はやぶさ2が探査機「MASCOT」を投下。今回は期待以上の成果にワクワク!

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  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
はやぶさ2が探査機「MASCOT」を投下。今回は期待以上の成果にワクワク!
Image: JAXA

命短し調べよリュウグウ。

小惑星リュウグウ2機のローバーを投下した小惑星探査機「はやぶさ2」ですが、10月3日、ドイツ航空宇宙センター(DLR)とフランス国立宇宙研究センター(CNES)が作った小型着陸機「MASCOT」の投下に成功しました。さらに、無事MASCOTがミッションを完遂したことがTwitterアカウントからも伝えられています。一人称でつぶやいているのがおちゃめ。

どんなプロジェクト?

MASCOTは「Mobile Asteroid Surface Scout」の略で、直訳すると「可動型小惑星地表偵察機」というニュアンスになります。

JAXAの説明では、大きさは0.3×0.3×0.2mの直方体で、先日投下された「MINERVA-II1」より少し大きめ。これがはやぶさ2の側面に格納されていました。バッテリーは太陽電池ではなく、内蔵されたリチウム一次電池によって動きます。つまり充電切れになると、そこで任務完了。寿命はたった16時間の想定でした。

靴箱のような小型機ながら、たくさんの機能が満載のMASCOT。広角カメラ(MASCAM)が周囲の風景を撮影し、底面の分光顕微鏡(MicrOmega)がリュウグウ表面の鉱物の組成や特徴を調査します。そして表面温度を測るための熱放射計(MARA)や、磁力計(MASMAG)も搭載。それらの計測器を駆使して、電磁放射や磁力、表面温度、そして多岐に渡る波長などをとらえ、分析結果を母機に送信します。

期待以上の成果をあげる

まず、MASCOTはリュウグウのおよそ51m上空から落とされるも、無事に着陸。落下中の写真も送ってくれました。「ワタシの影が写っているのがわかるかな?」とつぶやいています。

落下中に20枚もの写真を撮影し、着地から20分後にはやぶさ2とコンタクトを開始したMASCOT。プロジェクト主任のトラ・ミ・ホー氏いわく「これ以上ないほど素晴らしい着地だった」と話しています。

今回のミッションでは、寿命が16時間といわれていたのに17時間以上動けたり、一回しか使えないはずだったホッピング機能予想外になんども繰り出せたりしたそう。ホッピング機能とは、内蔵アームをモーターで回転させて、最初の計測を終えると次の地点へと移動するためのものです。

宇宙での実験って、想定外の悪い事態が起きて思うように任務を進められないことも多々ありますが、今回はラッキーなことがたくさん起きたみたい。Twitterでは、はやぶさ2さんも成功を讃えています。はやぶさ2プロジェクト全体を通しても、順調に成功を重ねているから毎回ワクワクしちゃいます。これからのプロジェクトも頑張れー!

(2018年10月5日 12:05 訂正)一部の表示に乱れがあったため、訂正いたしました。

Source: Twitter via JAXA, German Aerospace Center, BBC, AFP

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