人によっては一大事か、あるいは僥倖か。
先週行われたTwitterのイベントにて、Twitter創業者の一人であるジャック・ドーシー氏が、いいねボタンを削除するかもしれないとほのめかしました。え、すごい急なんですけどその話。
The TelegraphやUSA TODAYによると、イベントに出席したドーシー氏はいいねボタンが好きではないと言い、すぐにハート型のボタンを取り除くつもりだと述べたそうな。すぐにって、どれくらいすぐなんでしょうね。
でも、ソーシャル上での人付き合いが無用のストレスを増やしているという話も、昨今においては社会レベルでの問題。多数のいいねによって信憑性が付いちゃったフェイクニュースとかも危険です。ドーシー氏は、Facebookと共に今年9月に上院情報委員会の公聴会に招かれています。これはデータ管理や情報の取り扱いなどの話ですけど。
Twitterにいいねボタンが導入されたのは、2015年11月。それまではFavoritesという機能で、星型のデザインでした。いいねされたいがために危険をおかしたり、しなくてもいいことをするのなら、いっそなくしたほうがいい、と。健全なSNSのためには、強引だけど悪い手段ではない、のかな?
というか、フォロワーのいいねを教えてくれるあの機能といい、どうして知らなくてもいいことを知らせようとするのか。ハイライトもそうですけど、なんか最近のTwitter、しんどいんですよね。Mastodonのユルさが心地よいので最近はそっちに移行気味です。シンプルでいいんだよ、あぁいうのは。
いいねがなくなるなら、せめてブックマークを1タップでできるようにしてほしいです。アイコンを丸くするより大事なことがあるのでは?
2018年10月30日8時24分編集部追記:Twitter社は以下のツイートでこの報道を否定していました。
As we've been saying for a while, we are rethinking everything about the service to ensure we are incentivizing healthy conversation, that includes the like button. We are in the early stages of the work and have no plans to share right now. https://t.co/k5uPe5j4CW
— Twitter Comms (@TwitterComms) 2018年10月29日
しばらくの間申し上げているように、私たちは健全な会話を刺激するようにサービスのすべてを考え直しています。それにはいいねボタンも含まれます。私たちは取り組みの初期段階にあり、すぐにそれを共有する予定はありません。
直接的に否定されているのは「ドーシー氏からこういった発言があった」という部分ですね。一方で、「いいねボタンを含めたサービスのすべてを再考している」と述べており、実際どうなるかは正式な発表待ちという感じになりました。
Source: The Telegraph, USA TODAY, CNET Japan