テック界の冷戦。
Facebookのマーク・ザッカーバーグ社長が、今年3月にAppleの最高経営責任者であるティム・クック氏がケンブリッジ・アナリティカ・スキャンダルについて批判めいたコメントをしたことに腹を立て、自社の幹部にAndroid携帯を使うように伝えたと報じられています。
ところが事実は異なり、批判されたから怒ってiPhone禁止令を出したのではなく、世界的に見ればAndroid OSのシェアが圧倒的であるためAndroidを使うようにと伝えたのだと声明を発表しました。
今年3月、クック氏はFacebookのケンブリッジ・アナリティカ・スキャンダルについて、「プライバシーとは人権であり、市民の自由である」とコメントしました。さらに「もしもザッカーバーグ氏と同じ状況になったらどうするか」という質問に対して、「私がそのシチュエーションになることはないだろう」とも。
これを受けてザッカーバーグ氏は、「金持ち限定のサービスを作りたいというなら、もっと恩恵を受けられるようにするべきだ。私たちはストックホルム症候群にかからないようにすることが重要だと思う。利用者がよりお金を払えば、会社がより一層自分たちを大切にしてくれるだろうなんて考えは馬鹿げている」と痛烈なコメントをしています。
ケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルが発覚した頃から、Appleのクック氏とFacebookのザッカーバーグ氏は意見を衝突させていました。これは周知の事実です。なので、コメントが原因で幹部にスマホ乗り換えを命じたなんて報道されたことに不満だったのでしょうね。
Source: The Verge, The Economic Times, Facebook newsroom