指紋には暗号を埋め込ませるポテンシャルがある

  • author 岡本玄介
指紋には暗号を埋め込ませるポテンシャルがある
Image: Fudan University/IEEE

指紋はますます重要な秘密を握るように……。

一人ひとりの指に薄っすらと、しかしシッカリと刻まれた指紋。皆が違う指紋を持っているため、犯罪捜査の決定的な証拠になることで知られていますよね。近年は指紋認証で電子機器の解錠も担っているのですが……まだほかにも使い道があるそうなんです。

IEEE SPECTRUMによりますと、その技術を開発をしたのは上海の復旦大学にいるSheng Liさん。彼は指先の渦巻き模様の所々に暗号を埋め込む、デジタル指紋技術を構築しました。

暗号の隠しかた

任意のメッセージを数学的方程式に符号化し、指紋の曲線や分岐点に2D点と呼ばれるデータとして散りばめます。2D点は指紋のアチコチに復号鍵の法則性に従って配置されるとのこと。メッセージはたとえば、URLのような英数字の羅列でも、「何時に何処で会いましょう」という具体的なものでもイケちゃうのです。

マッピング後はすべてのデータを合成して、指紋の連続線が生成され、その指紋のデジタル画像を作成。そして暗号の復号鍵を知る人だけが解読可能になるのです。

セキュリティー効果は非常に高い

Liさんは、この研究で予想外の有用性を発見したと語ります。

驚くことに、この暗号指紋画像は、2値化されたり、間引かれたり、圧縮されていても、比較的高いデータ抽出精度を達成することができ、高い堅牢性を持つことができます

詳しい操作方法までは明かされていませんが、従来のように画像に暗号を埋め込むのとは違い、ピクセルを変える必要がないことが大きな利点なのだそうです。つまり既存の指紋を何1ついじることなく、暗号を埋め込むことができるわけですね。

どんな使い方をしたい?

ちなみに現在はデジタル画像上でしかこの技術は使えないそうです。ですがそのうち、本物の指に暗号を登録できるようになるのかもしれませんね。

もしも犯行現場に、暗号メッセージ入りの指紋が故意に残されていたら……? 新たなSFミステリーが生まれそうですよね。もしくは解読した人は1週間で呪い殺されるとか、なーんてSFホラーもアリかも?

Source: IEEE SPECTRUM, IEEE Xplore Digital Library

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