iPhone XSレビュー : iPhone XSは永遠に

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iPhone XSレビュー : iPhone XSは永遠に
Image: Raul Marrero/Gizmodo US

今のiPhone、何台目ですか?

わたしはiPhoneを3Gの代から使い始めてだいたい1世代おきくらいに買い替えてます。なんで、3G、iPhone 5、iPhone 6S、iPhone 7と、これで4台。今回買い換えたら5台目です。特に3Gから5への進化は激しかったですね(遠い目)。Android派の友達には「iPhone信者」と呼ばれてますが、気にしません。いいものはいいし、好きなものは好きなんです。

米GizmodoのiPhoneヘビロテ度高めのAdam Clark Estes記者のiPhone XSレビューは、そんな「iPhone信者」をより安心させてくれます。7からXSへの進化もすごそうです。


今年は「S」の年

ちょっとうんざり気味なんだけど。

またiPhoneの買い替えですよ。iPhoneは大好きでずっと愛用してるけど、なくしたり、壊したりして、ここ10年間でiPhoneを何度購入してきたことか。9月はいつも「恒例のiPhone買い替え月間」みたいになってますし。去年は1,200ドル(13万7000円)でiPhone Xを購入してますし。で、「やめたほうがいいんじゃない?」という自分の心の声に反し、またまたここにきて、むくむくとiPhone XSの購入欲がわいています。

でも実は今回は、iPhone XSが従来機種よりも、ものすごくすぐれているから、というのが買い換えたい理由ではありません。iPhone XS(一番安くて日本円では11万2800円税別から)を購入しておけば、これからしばらくは買い替えなくていいから...と踏んだのがその理由です。世間からはまた買い替えてバカなヤツだなって言われるかもしれないのも、重々わかってます。でも、はい、これは将来性を考えての投資を見込んだ買い替えですよ。

iPhone XS, iPhone XS Max

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これは何?

新しいフラッグシップiPhone


価格

約1000ドル以上(日本円ではiPhone XSが11万2800円税別から)


好きなところ

カメラがいい。もてあますくらいにプロセッサがパワフル。


好きじゃないところ

値段も過去最高なところ

耐久性にすぐれた堅実な投資

新しいA12 Bionicプロセッサと、ぐっと機能向上したカメラシステムの馬力を考えると、この買い替えで日常のスマホライフはかなりいいものになりそうな予感がするんです。その上、iPhone Xのデザイン改良機種ということは、iPhone XSは耐久性にもすぐれているということになります。あと、サイズが少し大きい以外はiPhone XSとまったく仕様が同じiPhone XS Maxという手もありますよ。

今年はiPhoneが「S」の年です。仕様が向上されてさまざまな点が変わる年なんです。端末は一度購入したら数年は使いたいという人にとっては、iPhone XSは「堅実な投資」と考えてよいでしょう。iPhone 7か8からの買い替えを考えているなら、iPhone XSはまさに「啓示的」といえます。iPhone Xはすぐれた端末ですが、iPhone XSはずばりその上をいっています。すでにiPhone Xを購入してしまっていたら、残念でしたとしかいいようがありません。だってiPhone XSのほうが長持ちするから。これは賭けてもいいですよ。私にとっては、この点が「買い」なポイントなんです。

数年前、Gizmodoの元編集者Brian Barrettは、iPadのもちの良さについて記事を書いていました。 iPadは全体的なもちがよくなったために、頻繁に買い替える必要がなくなり、ひところに比べると販売台数も伸びが収まっているようです。これはiPhoneにも言えるんじゃないかなと思います。iPhoneは高価です。でも長持ちします。個人的にはiPhone XSはたぶんこの先5年は買い替えなくていい端末なんじゃないかと、私は思っています。


外観は?

お決まりどおり、iPhone XSはデザイン面ではあまり変わっていません。iPhone Xととてもよく似ています。でも、細かい部分の仕様変更が、大きな向上を生み出しているんです。

まずサイズを見てみましょう。さっきも述べましたが、iPhone XSの外観はiPhone Xととてもよく似ています。ふたつとも、5.8インチのOLEDディスプレイで、厚さは7.7mmです。7.1mmのiPhone 7、または7.3mmのiPhone 8よりも、ちょっぴり厚い感じです。 iPhone Xと同様にiPhone XSのフットプリントはiPhone 8よりも少しだけ長くワイドになっています。

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Image: Raul Marrero/Gizmodo US

サイズ自体はiPhone 8 Plusと似たようですが、iPhone XS Maxは28gも重くなっています。Maxはビッグです。でも「Plus」に使い慣れていたら、そんなに違いは感じないでしょう。6.4インチのディスプレイは確かに広々としていますが、使い始めれば慣れていきます。AppleはiOSの使い勝手も、大画面に合わせて変えていますから。言い換えればPlus画面が自然に使える大きさなんだということ。

サイズほどには違いが感じられませんが、iPhone XSではガラス素材も変更されているようです。 Appleによれば、「スマホ史上最強のガラス素材」とのこと。iPhone Xが実際「Apple史上もっとももろい端末」と揶揄されたことを考えると、史上最強には疑いを持つ人もいると思います。米Gizmodoでは落下テストや対傷性テストこそしてはいないものの、テストの評判を見ると、結果はさまざまです。iPhone Xの画面は傷だらけになったり、背面にひびが入ることがあるようですが、この点が改善されているなら、よしとしようではないですか。

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iPhone XSには、LTE通信の速度があがるよう、4x4 MIMOテクノロジー が採用され、通信用のアンテナが4つに増えています(iPhone XとiPhone 8は2x2 MIMO)。またiPhone XSには、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)とLAA(Licensed Assisted Access)という通信技術が採用されています。平たくいえば、データのアップロードとダウンロードがかなり快適になっているということ。米GizmodoがVerizonネットワーク上で行なったテストでは、通信速度でiPhone XSはiPhone Xをかなり上回っていました。


中身は?

さきほども言いましたが、今年は「S」の年です。iPhone XSは中身で勝負します。しかし、具体的にどうよくなっているかというのは、必ずしも知られていません。注目したいのはプロセッサ。超パワフルで、まだ市場には出ていない、今開発中のアプリをサポートすることを念頭に置いて作られている仕様です。 これはカメラにも言えることで、もっともすごいと思われる一部機能を使いこなすには、どうもカメラの使い方そのものを変える必要すらありそうです。もちろんこれらはiPhone XSで大きく変更された点であるのですが、これらを見ていく前に、まずFace IDについて触れたいと思います。

Face IDのハードウェアは同じです。でも、Appleはアルゴリズムを変えているので速くなったと宣言しています。実際のところ...はっきり言って速いです。この点は、僕がiPhone XSを使いはじめて、すぐに気づいた点でもあります。アンロックは速攻で小気味がいいほど。iPhone Xのときは数秒見つめないとロック解除してくれませんでしたから。端末の比較テストでは、iPhone XSのアンロック速度は1秒ほども違っていました。塵も積もれば山となる。一秒の違いも一生のうちには大きな時間の節約となるでしょう。

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速さは、iPhone XS全体にわたる「テーマ」といっていいほど。Appleは、A12 BionicのCPUはA11 Bionicと比較して最大15%速くなっているとしています。GPUに至っては50%も速くなっているらしいです。総合ベンチマークテストでは確実に速くなっています。日常的にテストしてみると、A12のBionicは言ってみればオートバイの12気筒エンジンのようなものだということがわかりました。

今見ているのは、ほんのチップのパワーだけですが、それでも従来のiPhoneと比較したらけた違いのパワーです。 星空を見るアプリ『スター・ウォーク 2』は、iPhone XSではごくスムーズですが、iPhone Xではもたつきます。iPhone XSでは、『フォートナイト』の起動がiPhone Xと比べ15秒も速くなっていました。『プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ(PUBG)』に至ってはGPUの使用量がiPhone XSではiPhone Xの半分ときては、これから開発され世に出てくるアプリのグラフィックに対応するようにできているとしか言いようがありません。デベロッパーの先を行っています。

Appleの新しいA12 Bionicチップは、必要以上によい仕様となっているようにすら感じられます。現在市場に出回っているアプリの操作性をよくするだけでなく、開発者にとっても端末の限界に挑戦するというモチベーションが上がる環境に違いありません。これだけの仕様であってもバッテリー寿命は良好。宣伝文句のとおりに、動画のプレイバックはiPhone XSで11時間、iPhone XS Maxで13時間可能でした。いずれもすばらしい改善点であり、必ず数年は持つことが期待され、僕のように1,000ドルもスマホに投資しようとしている人にとってはうれしい限りであります。

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改良点

カメラは本体の表面についているという点では外観でも内部でもありませんが、ケースなしでテーブルに平たく置いておきたいパーフェクショニストにとっては、この出っぱりは気になるもの。でもそんなのは表面的でしかありません。iPhone XSのカメラの機能性を考えたら、iPhone Xのカメラの数倍はよいのですから。

まずセンサーが向上しています。Appleによれば、ワイドアングルカメラのピクセル(画素)はiPhone Xと比較して32%大きくなっているとのこと。光量が足りないところで撮った写真をみれば、センサーのサイズの違いでこうも変わるものかとびっくりすることでしょう。こちらの写真はiPhone Xを使用してニューヨーク、ブルックリンの通りを撮ったものです。

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iPhone Xで撮った写真。サイズ変更以外は編集なし。

道路の細かい部分や車が街灯に照らされていますね。その後ろにあるレストランのイルミネーションはつぶれてしまっています。iPhone XSで撮った写真と比べてみましょう。看板の文字がぐっとはっきりしているのがわかります。

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iPhone XSで撮った写真。サイズ変更以外は編集なし。

センサーだけではありません。A12 Bionicもまた、カメラが大量の情報をいっきにキャプチャして処理するのに一役買っています。これによりSmart HDR機能が可能となるのです。 レストランの看板の文字が読めるようになったのも、Smart HDRのおかげでしょう。

Appleは、異なる露出の最高の機能を組み合わせて写真のダイナミックレンジを広げたと言っています。米GizmodoではSmart HDRの限界をテストしてみました。すると、やはり通常ならばつぶれてしまいそうな光を捉えるのが、明らかにうまくなっていました。決して暗いところでいつもよい写真が撮れるわけではありませんが、明るすぎるところや、上の写真のレストランの看板のように、ところどころに明るい光があるような場所での撮影で、細部がきれいに撮れているのは確かです。

iPhone XSは他のiPhoneと比べてハイライトや陰影の撮影に長けています。ただし、パフォーマンスは必ずしも淀みないわけでもありませんが。下の写真では光が背後から当たるビルに恐竜の絵が描かれています。これは結構難しい写真です。

iPhone 8 Plus(左)は空が明るすぎ、レンガ造りの建物の細部が描かれていません。iPhone X(中央)の写真では、多少よくなって見えますが、鮮明さに欠けます。iPhone XS Max(右)で撮った写真は、壁のテクスチャを非常に現実的に再現しています。背後の雲はすこし明るすぎてつぶれてしまってはいますが。決して最高の写真とはいえないまでも、この中ではもっともよい写真です。

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加工なしの画像。iPhone 8 Plus(左)iPhone X(中央)、iPhone XS Max(右)

もうひとつiPhone XSのカメラが得意とするものに、ハイコントラスト画像があげられます。特に、下の写真のように、被写体に光が反射して大きなスポットとなってしまったものなどを上手く撮れます。下の写真は銅製の容器のざらざらした表面に光が反射しています。iPhone Xで撮った写真はこのざらざらした表面を捉えきれていません。テクスチャがつぶれてしまっています。

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光の反射がつぶれている。

同じものをiPhone XSで撮影して比べないとなかなかその違いはわかりません。光が当たった部分が明るすぎてつぶれてしまっているものが、iPhone XSではデリケートな細部まで再現しています。

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細部までくっきり。

iPhone XSで撮った写真はほとんどがよく撮れていました。きっと誰が撮ってもよい写真となるでしょう。新しくなったポートレートモードと被写界深度の調節機能は特にすぐれています。ポートレートモードで撮った写真の背後のボケ感をキャプチャ後にも調節できるのです。写真アプリの編集モードから、絞り値のスライドバーを動かして焦点の背景にあるバックグラウンドをはっきりさせたり、ボケさせたりできます。実際には絞り値を動かしているわけではなく、ソフトウェアのトリックなんですけどね。それでも画像編集に幅がでるのは間違いありません。あまり過剰にかけるとどんどん写真の現実味が薄れていきますが。それでも、これは新機能で僕が一番気に入っている機能です。

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絞り値を調節することで、ポートレートが効果的に。それぞれ絞り値1.4、絞り値 4、絞り値 5.6

ポートレートモードは全般的にすぐれています。僕も前はよくポートレートモードをいじっていました。特に被写体と背景の差をつけようとしていたので。iPhone XSでは、こういうことが簡単にできるようになってしまいました。ボケ効果を上手く操れるようになったことで、これが可能になりました。たとえば、被写体の縁がボケている場合、スライドバーを動かすことでボケを抑えることができるのです。これにより、写真がより現実味をおびてきます。この調節機能は他のiPhoneにはついていません。

iPhone XSにしかできないことは、ここには上げきれないほどたくさんあります。下の写真はサイズ調整以外は加工を入れていないものです。

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一生の伴侶...少なくとも数年は一緒に

ここまできてこう言い出すのも何ですが、実はやっぱりiPhone XSを即買いするのは待とうかなと思ってます。少なくとも、耐久性についてもう少しレビューを待ってから、あと、iPhone XRもテストしてから購入を決めたいと思っているんです。気持ちは大きくiPhone XSに傾いていますけどね。ここで購入したら、次は2020年の大統領選までiPhoneは買わないつもりです。

長持ちするという点が、iPhone XSの一番のよさだと思います。デザインは他と代わり映えなし。デザインはすでにかっこよいのでこの点は気になりません。パフォーマンスではiPhone XSはiPhone Xを凌いでいます。iPhone 8やiPhone 7とは比較になりません。さらにiPhone XSはこれから数年間は持ってくれます。これは少なくとも実感できました。

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Image: Raul Marrero/Gizmodo US

数週間前、どのiPhone XSがおススメかという内容を記事にしました。そのときは256GBのiPhone XSのグレーがよいという結果になりました。レビューで使用したモデルはまったく同じ仕様で色がゴールド。このゴールドはいい色でしたね。iPhone XSでストレージは中間の256GBの仕様のが、ほとんどの人におすすめできます。買うなら僕もこれを買います。大きいのが好みなら、iPhone XS Maxもいいですよ。デカい端末が好きなら、きっと好きになるでしょう。

次に買うなら、絶対に気に入ったiPhoneにしたい。次の人生の数年間を共に歩むiPhoneにしたい。できれば、ひとつのiPhoneと一生を共にしたい。もう買い替えしたくないんです。一生の伴侶となってくれるiPhoneなんていいと思いませんか? まあ、今のところ一生は無理かもしれませんが、少なくともiPhone XSなら数年は寝食を共にしてくれるでしょう。

まとめ

・A12 Bionicチップの本当のすばらしさがわかるまでには数年かかるかも。

・カメラパフォーマンスはiPhone Xを凌ぐ。

・Smart HDRと背景のボケ効果がすばらしい。他のiPhoneにはない機能。

・新しいアンテナでワイヤレス通信が高速に。

・Face IDの反応が高速に。アンロックが素早く、ストレスなく可能に。

・約1,000ドルからの価格は確かに躊躇する値段。ただし、先行投資と考えたらお買い得かも。

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