Razer Phone 2レビュー:ゲーム以外の日常もこなせるように

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  • author Sam Rutherford-Gizmodo US
  • [原文]
  • 傭兵ペンギン
Razer Phone 2レビュー:ゲーム以外の日常もこなせるように

ゲーマー向けスマホという新ジャンルで文字通り光り輝くRazer社の「Razer Phone 2」。先日はその新モデルを触ってみた米GizmodoのSam Rutherfordのハンズオンを紹介しましたが、こんどはじっくりと試してみた同氏のレビューを紹介します。その評価はいかに...?


昨年、Razerはスマートフォンの新ジャンルを誕生させ、他社の普通のスマホでは類を見ない大容量の4000 mAhバッテリーと、ゲームをよりなめらかに見せる120Hzのディスプレイという素晴らしいものをゲーマーにもたらしてくれました。しかし、他社もゲームに関して気を配り始めた現在、RazerはこのRazer Phone 2で、ディスプレイと必須なRGBライトは別にして、ゲーミング用スマホというアイデアをどう掘り下げていったのでしょうか

その答えは、映像を見たり写真を撮ったりする日常的な用途や、普通の生活で起こる落下などの状況に耐えるといったことを、ゲームと同じくらいに上手にこなせるよう強化するという形で出されました。初代Razer Phoneは携帯に期待できるものを広げてはくれたものの、毎日持ち歩きたいものというよりは、一つの目的のために作られたデバイスというような雰囲気でしたからね。

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

Razer Phone 2

これは何?:ゲーマー向けスマホ

価格:800ドル(64GBモデル/約9万円)から

好きなところ:新しいRGB照明、IP67防水、Qiワイヤレス充電、デカいスピーカー

好きじゃないところ:バッテリー寿命は平均的、RGBライトがカスタマイズできない、OSがまだAndroid 8.1

そしてこの第二弾では、Razerは5.7インチの120Hzスクリーンはそのままに、まぁまぁだった350ニトという明るさを、615ニトとほぼ倍に向上。Galaxy Note 9(616ニト)やiPhone XS(547ニト)を同じ(か上回る)ほどの明るさで、直射日光が当たる中でも画面が見やすくなりました。

さらにRazerはIP67の防水性能も追加し、ちょっとくらい水がかかっても故障しなくなりました。しかも、水を防ぐため閉じられているにもかかわらず、Razer Phone 2のスピーカーはさらにパワフルになり、今あるスマートフォンの中でも特に音がデカいスピーカーになってると言えます。

また先代では金属製だった背面をガラス製へと変更することで、Qiワイヤレス充電を実現。そして語らずにはおけないRazerのロゴ部分に内蔵されてるRGBライトは、他のChromaのゲーミング・アクセサリーと同様に虹色の光を放つだけでなく、通知に合わせてそれぞれ異なる色で光るという実用性も備えています。

残念ながら、スナップチャットは黄色でGmailは赤といった具合にアプリ単位での色指定はできませんが、少なくともテーブルの上に伏せておいても、インターネットをこっそり監視し続けられるというのはいいですね。

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2つのカメラの距離が離れたことで、ポートレート・モードが更にいいものに。 Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

それでも、RazerがこのPhone 2にもたらした最大のアップグレードは、新しいカメラでしょう。Essentialのようなスマートフォンを出したての会社のスマホはカメラ画質に問題を抱えがちで、Razerも素晴らしい撮り味を提供するのは難しいということを昨年に痛感したはず。初代Razer Phoneはリリース後に何度もアップデートをしたものの、ブレてボヤケた写真に悩まされました。

一方、Razer Phone 2ではデュアルセンサーを前面と背面の両方に設置することで、最近はみんな大好きなポートレート写真を撮ることができるだけでなく、さらに背面カメラは2倍のズームレンズを搭載。オートHDR処理、オートフォーカス、手ぶれ補正機構も性能がアップし、撮り味は格段に向上したと言えます。

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Razer Phone 2の写真は昨年のモデルよりもかなりシャープになったものの、色再現はPixel 3ほどよくはありません。
Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)


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室内での撮影も似たようなもので、フィルターで差をカバーすることはできますが、鮮やかさに欠けます。
Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)


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Razer Phone 2は街灯やヘッドライトのような強い光源の撮影にも苦労します。
Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)


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そして本当に暗い場所では、Razer Phone 2の写真はノイズにも苦しまされることに。
Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)


しかしながら、ここまでのアップグレードがあっても、Pixel 3のようなスマートフォンのカメラの最高峰の性能には及ばないことは、上の画像を比べてみれば明らかでしょう。 Razer Phone 2の写真はシャープではありますが、露出と彩度という面ではPixel 3との差が如実に出て、暗くなれば多くの場合ノイズが発生してしまいます。

とはいえ、これらの欠点の大部分はみなさんのお気に入りの写真共有アプリのフィルターで簡単にカバーできるでしょう。とにかくRazer Phone 2のカメラはもう問題ではなくなっています。

ではゲームはどうなのかというと、この秋に発売された他のAndroid携帯と同じく、QualcommのSnapdragon 845チップセットへとアップグレートし、8GBという十分なRAM、micro SDカード・スロットを維持し、64GBか128GBのストレージのモデルを好みに合わせて選べるようになっています(ミラーブラックが64G、サテンブラックが128GB)。

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

新たしいベイパーチャンバー式のヒートシンク(揮発性のある液体が、チップの熱によって蒸発と凝縮を繰り返して冷却する機構)を搭載し、冷却と熱の分散が向上。我々が行ったGeekbench 4と3DMarkでのベンチマークでは他のSnapdragon 845搭載デバイスに比べ5%ほどスコアが高く、繰り返しベンチマークを行ってもその状態を維持。その値自体は小さいものの、顕著な効果を発揮しているようです。

しかし、効率が良くなったプロセッサーと4000 mAhのバッテリーで稼働時間は昨年のモデルから30分ほど向上。我々の連続使用テストでは9時間45分となりましたが、これは他と比べると平均的な数字。

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30タイトルほどある120 Hz対応のゲームのうち、Razer Cortexアプリで一度に表示されるのは4タイトルだけというのはちょっとイラつきますね Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

さらにRazerはゲームを管理を助けてくれるCortexというアプリも用意。このアプリではBoosterのタブからゲームの解像度や、アンチエイリアシング、リフレッシュ・レートといった様々な設定を、個別のゲーム単位でいじることが可能。『Need For Speed No Limits』や『Alto’s Odyssey』のようなゲームで、120Hzをフルに使って楽しみたい時には良さげですが、『Plague Inc.』のようなスローペースなタイトルではあまり恩恵はないかも。

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指紋センサーが側面にあるのはいいアイデアに思えたときもありましたが、今は本当にそうする必要があったのかどうかわかりません。 Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

Cortexはさらに新しいゲームを見つけるツールとしての側面もあるのですが、それは同時にポップアップ式の広告に遭遇するということを意味しています。また、個人的にCortexアプリの最大の引っかかりどころは、ゲームが3つのカテゴリー(注目タイトル、120Hz対応、Razer提携タイトル)に分けられている中で、120Hz対応のセクションは一度に4つしか表示されないというところ。アプリではそれ以上探す事もできないので、120Hzのリフレッシュ・レートに対応しているゲームは今や30タイトルに達していることに気づくのは難しいのではないでしょうか。なんといってもディスプレイがこのモデルの売りなのですから、120Hz対応ゲームの表示数を制限するのではなく前面に押し出すべきだと思います。

とにかく、Razer Phone 2は万人向けではないですが、それでいいんです。デカい携帯を愛し、RGBライトにバカっぽい喜びを感じ、なにより120Hzのディスプレイの衝撃を味わえるんですからね。

しかも、スピーカーやスクリーン、カメラにさらなる手が加えられたおかげで、一緒に暮らしていくのにも向いた融通のきくバランスの良いモデルになっていると思います。Razerが一般人とゲーマーの両方に前よりいいもの届けようという努力に、800ドルという値段を払えればというところではありますが。

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo)

サクッとまとめ

  • Razer Phone 2は万人向けじゃないけど、性能がアップしたカメラ、ワイヤレス充電、IP67防水で、普段使いに良くなった
  • バッテリー性能が30分ほどアップしたのはいいけど、それでも持ち時間が9時間45分なので、他社の旗艦モデルに比べると平均的
  • 120Hzディスプレイの利点を活かせるようCortex Appのキュレーション機能はもうちょっとマシになって欲しい
  • 背面のRGBライトは良いものだけど、他のRazer Chromaのデバイスにあるようなカスタマイズビリティに欠けている。
  • The Razer Phone 2はAT&TやT-Mobile、Verizon LTEなどのGSMキャリアには対応(でも、普通の3Gや4Gには非対応)

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