Bloombergからの反論はあるのか。
テクノロジー業界が大騒ぎとなった、Bloomberg Businessweek(ブルームバーグ・ビジネスウィーク)による中国でのスパイチップ騒動。報道にて名指しされたApple(アップル)に続き、Supermicro(スーパーマイクロ)のCEOも報道の撤回を求めていることが判明しました。
「不当な混乱と顧客からの心配を引き起こした」
まずそもそもの報道では、Appleが中国で使用しているサーバーに米粒ほどのサイズのスパイチップが装着されている、というものでした。そしてそのサーバーに採用されていたのが、Supermicroのマザーボード。というわけで、被害者である可能性があるものの、Supermicroにも疑惑の目が向けられていたのです。
そしてCNBCが入手した声明によると、SupermicroでCEOを務めるCharles Liang氏は「報道は不当な混乱と顧客からの心配を引き起こした」とし、「Bloombergは責務を果たし、根拠のない推測を撤回するべきだ」としています。
テック企業 vs. Bloomberg
このスパイチップ報道については、Appleは当初から「事実はひとつもない」と表明し、さらにティム・クックCEOは報道の撤回を要請していました。テクノロジー企業はユーザーデータの保護に細心の注意を払っているので、事実がどうであれこのような報道はどうしても看過できないはずです。
また、Supermicroは「根拠はないものの、今後サーバーのチェックを実施する」と表明しています。名前の上がったテック企業から次々と報道の撤回を求められているBloombergですが、はたして今後どのような反論を展開するのでしょうか。