来ますよー、来ますよー、Pixelが日本に!
2016年に初代Pixel(ピクセル)が出てから2年、ようやっとPixelが日本に上陸しますね! ヤッターーー!!
もうこの際、なぜGoogleが日本からAndroidレファレンス機のローンチを引き上げていたのかなんて疑問は一旦忘れてしまいましょう。
そして噛み締めるのです。
今年のPixelは手に入れてもいいという喜びを。
「Made by Google 2018」イベントは10月10日(水)の午前0時からです! 今年はリアルタイム更新も行なうので、当日はぜひご一緒に。
Pixel以外に出そうなものはこちらにまとめています。豊作だー!
忙しい人のまとめチャート
デバイス名 本体サイズ | Pixel 3 XL 158×76.6×7.9mm | Pixel 3 145.6×68.2×7.9mm |
---|---|---|
画面サイズ・解像度 画面タイプ・画素密度 ノッチの有無 | 6.2インチ・有機EL 2960×1440・491ppi ノッチあり(巨大) | 5.4インチ・有機EL 2160×1080・447ppi ノッチなし |
カラーバリエーション | ブラック・ホワイト | ブラック・ホワイト ミント・ピンク |
プロセッサ RAM・ストレージ | Snapdragon 845 4GB・64/128GB | Snapdragon 845 4GB・64/128GB |
バッテリー容量 | 3430mAh | 2915mAh |
背面カメラ 正面カメラ | 12.2MP デュアルピクセル 8MP ワイド&深度センサー | 12.2MP デュアルピクセル 8MP ワイド&深度センサー |
イヤホンジャック 本体スピーカー バイブレーション | ジャックなし ステレオスピーカー ハプティックフィードバック | ジャックなし ステレオスピーカー ハプティックフィードバック |
Active Edge (握りジェスチャー) | 対応 | 対応 |
充電端子・急速充電 ワイヤレス充電 | USB-C・急速対応 ワイヤレス対応 | USB-C・急速対応 ワイヤレス対応 |
ロック解除 | 指紋センサー(背面) | 指紋センサー(背面) |
耐水・防塵 | IP67 | IP67 |
NFC・FeliCa対応 | 対応・不明 | 対応・不明 |
OS | Android 9.0 Pie | Android 9.0 Pie |
値段 | 不明 | 不明 |
Pixelシリーズの魅力

まずそもそも、なぜPixelが上陸することをこんなに騒ぎ立てているのかですよね。それはズバリ、カメラがスゴくて新機能が早く来るからです。
スマホ最高峰のカメラ
Pixel 2は発売当初、スマホ史上最高のカメラという評価を受けていました。当時流行りだったデュアルカメラのiPhone 7 PlusやLG G5も押さえ、シングルカメラのPixel 2がDxOマークでトップに輝いたのです。実際の撮影例やレビューでも絶賛の嵐。
今となっては夜景の撮影でHuawei(ファーウェイ)のP20 Proに劣りますが、一週間前に発売されたばかりのiPhone XSにも勝るという声が多数出ています。
そんなPixel 2を超えてくるであろうPixel 3のカメラには期待しかありません。
新機能がいち早く試せる
PixelシリーズはAndroidの開発元であるGoogleお手製のレファレンス機として、最新のAndroidのアップデートをいち早く受けとれるという特徴があります。それだけでも十分魅力的なのですが、実はGoogleのAIパワーを活用した新機能もAndroidのアプデとは関係なく、まずPixelにやってくるんです。

たとえば最近だと、Android 9.0 Pieのデジタルウェルネス機能のβ版が使えたのはPixel 2だけでしたし、画像認識のGoogle Lensの先行ローンチも、音楽認識のNow Playing機能もPixelオンリーでした。例を挙げていったらキリがありません。
要は、Googleが提供する最新の機能やサービスを使ってみたければ、Pixelが必須なのです。
でも日本では…
でも日本ではローンチされませんでした。これについては別記事で振り返ります。
ただ一言でまとめるとすれば、それはPixelの日本ローンチが待望されていたということ。
そして今年のPixelは日本でも発売される。
だから騒いでしまうんです!
ということで、今年はそんなMade by GoogleスマホPixel 3・3 XLが10月10日(水)00時00分に発表されます。みなさんも一緒にリーク・噂をサクッと復習していきましょー!
Pixel 3は2モデル・4カラー展開

スタンダードサイズとXLサイズ
Pixelは今年「も」2モデル展開みたいですが、日本ではPixel 2が発売されなかったので、あまり「も」の実感がないですね。なんにせよ、Pixel 3世代は「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」の2モデルでローンチです。そして2機の主な違いは、本体サイズとそれに伴う画面サイズ、そしてノッチの有無。
まずPixel 3の本体サイズは145.6×68.2×7.9mmで、画面サイズは5.4インチ、ノッチはありません。Pixel 2と比べると、本体サイズはほぼそのままに上下のベゼルを細くした感じですね。もしくはPixel 2 XLを小型化したイメージ。
一方Pixel 3 XLの本体は158×76.6×7.9mmで、画面は6.2(or 6.7)インチ。こちらもPixel 2 XLと比較してみたところ本体サイズはほぼそのままですが、上のベゼルからノッチが切り欠かれています(ちなみにノッチ巨大です)。
今回は特に、このノッチで陣営が分かれそうな予感。
今年は2カラー追加

去年のPixel 2はブルー、ブラック、ホワイトの3カラー展開でしたが、今年はそこにピンクとミントも加わり5色展開となりそうです(ブルーの可能性は低め。グリーンも…?)。ただし、ブラックとホワイト以外のカラーはPixel 3限定の可能性が高そうですね。
というのも、去年のPixel 2 XLはブルーを省いたブラックとホワイトのみの2色展開だったんです。でも一部ではピンクはXL限定と噂されていたりするので、個人的にはXLのカラーも増えることを期待しています。
素材とデザインが変化

Pixelのデザイン・シグネチャーである2トーン。去年のPixel 2・2 XLでは背面の上部分と下部分が異なった素材でできていましたが、今年のPixel 3・3 XLは背面が全面ガラスです。2トーンはガラスの表面を加工することで成し遂げられていますね。

正面に目を向けると、XLモデルは上下にベゼルがあったのが下ベゼル+ノッチのデザインに変化していて、XLでないモデルは上下のベゼルが細く変化。ノッチ化に関しては賛否が分かれるでしょうが、細ベゼル化に関してはナイス、いや、むしろもっと細くして欲しいくらい。
本体を全体的に見ると丸みを帯びたデザインとなっているようです。手によく馴染みそうな印象を受けますし、ジェスチャー操作がしやすそうなのでGOOD!

あと、どうやらPixel 3世代は背面のカメラがPixel 2世代より出っ張っているみたいです。個人的には出っ張らずに端末の上部全体を厚くしてバッテリーを大きくして欲しいのですが、コストなどを考えると仕方ないのでしょう。
カメラは相変わらず独自路線

背面カメラ
去年に続いて、今年のPixelも背面はシングルカメラのようです。ただし今年はカメラがより出っ張っているので、デュアルピクセルセンサーが大きくなる・レンズ構成が変わったなど、何かしらのアップグレードがありそう。
そしてアップデートされたVisual Coreプロセッサと処理アルゴリズムを巧みに組み合わせることで、他スマホを圧倒的に引き離して欲しいですね。ひとつの指標としては、Huawei P20 Proの夜景撮影を上回れるかどうかに注目です(iPhone XSはPixel 2に追いつかなかったみたいなので脱落&Note 9は上回っているようです)。
正面カメラ

正面はというと、なんとデュアルカメラになっています。ワイドレンズと深度センサーの構成で、「スーパーセルフィー」なる新機能を提供するらしいですよ。

多分Pixel 3 XLのノッチがあんなに巨大になった理由のひとつがこのデュアル正面カメラなので、その不格好さを相殺するくらいスゴい機能なのでしょう(もしくは顔認証にも対応とか?)。こちらのハンズオンだとボケ調整っぽいです。
スペックは2018年フラグシップ相当

内部スペック
Pixel 3と3 XLで共通している内部スペックを見ていくと、プロセッサがSnapdragon 845で、RAMは4GB(6GBの可能性も)あるようです。ストレージは64・128GBのバリエーションがある模様。Pixel 2世代と比較するとプロセッサが順当にアップグレードし、RAMが2GB増えるかも、という形ですね(ストレージもRAMも増えていて欲しい…)。
バッテリーに関するリークは3 XLしか出ておらず、その容量は3430mAhだそう。でもこれ、画面が大きくなっているのに2 XL(3520mAh)と比べて容量が減っているので、バッテリー持ちが心配です。iPhone XSのバッテリー持ちがよくなったプロセッサの7nmプロセス化もなさそうですし…。
(2018年10月04日 13時30分 追記)Pixel 3のバッテリーは2915mAhのようです。

とはいえPixel 3も3 XLも急速充電と急速ワイヤレス充電(9V×2Aの18W)に対応しているようなので、そこらへんで補うのかもしれません。
ディスプレイ
3 XLのディスプレイは6.2インチだとリークされていますが、一部では6.7インチ有機ELディスプレイ(2960×1440・491ppi)ともリークされています。もし6.7インチだとすると、6.5インチのiPhone XS Maxや6.4インチのGalaxy Note 9より巨大になりますが、ノッチも等しく巨大になっているのでしっかり相殺されている気もしますね(良いことではない)。でもまぁ、多分6.2インチなのでしょう。
対して3の有機ELディスプレイは5.4インチ(2160×1080・447ppi)と手に馴染んでくれそうな感じがします。5.0インチのXperia XZ 2 Compactと5.8インチのiPhone XSのちょうど間くらいなので、本体が丸みを帯びているデザインなのも合わさってかなり良さげ。
でも、ディスプレイ大丈夫?

問題はディスプレイです。どうやらまた、XLとそうでないモデルで去年と同じような違いがあるようです。Pixel 2・2 XLの時はこれに関してちょっとした炎上が起きていまして、2 XLのP-OLED(LG製)が2のAMOLED(Samsung製)ほど調子が出ずGoogleに批判が集中していました。
テックYouTuberのMKBHDは「自分のデバイスでは特にそういった問題はなかった」とコメントしていましたが、問題を訴える人たちも多かったようでGoogleは対応に追われることに…。
具体的にどういう問題があったのかというと、斜めから見ると青っぽく見えたり、焼きつきやすかったり、色むらがあったりノイズが見られたり…といった具合。はてには緑色の線が入ったとか、一行分のピクセルが死んでいたりなどの報告もあったようですね。今年はP-OLEDの調子がいいといいな。
でも、今年のXLのディスプレイは大丈夫そうですよ!ロシアのブログRozetkedがごにょごにょした理由で手に入れたPixel 3 XLをハンズオンしていまして、そういった問題は見当たらないとコメントしています。
Pixelらしいスピーカー&握りセンサー
ステレオスピーカー

Pixel 2・2 XLが搭載していたステレオスピーカーとActive Edge(握りセンサー)は、Pixel 3・3 XLでもしっかり受け継がれています。これはナイスです。スマホで動画を見ることが多くなったので、ステレオスピーカーは非常に嬉しいポイント。
でもヘッドホンジャックは戻らないんだろうなぁ(USB-C変換アダプターがあるだけいっか!)。
握りセンサー

Active Edge(握りセンサー)に関してはおそらく、Pixel 2の時と同じようにGoogleアシスタントを呼び起こすためだけに使えるのだともいます。でもできれば別の機能を割り当てられるようにして欲しいですよね。
サードパーティー製のアプリを入れれば今でも(Pixel 2・2 XLで)可能ですが、たとえばEdge Sense PlusはRoot化が必要ですし、いつサポートが終わるかも分かりません。Androidはオープンさがモットーのはずなので今年はそこに期待しています。ユーザーの中にはAndroidが好きでもGoogleアシスタントを使わない人もいると思うんです。
FeliCaは?防水は?その他機能は?

Pixel 3のNFC対応はあるようですが、FeliCaにも対応しているかどうかは不明。残念ながらこれに関するリーク情報は今のところ見当たらないものの、初代PixelとPixel 2をスキップしての満を辞した日本ローンチなのでそこは期待したいところ。対応してたらGoogle Pay使う機会増えるかもなー(チラッ)。
防塵防水性能に関しても詳しいリークが見当たりませんね。でも去年のPixel 2・2 XLがIP67だったのでそれを下回ることはないはず。とりあえずIP68に期待。
あとどうやらバイブレーション機能が大きなアップグレードを受けているようです。例のハンズオンで「iPhone XSかそれ以上」とコメントされており、ハプティックフィードバックの改善は著しいかも。
OSはもちろんAndroid 9.0 Pie
いわずもがなですが、搭載されているOSはGoogleが手を加えたPixelカスタムのAndroid 9.0 Pieです。例年通り今年もPixel 3・3 XLオンリーの新機能がいくつかあると思うので、ここも要注目。

ただやはり、すでにリークされている新機能もありまして、Google Lensがリアルタイムで画像認識していました。動画では名刺を写すとメールアドレスにマーカーが現れ、タップするとメールアプリに飛ぶ仕組み。便利そう?
Pixel 3・3 XLのリーク&噂はこんなところです! さぁ、あとはイベントを楽しみに……と終わりたいところなのですが、ちょっと無視できないウワサが出回っていまして。
だいぶ信ぴょう性を欠いている代わりに魅力的なウワサなので、ちょいとお付き合いくださいな。
ウワサの陰謀論「Pixel Ultra」
今年はPixel 3 XLのリークが立て続きに起こりましたよね。地下鉄で目撃されたり、ロシア人ブロガーがデバイスを手に入れたり、タクシーの後部座席に忘れられていたり…。流石にもうリークしすぎでしょ、と思っていたその頃、巷では「ワザとなんじゃないか?」と疑われていました。
そしてその末に浮かび上がったのが、「Googleはノッチが醜いPixel 3 XLとは別に、ベゼルレスの『Pixel Ultra』を作っている」という陰謀論。
いや、多分ないですよ? それは分かってるんです。でもどうしても期待しちゃうんです……。だって。

こんなスマホが出るかもしれいと思うと……。もう、「欲しい」という感情しか湧かないんです。しかもこの陰謀論はすべてが想像の産物というわけではなく、いくつかの力強い(?)証拠があります。

そのひとつがこちらのプロモーションページの画像、ノッチがないですよね。それどころかベゼルもほとんどありません。この特徴はこれまでにリークされたPixel 3にもPixel 3 XLにも当てはまりません。

そしてこのPixelbook 2広告リーク画像。写っているスマホをよく見ると、下のベゼルが見当たらないので、やはりこちらもPixel 3・3 XLではありません。じゃあなんなのか?→ Pixel Ultraでしょ!というわけ。
実はPixel Ultraのウワサは今回が初めてではなく、Pixel 2・2 XLローンチ前も「Ultra Pixel」が出るんじゃないかとウワサされていました。もちろん今となってはそんなデバイスはなかったと判明していますが、Googleはここからヒントを得て今年のプロモーション手法に採用したのかもしれません。
なので今年の10月10日(水)00時00分スタートのイベントにPixel 3 Ultraがサプライズで出てくる可能性も捨てきれず……。
なーんて。
フェイクニュースの判定を喰らわぬよう、ここらでヤメておきますね。
以上を持ちましてPixel 3・3 XL・3 Ultraのリーク・噂・予想まとめをシメます。が、今後も随時更新していきますので、気が向いたらまた是非いらしてください!
Pixel以外のプロダクト予想はこちら。
(2018年10月04日 13時55分 追記)どうやらイベント直後にPixel 3の予約ができるようです! ただ日本でもそうなのかは不明なので、とりあえず落ち着いてローンチ自体を喜びましょう。早ければ早いほど嬉しいですけどね。
ではまた〜。
Source: GSMArena(1, 2, 3, 4), Android Authority, 9to5Google(1, 2), YouTube(1, 2, 3), The Verge, Android Central, SLASHLEAKS, MySmartPrice News(1, 2), Phone Arena(1, 2), Pocketnow, Imgur,