新しいChromecastレビュー:正直がっかりしました

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  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
新しいChromecastレビュー:正直がっかりしました
Image: Adam Clark Estes(Gizmodo US)

これで3世代目に突入。

先日行なわれたGoogle(グーグル)の発表会の裏で、何の言及もなくひっそりとリリースされた新しいChromecast。米GizmodoのAdam Clark Estes記者が、お土産袋の一番底に埋もれていたのを見つけたらしく、レビューしています。


3世代目で新しくなったChromecastは、これまでと同じくイマイチ使えないデバイスです。デザイン刷新と、いくつかの新規ソフトウェアが使える以外は2世代目とほぼ一緒。それが35ドル(約3,920円)というお値段で買えるのです。

Chromecast (Third Gen)


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Image: Adam Clark Estes (Gizmodo)


これは何? :テレビに映像をキャストするドングル


価格:35ドル(約3,920円)


好きなところ:醜くない


好きじゃないところ:あんまり使えない

本体はこれまでと同じでHDMIケーブルと一体になっています。前面に「G」のロゴが彫られたプラスチック製のボディーは、以前のようにつるつるではなく、マットなテキスチャーになりました。

あと誰も気付かないでしょうけれど、新ChromecastのHDMIプラグは磁力でくっつくことはありません。そしての2色が登場しました。

ソフトウェアでは、いくつか良い点があります。まず、60fps1080pの画質を提供すること。第2世代では30fpsで1080p、または 60fpsで720p だったので、4K映像には少々難ありだったのです。ちなみにGoogleは、かつて4K用ドングル「Chromecast Ultra」を70ドル(約7,840円)で発売したこともありました。

次に注目するべきは、60fpsで1080pの画質はほとんどの人たちにとって重要ではないこと。60fpsはテレビにYouTube動画やゲームプレイを映すとき便利です。もしくはNetflixなどで60fpsコンテンツが見つかればいいんですが……ほぼ4KのHDR映像ですからね。であればChromecast Ultraを手に入れたほうがいいでしょう。

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Image: Adam Clark Estes(Gizmodo US)
左が前モデル、右が新モデル

ほかにも細々としたアップデートがあります。たとえばマルチルームオーディオにも対応しました。しかしこの機能は、Google HomeスピーカーかChromecastの音声をサポートしているスピーカーでないと使えません。なのでかなり限定的ですね。

ついでにLive Photos機能も追加され、テレビを額縁付きの写真立てのようにすることができます。これまでは世界の美麗画像がスクリーンセーバーになっていたので、あってもなくてもって感じですが。

またGoogleは「ハードウェアの速度が15%向上した」ともいっていますが、その違いにはまったく気付きませんでした。

総合的に見て

これらの追加機能は、第2世代から大きく飛躍した印象はあまりありません。いまだに本格的なセットトップボックスでできることはできないまま。

相変わらずコンピューターかスマートフォンから映像をキャストしている間、テレビ側で直接アプリを操作することもできませんし、速度もちょっと速いだけで2013年の第1世代から同じまんま。それ以上のことができないGoogleにはがっかりします。

Googleは今年初頭、ChromecastにソックリなAndroid TVドングルを作ったことがありました。これはテレビをAndroid TVにし、4Kで60fps画質をサポート。2GBのRAMと8GBのストレージ容量を持つものでした。これらのスペックはRoku Streaming Stickや、Amazon Fire TVですでに実現してます。言うなれば、AirPlayを使用して映像をテレビに確実にキャストできるApple TVのGoogle版的なものだったのです。しかしこのAndroid TVドングルは、開発者向けのみにリリースされたのでした。

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Image: Adam Clark Estes(Gizmodo US)

Chromecastのウリはその安さ。これがあれば高価な機器は不要になります。ですが最近Roku(ロク)から40ドル(約4,480円)で4K映像を流すRoku Premiereが、そしてAmazon(アマゾン)からも4K対応のFire TV stickが50ドル(約5,600円)登場したことで、その足場が揺らぎつつあります。もう少しお金を払えば180ドル(約2万円)でゲーミングとキャスティング機能、それにGoogle Assistantサポートを備えた、Nvidia Shieldという選択肢もあります。

前世代より良くなっていますし、新Chromecastがヒドいってわけではないのですが…Googleはもっと使い勝手が良いものを出せたはずなのに、Home Hubに力を注ぎすぎてその機会を逃してしまったな、という感じです。

それでもGoogleは、ただ新しいというだけでスペックを熟知していない新規顧客が新Chromecastを買うことで、けっこうな儲けを出すことになるでしょう。

まとめ

・新しいデザインは良い

・画質は60fpsの1080pに対応した。マルチルームオーディオも可能に(でもGoogle HomeとChromecastの音声をサポートしてるスピーカーのみ)

・35ドル(約3,920円)はやっぱり安い

・キャスト以外に使いみちがない

Source: Chromecast, Google