いつのまにか僕らはたどり着いていたんですね。SF映画の時代に!
スマートフォンやAIスピーカーで使えるアシスタント機能が浸透してきたと思いませんか。声で呼び出して特定の機能を使えるようにしてくれたり、知りたいこと聞きたいことなんでも調べて教えてくれたり、とっても便利ですよね。
機器に触らなくても、ジェスチャーでなくてもいいんです。ストレートに声でコントロールできる気楽さがあるから、広く普及するのも時間の問題なのでしょう。
ところで、会話できるアシストタント・メカといえば、クルマのキャラクターがちらほら思い浮かびます。『トランスフォーマー』のバンブルビーや『カーズ』のマックィーン。ちょっと昔だと『ナイトライダー』のK.I.T.Tとか。あのドラマには未来を感じたものだなあ...。
え、会話型アシスタントを搭載したクルマが、いま日本に来ているんですって? その名も「メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス(MBUX)」搭載の新型「メルセデス Aクラス」ですって!
普段からアシスタントのお世話になっている身としては、見逃せません&話し逃せません。さっそくMBUXに会いに行きました!
未来感あふれるコックピットにドキドキからの親近感

六本木にあるMercedes me Tokyoでギズモード取材班を待っていてくれたのがコチラ。メルセデス・ベンツの新型Aクラスです。
Aクラスといえばメルセデス・ベンツ ラインナップのなかではもっとも身近なエントリーモデル。しかしこのマッシブでボクシーな顔つきはどうですか! 程よいツリ目に、意思の強さが伝わってくる!

グリル中央部に輝くスリーポインテッド・スターに、未来のモータリゼーションをイメージしたコンセプトカー「F 015 Luxury in Motion」や「Vision Tokyo」に近いコンテキストを感じさせるダイヤモンドグリル。
この若々しくも高級感のあるデザインをエントリーモデルでも表現するところに、メルセデス・ベンツの余裕と懐の深さを感じます。

ボディサイズはCセグメント枠で、室内空間は想像以上にゆったり。居心地いーわー。シートはフィット感を強く感じられるもので、これもまたエントリークラスとは思えないクオリティにびっくりです。スポーティなドライビングにも対応できるんだろうなー。
そして、コックピットに乗り込んで前を向いたとき。この日が2018年とは思えない景色にドキっとします。

最上位クラスのSクラスゆずりなマルチファンクションステアリング...の先にある、横長の10.25インチワイドパネルを2枚並べた超ロングディスプレイ!* メーターもゲージもみーんなくっきり表示されていて、僕の知っているクルマのコックピットじゃない!
ところがですよ? 運転中は常にこのなが〜いディスプレイと共にあるのですが、なんだか昔から知っていたような感覚がありまして。アナログメーター、デジタルメーター時代のクルマのコックピットより、慣れ親しめている気がしてきた。
それもそのはず、このディスプレイはスマートフォンやタブレットといっしょの存在。数多の情報を見やすく並べて、的確に情報を伝えてくる、紛うことなきディスプレイなんですよ。
一気に親近感、湧いてきました!
ハイ、メルセデス。一緒にドライブしよ!

ではさっそくドライブしてみましょうか。MBUXの音声アシスタント機能をONにするには「ハイ、メルセデス」と声をかけます。
余談ですが、メルセデス・ベンツの「メルセデス」って、女の子の名前なんです。だから新型AクラスでMBUXの音声アシスタント機能を使うたびに、女の子の名前を呼ぶことになるのですが、これがいい。無味無臭ではなく、血が通った人間味あるアシスタントロボットのように感じてくるんですよ。
つまり何がいいたいのかというと、かわいいんです。MBUXは。そしてMBUXを搭載している新型Aクラスは。
閑話休題。シートベルトをしめて、エンジンをかけて、さあ、どこに行きましょうか。そうだな、ギズモードのオフィスまで行きましょうか。
「ハイ、メルセデス。ギズモード編集部に行きたい!」

すると、ナビディスプレイに行き先候補が表示されるので、選択肢をこれまた声で選べばナビの行き先セットは完了です。候補が表示されるまでの時間も、選択後の待ち時間も短くてスピーディ。MBUXはかしこいだけじゃなくて、仕事も速いんだね!
「○○を△△してくれ」といったビジネスライクな命令口調だけではなく、いま現在自分がどう感じているかをつぶやくことで、MBUXは自分がなにをしたらいいのかを察知する空気読みスキルも取得しています。たとえば「暑い」というと、エアコンの温度をちょい下げてくれるんですよ。
「ガソリンを入れたいな」と言えば周囲のガソリンスタンドのリストを表示してくれますし、再生したいプレイリストの検索もお手軽です。天気の状態だって教えてくれます。相手の名前を伝えたら、電話もかけてくれるし、なんていい子なんだメルセデス。
こんなに働いてくれるMBUXに感激です。でも不満はないのでしょうか。「調子はどう?」と聞いてみましょうか。
「もし感情なんてものがあれば、最高の一日だと感じているでしょうね」
あれ、ひょっとしてクール系キャラです?
メルセデスの最先端がギュッとつまった新型Aクラス

新型Aクラス & MBUXとのドライブはとても、とっても楽しいものでした。直感的に話してコントロールできるから、細かい操作に気が取られないんです。ドライバーは運転に集中できますし、後部座席の同乗者だって自分の声で再生したい音楽を選べるから、ドライバーに頼むのは悪いかな? といった不安を感じずにすみます。
車内というクローズドな空間だから、話しかけやすいというメリットもありますね。外の衆人環視でスマートフォンやAIスピーカーに声をかけるのはまだ照れくさいという人でも、車内のプライベートな空間であればすぐに慣れ親しめるはず。むしろ音声コントロールの楽しさに目覚めてしまうかも? 新しい技術を抵抗なく取り入れていく子どもたちにおいていかれないようにするためにも、新型Aクラス& MBUXはいい相棒となってくれそうですよ。

もちろん、新型Aクラスはクルマとしての完成度も高い...というか、尋常じゃないクオリティに仕上がっています。ボディの四隅を把握しやすくて運転がとってもラクなのに、 パーキングアシストリアビューカメラを全車標準装備。またバック時は車体周囲を見渡せる360°カメラシステムもあります。

前述したマルチファンクションステアリングは、ハンドルから手を離さずに各機能をフルコントロールできるもの。メニュー階層の奥深くにあるような機能にもすばやくアクセスできますし、目的の機能をスピーディに選べます。
そしてなんといってもSクラスと同じ、世界最高レベルの安全性能を実現するレーダーセーフティパッケージが選べるのがすごい! クルマに不慣れなパートナーでも安心して運転してくれそうな装備がそろっているんです。
アクティブブレーキアシスト:歩行者のとびだしや先方車両の急停車などに応じてブレーキを補助
アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック&アクティブステアリングアシスト:高速道路や一般道路で、適切な車間距離と車線を維持してくれる
アクティブエマージェンシーストップアシスト:ステアリングから手が離れてしまった緊急時に安全に停止させる
アクティブレーンチェンジングアシスト:高速道路上でウインカー操作だけで車線を変更。前後のクルマの動きもチェックしてくれます
アクティブブラインドスポットアシスト:ドアミラーでは見えない斜め後ろを見張ってクルマや自転車の接近、または段差のある路肩を検知します
1.4リットル直列4気筒直噴ターボエンジンもインパクトあります。特にスポーツモード時のハイレスポンスは運転して気持ちがいいものでした。エントリーモデルでもクルマの流れをリードできるポテンシャルを感じました。
スマホっぽいおまとめ保証サービス「メルセデス・ケア」

そうそう、最後にもう一つ、新型Aクラスで「今っぽいな」と感じたのが、3年間の保証サービス「メルセデス・ケア」。新車購入時に、無料のケアプランがついてくるんですね。
メルセデスの調子がちょっと変? と思ったなら、近くの販売店や提携工場へGO。ジーニアス、じゃなかった、整備士のみなさんによるメンテナンスや修理を無料で受けることができます。消耗品や交換部品も無料。地図データもアップデート(2回まで)もついてきます。こういうサービスをパックでまとめているのは、スマホっぽい考え方ですね。
これだけ盛りだくさんの新型Aクラス。やはりお高いのでしょうか... いやそれがびっくり。ベーシックモデルのA180は322万円からなんです。数多くのオプションを盛り込んだA 180 Edition 1でも479万円。これ、かなりお買い得なんじゃないですか?
デジタルと直結したカーライフが送れる未来のクルマ。それが新型Aクラス。ぜひいちど試乗してみてください。そしてMBUXといっしょのドライブを体験してみてください。
メルセデス・ベンツ日本 LINE公式アカウント開設
メルセデス・ベンツ日本の公式LINEアカウントでは、新型Aクラスの全国展示キャラバンといったイベント情報を確認したり、特典コンテンツを受け取ったりすることができます。
友だち登録すると、新型Aクラスのスマートフォン用オリジナル壁紙がプレゼントされます。興味がある方は以下のリンクからどうぞ。
Source: メルセデス・ベンツ
* A180 Style/Edition 1に標準搭載。A180はコックピットディスプレイが7インチになります。