ロゴに歴史あり。
電気自動車を市販車にした先駆者Tesla(テスラ)。会社を象徴し、もちろん自動車にも、そしてグッズであるサーフボードやスマホ向けのワイヤレス充電器にも描かれているあの「T」のロゴは、どうやって考えられたのでしょう?
第1の秘密
パっと見た感じ、横から見たゴツい釘のようでもあり、両刃の斧のようでもありますが……そんな攻撃的なものとは真逆で、信頼と安全性を象徴する「盾」をモチーフに作られていたのです。
それがわかるのが、エンブレム調だった初期のロゴ・デザイン。

今では「T」だけでスッキリと単純化されてしまいましたが、LOGO DESIGN LOVEとWEB DESIGN,いわく、よくよく見ると実は今でもその名残りが自動車のフロントで見られると伝えています。

第2の秘密
しかしこのロゴに隠された秘密はそれだけではありません。Teslaは発明家ニコラ・テスラの名を冠した企業ですが、彼が発明したACモーターはロードスターの心臓部になっているんです。
そして直線と曲線でデザインされた「T」は、テスラが作ったモーターの断面を模しているのです。これはイーロン・マスクCEOもTwitterで明言しています。
Similar to SpaceX, the T is like a cross section of an electric motor, just as the X is like a rocket trajectory
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年1月19日
SpaceX(スペースX)の「X」がロケットの軌道を表しているように、Teslaの「T」は電気モーターの断面なんだ

作ったのは精鋭たち
TeslaもSpaceXのロゴも、作ったのはデザイン事務所のPrado Studio。ここはカリフォルニア州パサデナにある超一流のデザイン学校「アート・センター・デザイン・カレッジ」の卒業生たちが集結した、大きな企業を相手にした小さなオフィスなのだそうです。
これらのトリビアを知っていると、今度からロゴを見る目がちょっとだけ変わるかもしれませんね。
Source: LOGO DESIGN LOVE, WEB DESIGN, Twitter, Prado Studio