後ろ、こうなってたのか!
2018年11月15日(木)、歌詞を表示するスピーカー「Lyric Speaker Canvas」の製品発表会が、日比谷ミッドタウンで行われました。Lyric Speaker Canvasがどんなモノかは、こちらの動画をご覧あれ。
発表会ではゲストにスキマスイッチの大橋卓弥さんと常田真太郎さんを招き、製品の感想や使い心地などを話していました。

タッチアンドトライもできたので、軽いハンズオンをお届けします。
インテリアとしてちょうどいい


文字を映す盤面の質感は、反射をおさえたマットなアクリル板。表示面はフルスクリーンではなく、1cmほどベゼルがあるようです。輝度は変更できませんが、眩しいと感じることはありませんでした。会場の色温度は低めでしたけど、むしろ主張しすぎない程よいインテリア加減かなと。


で、これ黒いボード風のディスプレイが本体かと思ってたら、このように背面のスピーカーユニット(12Wフルレンジスピーカー)+グレーのスチールメッシュ+ディスプレイという構成になっているんですね。正面から見ただけじゃわからない、トリックアート的構成!
スピーカーユニット上部にあるスチールメッシュの背面には、約5cm幅の横長状の20Wバスレフが仕込まれており、見た目以上の音圧を感じました。本体を設置するのは基本的に壁際ですから、壁の共振も利用してるのですね。

底から見ると、変わった形をしてるのがよくわかる。
AirPlayとGoogle Castに対応しており、SpotifyやApple Music、Amazon Musicといった主要なストリーミングサービスを使えるほか、専用アプリ「Lyric speaker」からも音楽を再生できます。いわく、前モデルはLinuxだったけれど、今モデルはAndroidベースになったのでGoogle Castに対応できるようになったとのこと。接続はWi-Fiのみで、Bluetoothや有線接続は無し。

歌詞表示の仕組みは、株式会社シンクパワーの「プチリリ」と提携し、メタデータを受信して表示するというもので、対応楽曲は約240万曲。モーションエフェクトに関しては毎回ランダム。同じ曲であっても再生するたびに表情が変化します(エフェクトパターンはアップデートで追加予定)。フォントやアニメーションが変われば、歌詞から受け取る印象も変わりますね。
また、「好きな映像を表示できたりするのか」という質問については、今のところそうした機能は予定していないとのことです。理由は、やはり言葉と音楽に集中してほしいから。
歌詞が表示されなくても美しい

気になっていたインテリア性は、PVから感じた印象以上です。言ってしまえばスピーカー+ディスプレイなんですけど、マット具合のおかげで家電感が全くないし、立てかけ風のデザインもその効果に一役買っています。見た目がミニマルだから、どんな部屋にも馴染むんじゃないかな。

大橋さんは「ミュートにして歌詞だけ映すのも面白いかも」と言っていましたが、むしろ歌詞を表示させずにエフェクトだけを映すワイヤレススピーカーとして使うことも可能です(歌詞が映らない曲でもこの状態になる)。振り子とかスライムうにょーんのアレとか、動的インテリアってワクワク対象ですし、これもこれで楽しめそう。

最近はリリックビデオというスタイルのPVも流行っていますけど、それってメロディーを味わいながら歌詞に思いを馳せるってことだと思うんですよ。Lyric Speaker Canvasは、映像がない分より歌詞にフォーカスできる。そうすると歌詞の行間も感じられるし、ストリーミングでは味わえない深い音楽体験が得られるはずです。
そうした音楽体験のアップデートだけでなく、生活を飾るインテリアとしても活かせるのが今モデルの嬉しいですね。値段は前モデルの半額に近い、16万5000円(税別)。発売日は明日、11月16日(金)です。
取扱店舗は、代官山蔦屋書店、二子玉川蔦屋家電、THE CONRAN SHOPの新宿本店、丸の内店、名古屋店、京都店、福岡店。12月1日から取り扱い店舗が増加し、ヨドバシカメラ 新宿西口本店、マルチメディアAkiba店、梅田店など。お近くに来たならば、ぜひ。
Source: Lyric Speaker, YouTube