「事実はひとつもない」AppleのクックCEOが中国スパイチップ報道の撤回を呼びかける

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  • author 塚本直樹
「事実はひとつもない」AppleのクックCEOが中国スパイチップ報道の撤回を呼びかける
Image: Laura Hutton / Shutterstock.com

はたして、真実はどこに…。

今月初頭にテック業界に衝撃を与えた、中国がマイクロチップでApple(アップル)ら複数社にスパイ行為をおこなっているとの報道。これについてAppleらは以前から報道を全面否定していましたが、さらに今回Appleのティム・クックCEOは報道の撤回を呼びかけています。

今回の騒動は、Bloomberg Businessweek(ブルームバーグ・ビジネスウィーク)の報道から始まりました。それによれば、中国の軍当局の指示により中国企業がElemental社のサーバーに搭載されたSupermicroのマザーボードに米粒サイズのマイクロチップを設置。このチップがデータを盗み出したり、悪意あるコードを送信していた可能性が指摘されていたのです。

この報道に対しAppleは、「事実は非常に明確だ。Appleのサーバーにおいて、悪意を持ったチップやハードウェアの操作、脆弱性の追加が発見されたことは一切ない」と、極めて強い口調で否定。そして今回はBuzzFeed Newsとのインタビューにて「事実は1つもない」とし、記事の撤回を呼びかけているのです。

現在もBloomberg BusinessweekとAppleの主張は真っ向から食い違っています。前者は17の匿名筋から情報を得ており、1年以上の取材の結果だと主張。一方でAppleはブルームバーグの記者と直接の話し合いを持ち、調査を徹底したがそのような事実はなかったとしているのです。

現時点ではブルームバーグの報道とAppleの声明のどちらが正しいのかはわかりませんが、報道の撤回を呼びかけるというのはこれまでほとんど聞かなかったレベルの強硬な対応です。AppleはiCloudなどクラウド上のユーザーデータは完全に守られてると主張し、サービスを展開しているので、ここで引き下がるわけにはいかないことも理解できます。

さらに議論を呼びそうなこの騒動、まだまだ注意深く今後の成りゆきを見守る必要がありそうです。

Source: BuzzFeed News via MacRumors

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