リベンジじゃ!
日本の企業である株式会社ispaceが、イーロン・マスクのSpaceXと提携し、ファルコン9ロケットでランダー(月着陸船)を運んで月面探査を行なうことが決まりました。
月面探査プログラムの名称は「HAKUTO-R」。「R」には、月に棲むといわれる白ウサギとかつて優勝者を待たずに終了してしまったGoogle主催のLunar XPRIZEでのプロジェクトを再始動=リブートするという意味を込めたんだそうです。
ふたつのミッション:軌道に入ること、月に着陸すること
公式サイトによりますと、今回のプロジェクトは大きく分けてふたつの任務があるようです。それぞれ、2020年と2021年にスタートする計画。
ひとつめの2020年に行なうミッションは、ランダーを月周回軌道への投入。それにより、月のデータを地球へと届ける計画です。
また、2021年にはランダーでの月面着陸と、搭載したローバーでの月面走行を目指します。ここでは実際に荷物を月へと運ぶミッションが課されています。
どちらのミッションも民間主導では初の試みです。地球と月の間で、輸送サービスが可能かどうかを検証することになります。
最終目標
ispaceが考える究極の目的は、月面に植民地を作り、資源を地球に届けること。そのビジョンを物語る動画も見てみましょう。
プレスリリースによれば、今回のミッションは月面探査を行なう民間企業が、複数回のミッションの打ち上げを締結した世界初の事例とのこと。
各国の民間宇宙開発企業がしのぎを削るなか、ウサギのごとくピョンと一歩抜きん出ることができるのでしょうか? ぜひとも応援したいですね。