11月某日。編集部がざわつく事件がありました。
「相手の立場から見て、はじめて見えてくるものもあると思いませんか?」
ギズモード編集長の鈴木にそう切り出したのは、編集部員のホープ・西谷。ギズモードでは、編集部員が執筆した記事は編集長のチェックを受けます(速度感の求められる記事は、ほかの編集者のチェックでえいっ!と出しちゃうこともありますけどね)。でも、そのチェックの中で、

「写真、ピント甘くない?」
「この言い回し、ちょっと直感的じゃないかな」
なんて、バッサリ突っ返されることもあります。まぁ、当然。これも編集長の大事なお仕事です。…でも、そこまで突っ込むなら、鈴木編集長の原稿はどうなの?って。若さが溢れる彼は気になっちゃったようなのです。
「え? 僕の原稿を校正するの? 西谷くんが? ひとりで?」
「…あ、いえ。そこは、いっそのこと束になってかかってみようかと。集合知で、なんとか」
「でも、みんな年末進行で時間が取れないよね。タスクどこに突っ込むの?」

「話は聞かせてもらいました! それには良いツールがあります。AdobeのPDF作成・管理ソフトウェア「Adobe Acrobat DC」でアップデートされた機能「共有レビュー」機能を使えば、複数人でPDFをレビュー(寸評)することができて、お互いの注釈も見やすく管理できます」
こんな事もあろうかと!と、どこからか現れた編集部のお助けマン、副編集長・金本のサポートが炸裂。彼としても、若手に成長して欲しいという願いがあるのでしょう。
「なるほど。いいと思いますよ。みなさんの校正、楽しみにしてますよ」
怖い。しかし男には時に行かねばならぬ勝負もあるのだ! こうして第一回、ギズモード下剋上校正大会の幕が切って降ろされたのです。いざ鎌倉!
用意された2つの手段、手軽にレビュー依頼が出せる!

さて、今回金本が提案してきた「Adobe Acrobat DC」による「共有レビュー」とは、どんな機能なんでしょう?
これは、PDFファイルをAdobeのクラウドストレージ「Adobe Document Cloud」にアップロードし、複数のユーザーと文書を共有しつつ、フィードバックをまとめて管理するというもの。ファイルへのアクセスは相手のメールアドレスを指定してもいいですし、発行した共有リンクを教えるのでもOK。スケジュールを共有するように、カジュアルにPDFを共有できちゃいます。理想的ですね。

しかも、レビュー依頼を受け取った側は、PCでも、ブラウザでも、スマホやタブレットでも。端末を問わず自分の使いたい環境でとスタイルでPDFをチェック・編集できるんです!
これなら、確かに時間の取れない編集部員でも、合間合間に校正を進めることができ…るのでしょうか? それぞれがどうやって校正を進めたのか、各員の動きをチェックしてみましょう。
ソファに座ってiPad Proでチェック:紙とペンと同じフィーリングで校正を

最近外出する要件が多くて、自然とPC以外での作業が増えてきた副編集長(2人目)・佐々木は、最近お気に入りの新型iPad Proで校正。
「Acrobat Reader」アプリはApple Pencilなどの手書き入力にも対応しているので、マーカーを引いたり、注釈を入れるのも直感的で、フリーハンドでの書き込みもできます。
画面の大きさも相まって、まさに紙に校正しているのに近い見やすさ、大きさ、フィーリングで校正できるのがiPad Proのいいところかも。
ランチ中にスマホでチェック:ちょっとした合間でも確認・編集できる

忙しくて、見られる時間が…。と不安がっていたのは、編集部員・網藤。しかし、スマホアプリでもチェックできると知って、昼食の外出時にちょっとずつ校正を進めているようです。
「Adobe Acrobat DC」で共有したPDFはクラウドで同期されているため、作業の中断や再開も自由自在。好きなタイミングで、見て、直して。ができるのです。なお、スマホアプリで編集するには、Adobeアカウントが必要になりますが、アカウントは無料で作成できます。
PCのブラウザでチェック:専用アプリ不要でバツグンの汎用性!

PC環境を選んだのが、編集部・山本。キーボードでタイプして、気になるポイントにガリガリとコメントを残していきます。
やっぱり画面の大きさと見やすさ、そして集中して取り組めるのがPC環境の良いところですね。また、PC/タブレット環境であれば、ブラウザで手軽に内容を確認・編集できる点もこの共有レビューのメリット。

しかも…です。ブラウザ環境では、Adobeのアプリもログインも不要なのです。
ゲストのままで、 Webアプリ上から直接注釈を入れられる。しかもPDFに!という間口の広さは、全ビジネスユーザーが感動して崇め奉っても良いであろう神機能だと思うのです。
こうしたグループワークはもちろん、内容確認が必要な記事を取材先にチェックしてもらう時なども絶対便利なやつ! え? webメディア業界だけ? いやいや、ありますよね? データや資料を先方や他部署にチェックしてもらう時って。
それらを環境依存性の少ないPDFできちゃうって、本当に神がかってると思うんです。
そして注釈だらけになったPDFを見て…編集長は!?

こうしてギズモード編集部員たちの集合知の結果が1つのPDFファイルにもたらされました。注釈で埋まったPDFを見つめ、ひとつひとつチェックしていく編集長・鈴木。

PDFへはピンポイントに注釈を加えられるだけでなく、注釈を使った会話を残すこともできます。「これはこう思う」「いやそうじゃない」といった議論ができて、それを統括する立場の人間が確認し「承認」「却下」などの処理を行なえるんです。まさにグループワーク向け、校正向けですね〜。
しかも、注釈を加えたユーザーや、日付、種類、ステータスごとのフィルタリングや、検索機能もあります。ただ上から順に校正をチェックしていくのではなく、重要度や内容に沿って効率的なチェックができるのも、この注釈機能の良いところ。
さて、このみんなの校正を見て、編集長のリアクションは…?

「みんな忙しい中で、ここまで見てくれたんですね。みんながギズモードとは?というポリシーを持ってコメントを入れてくれたのが嬉しいです。なによりこうした効率的なサービスを活用したのがギズっぽくっていい!」
バッサリ却下されるかもと思いきや、みんなのチェックをポジティブに受け止める編集長。捨てられた子犬のような表情をしていた西谷の顔も思わずほころびます。よかった、君の挑戦はプラスに働いた。きっとギズモードにも、君にとっても!
こんな便利なツール使わない手はない
今回の蜂起は、記事を校正をする。という行動も評価されましたが、同時にツール選びが正解だったな。という印象もあります。でも確かに今の時代、こんなスマートな方法(Adobe Acrobat DC)があるのだから、使わない手はないと思うんです。
考えてみてください。確認用のPDFをメールで送ったり、ダウンロードしたり、返信を待ったり。添付ファイルを確認したり、複数人のチェック内容をすり合わせたり…。そんなの面倒でなりませんよね。
こうして現代的なツールを取り入れた方が、編集部として。…いや、編集部に限定せずに、グループワークや対外的な確認作業において、絶対にメリットが多いと思うんです。

今回、編集部の校正でチェックしたのはテキストと画像がメイン。でもこれからの時代、記事に動画などのマルチメディアが埋め込まれる機会もどんどん増えていくでしょう。そんな未来を見すえてか、「Adobe Acrobat DC」はPDFに埋め込まれたオブジェクトならなんでもコメントできるようになってます。
たとえば、もし記事に埋め込まれた動画や音楽ファイルに注釈コメントをつけた場合、コメントをクリックすれば、注釈を入れた時間まで動画がジャンプ。他にも3Dモデルをチェックするときは、注釈を入れたときのカメラの角度やズーム位置が、コメントとあわせて記録されます。「この音声の8秒のところの~」とか「3Dモデルを右側から見たときのタイヤの位置が~」とか細かい指定を気にせずバシバシとコメントできるので、口頭での説明も要らなければ、再確認に手間取ることもありません。

校正・確認・内容のチェック。
その方法はさまざま。慣れたやり方もあるでしょうけど、「Adobe Acrobat DC」があれば、送る、編集する、受け取る、まとめる、チェックするといった、さまざまなフローが現代的な手法で効率化される。この「Adobe Acrobat DC」の共有レビューは、世の中の業務にパソコンが導入されたことと同じくらい、革新的で生産的な事件だと思うのです。
「Acrobat Pro DC」は年払いで月額1,580円(税別)と、コストはかかりますが、有料版のAcrobat DCが必要なのはレビューの依頼者だけで、受け手側は無料の「Adobe Reader」やブラウザでチェックに参加できます。興味を抱いた方は、無料おためし期間もあるので、ぜひ一度無料体験版をダウンロードしてみて、その機能に触れてみてくださいね。
これまでやっていたあの面倒な作業は何だったんだ…。って、なってくれたら正解です。
Source: Adobe