ニュージランドから新たな民間ロケット「Electron」が商業打ち上げに成功

ニュージランドから新たな民間ロケット「Electron」が商業打ち上げに成功
Image: Rocket Lab/Twitter

SpaceXより小型で、小さい荷物を宇宙へお届けします。

先週土曜日のこと、アメリカの航空宇宙メーカーRocket Lab社が初めてのロケット発射に成功しました。軌道まで運んだ積み荷は、6つの極小人工衛星や宇宙空間で帆を張るデモ機などが含まれたとのこと。

SPACEFLIGHT NOWによりますと、この「エレクトロン」ロケットは、そうした極小人工衛星や箱型人工衛星を運ぶための、小さなロケットとして設計されたとのことです。

ではTwitter公式アカウントより、実際に飛び立つ様子を見てみましょう。

打ち上げ時の状況

報告によりますと、ニュージーランドの発射場から飛んだこの2段階ロケットを飛ばしたコストは、およそ6億5000万円ほど。そして9つあるメイン・エンジンの燃料は、ケロシンを使っています。

全高17mのエレクトロンは、ラザフォード・エンジンにケロシンを満たし、東部標準時で土曜日22:50にマヒア半島のRocket Lab発射場1番から飛び立ちました。

エレクトロンは半島から南へと弧を描き、ラザフォードは約2万2700kgの推進力で第1段階の2分半、噴射を続けました

最初のブースターが分離され、第2段階では3D印刷された電動ポンプサイクル採用エンジンであるラザフォードひとつで荷重を軌道まで運びました。そして積んでいった最後の人工衛星を軌道に放ったことをSPACEFLIGHT NOWが報じています。

離陸からおよそ9分後、第2段階ではRocket Labのキュリー・エンジンが展開。楕円形の宇宙待機軌道で地上から200kmの低点と、500kmの高点を傾斜85度で通過しました。

キュリーの展開は南極大陸上空にて行われ、メイン・エンジンが点火する前にそのまま北へ飛びました。そのときの噴射は、無毒性の単元推進薬が燃えていたので緑色の炎でした。この噴射は6つの人工衛星を放出する手前500kmの軌道に向け、2分ほど続きました。

小型機だけどコストは割高

またCNBCいわく、このエレクトロンは冷蔵庫サイズの宇宙機を運ぶようデザインされ、たとえば競合他社SpaceXの巨大ロケット・ファルコン9よりも早く打ち上げができるように作られているとのこと。ですが打ち上げコストはファルコン9より高くついてしまうのだそうです。

土曜日に打ち上げた人工衛星は、Spire、 Tyvak、 Fleet、Irvine CubeSatのSTEMプログラムのものと、将来的にスペース・デブリを捕獲するための帆張りデモ機でした。これらの運賃で、どれほどコストがかかったのでしょうか……?

今後の予定

Rocket Labは1月に軌道ロケットを飛ばしたものの、モーター制御に問題が起こり遅延が発生してしまいました。今は解決したので、向こう18カ月まで予定が埋まっているそうです。ピーター・ベックCEOは、「約3,400億円ほどのパイプラインがある」とCNBCにコメントしており、2020年には週イチでロケットを飛ばしたいとプランを語りました。

次の打ち上げは、今年12月10日から12月18日のどこかで行なわれることが決まっています。

SpaceXに追いつけ追い越せと、どんどん民間ロケットが運用される時代になりましたね。今、かつてないほど宇宙がアツい時代だと思います。

Source: Twitter, SPACEFLIGHT NOW, CNBC

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