マイク・ペンス副大統領がGoogleに中国版検索エンジンの開発を中止するよう呼びかけ

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  • author 中川真知子
マイク・ペンス副大統領がGoogleに中国版検索エンジンの開発を中止するよう呼びかけ
Image: Feng Li/Getty Images News/ゲッティイメージズ

Googleは「Dragonfly」と称したプロジェクトで、中国に最適化したモバイル向け検索エンジンを開発していると言われていますが、ここにきてマイク・ペンス米副大統領が「待った」をかけました。

Googleは2006年に中国市場に参入していますが、中国政府による激しいネット検閲と、Gmailへの中国国内からと思しきハッカー攻撃を理由に、2010年に検索エンジン事業を撤退しています。

しかし、今年8月になってGoogleの内部スタッフが、中国向けに検閲された情報だけを検索するサービスを開発中であることをリーク。報道を聞いてプロジェクトの存在を知った従業員も多く、1400人が役員たちに対して「透明かつオープンなプロセス」を求める声明文を提出するなど、問題となっていました。

そして4日、マイク・ペンス副大統領も、Googleの「Dragonfly」プロジェクトに対して、「中国共産党の検閲を強化し、中国顧客のプライバシーを侵害することになるだろう」と中止するように呼びかけたとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。

「Dragonfly」プロジェクトをいち早く報じたThe Interceptによると、この検索サービスは「検索内容と電話番号を紐づける」可能性があるとのこと。これが本当であれば、ユーザーの検索内容を追跡することが容易になります。

Googleは「Dragonfly」プロジェクトの存在を公式には認めていませんが、サンダー・ピチャイCEOは中国版検索エンジンの開発について「探索的」で「初期段階」だと発言しています。

Googleは中国から1度撤退したものの、やはり約10億人というインターネットユーザーの魅力には勝てないのかもしれません。しかし中国に旅行し、実際にその情報操作の厳しさと息苦しさ、中国政府の手の上で転がされているような感覚を味わったものとしては、Googleにはそれに加担してほしくないというのが正直な気持ちです。まぁ、お金が欲しい、中国との関係をよくしたいというのもわからないでもないのですけどね。

Source: The Verge

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