馴染む、実に馴染むのです。
「秋のヘッドホン祭 2018」、オーディオテクニカは左右独立イヤフォンを2機種引っさげてやって来ました。「ATH-CKR7TW」と「ATH-SPORT7TW」です。IFAでも発表されていたアレでございます。
ATH-CKR7TW

「ATH-CKR7TW」は、音質を追求するSound Realityシリーズに連なるモデル。その追求っぷりは、Bluetoothチップに備わってるアンプやDACをスルーし、別途アンプとDACを搭載するほど。その分バッテリーを食っちゃうそうですけど、イヤフォン単体で6時間も再生できるなら充分(充電には2時間かかるけど)。ドライバーも11mmありますからねぇ。

サウンドは、ポップスからダフト・パンクまでオールラウンドに「良い音」を楽しめるチューニング。定位もほどよく、例えるならお店独自のユニークな味付けというより、塩と水にこだわりました的な感じです。音量を上げてもイヤな鳴り方はせず、豊かなサウンドに陶酔できるでしょう。
本体側面の物理ボタンで操作し、音量操作も曲送りもイヤフォンだけで調整可能。スマホをカバンに入れっぱなしにしても問題なしです。ケースはややプラスチッキーに感じましたが、いい意味で見た目を裏切る音を聞かせてくれます。装着感を良くする「3Dループサポート」も、聞こえの良さに貢献しているはず。

カラーは黒とチャコールの二色展開。黒マットはオーテクっぽいですけど、チャコールのノームな感じも好きです。発売日は2018年11月9日(金)、Amazonの価格は2万9030円となっています。
ATH-SPORT7TW

一方の「ATH-SPORT7TW」は、その名の通り運動時のお供を意識したモデル。水洗い可能なIPX5の防水性能を備え、濡れた手でも操作が可能です。約10分の充電で45分再生できるから、ワークアウト前のちょびっと充電でも充分に仕事してくれますよ。操作はタッチパネル式。

大きな特徴は、装着感をカスタムできる独自設計の「Freebitイヤーフィン」。XS、S、M、Lの4種類が同梱されており、お椀のフチのような引っ掛かりが耳をホールディングします。首をぐるんぐるん動かしても位置ズレしないため、首の角度によって聞こえかたが変わるイヤフォンあるあるとオサラバできるのです。このフィット感はすごかった。

ドライバーは5.8mmと「ATH-CKR7TW」に比べればパンチは欠けますが、それでも充分にパワフルな鳴りをしています。イヤーフィンがうまく耳を密閉してくれてるためか、スペック以上に良い音だなと感じました。オーテクワイヤレスは、2機種ともフィット感を大事にしてますねぇ。
あと、装着したときのシルエットがやけにカッコいいなーと思っていたら、どうやらあえて縦の楕円形のデザインを採用し、耳の形に沿うようかたちにしたんですって。ほほー。

本体カラーは白と黒の二色展開で、ケースの色はどちらも黒です。発売日は2018年11月9日(金)、価格はAmazonだと2万4710円となっています。
素材の風味を追求した「ATH-CKR7TW」と、タフに使い倒せる「ATH-SPORT7TW」。両方とも、つけ心地の良さが好きになれるイヤフォンでした。この秋、ついに実らせてくれましたな、オーテクッ。
Source: 秋のヘッドホン祭 2018, Amazon1, 2