突然辞めた理由はこれだったのか…
Androidの父、アンディ・ルービン氏が不倫の別れ話を切り出した部下にホテルで性行為を強要した疑いで、Google(グーグル)を辞めさせられていたことがNY Timesの調べで明らかになりました。
不倫破局で性行為強要
アンディ・ルービン氏は2012年から部下と不倫関係にあったのですが、2013年、女子社員から別れ話を切り出されたときにホテルでオーラルセックスを強要したのだと、Googleの経営陣2人(匿名)が同紙に語っています。不倫はそのときに終わったのですが、翌年、その女子社員が社内の人事部と法廷に訴え出たため騒ぎに発展。社内調査の結果、女子社員の証言の信ぴょう性が高いと判断されたため、最後はラリー・ページCEO(当時)に辞めさせられたとのことです。
この騒ぎの前にも氏は会社のコンピュータにSMビデオをためこんでいるところが警備に見つかり、ボーナスがお預けになったこともあるのだといいます。
100億円のゴールデンパラシュート
でも、退職発表の公式ブログにはセクハラの話はひとことも書かれていません。ラリー・ページCEOはただ単にAndroid普及の偉業を讃え、「またでかい仕事をやってくれ!」とひとしきり持ち上げてルービン氏を送り出しています。
しかもGoogleはルービン氏に退職金を毎月平均2億円ずつ4年間、計9000万ドル(約100億円)も払い続けているらしく、その支払いが来月やっと終わるんだそうですよ? どんだけ律義なんだ!
2013年には日本の海の別荘の購入代金1400万ドル(約15億6700万円)を1%未満の低率で貸しているし、独立資金も出資しています。辞任後も氏のお金は貯まるばかりです(現資産価値は推定3億5000万ドル=約392億円)。
ルービン氏は「元妻のネガキャン」と反論
報道を受けルービン氏は、NY Timesの書いていることは粗方でたらめであり、「離婚と親権争いでいま泥沼だから、元妻のネガキャンだ」とツイート。「プライベートなことまで、匿名であることないことしゃべるGoogle経営陣には心底がっかりだ」と言っていますよ。
1/2 The New York Times story contains numerous inaccuracies about my employment at Google and wild exaggerations about my compensation. Specifically, I never coerced a woman to have sex in a hotel room. These false allegations are part of a smear campaign
— Andy Rubin (@Arubin) October 26, 2018
いちおう同紙は36名前後の現社員と元社員への取材と法廷資料をもとに報じたと書いています。元妻リエさん(元Google社員の日系アメリカン)とはたしかに泥沼のようで、複数の女子と不倫関係にあって口止め料をばら撒いていたという話まで出てきています。かつての円満イメージはどこへやら…。
セクハラ辞任が2年で48人
Googleスンダー・ピチャイ現CEOは全社員にメールを送り、上層部の不倫を隠ぺいしているなんてことは決してなく、「過去2年間に48人がセクハラで会社を辞めさせられており、うち13人は経営陣だった」と言っています。
口止め料の代わりに退職金をたっぷり払っているというのも事実に反すると言っていますが、ほかにも億円単位のゴールデンパラシュートつきで穏便に会社を辞めさせたセクハラ幹部は2人おり、3人目のセクハラ幹部にいたっては騒がれてからも会社の高給ポジションに居残り続けています。
CLOは部下と不倫で婚外子

これは社内不倫で有名な現Alphabet(アルファベット: Googleの持ち株会社)デビッド・ドラモンド最高法務責任者(CLO)。Google法務部門トップを勤めている当時、部内のパラリーガルのJennifer Blakelyさんと3年間不倫関係となり、Jenniferさんが男の子を出産。Jenniferさんは別の部署に飛ばされて1年後、会社を辞めています。いっぽう、ドラモンド氏は親会社Alphabetの法務部門トップに昇進し、ルービン氏と並んで資産を貯めこんでいるんですね。
「まだ残っているなんてありえない」と、マスコミに実名で登場している唯一のグーグラーのLiz Fong Jonesさん(写真)は憤慨していますよ。たしかに女性の方だけ配置替えというのは、法的にちょっとね…。法務のトップだけに。