でているのに現在価格は300ドル(33600円)に落ち着いていますので、これこそ買い時かも知れません。

誰でも気軽に買えるわけではないかもしれませんが、Sony WH-1000XM3は今一番乗りに乗ってる最高のヘッドホンと言ってよいでしょう。少なくともノイキャンの機能だけを見れば、業界最高とも言えます。 1000Xシリーズは間違いなくオススメできます。WH-1000XM2をすでに購入済みなら、無理して買い換えるほどのことはないかとも思いますが、ノイキャンと快適さを極めたいなら、きっとSony WH-1000XM3はあなたを満足させてくれるはずです。

Boseもうかうかしてはいられませんね。

まとめ

・さらに大きなノイズもキャンセルされるようになってノイキャンは機能向上

・快適さも大幅アップして装着している気がしないほど

・オーディオの質は抜群。でも前の機種と比べて向上点はなし

・350ドルだけど、機能に劣るBoseも同じ価格帯

・ワイヤレス接続がちょっと面倒

Source: Sony

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