とうとう白旗をあげた?
音声アシスタントは、Apple(アップル)のSiri、Google(グーグル)のGoogle アシスタント、Amazon(アマゾン)のAlexaに、Microsoft(マイクロソフト)のCortanaという4大勢力の争いが続いています。
Microsoftの店舗でEchoが販売中?
しかし、このほどEngadgetが伝えたところでは、なんとMicrosoftは北米の直営店やオンラインサイトなどで、続々とAlexaを搭載した「Echo」スマートスピーカーの販売を行なっているそう(現在オンラインサイトの商品ページは削除済)。
これはいわば、Apple Storeの聖域にGoogle Homeの製品シリーズが並べられるようなもので、これまでCortanaを押してきたMicrosoftからすれば、考えられない舵取りとなっています。MicrosoftはCortanaを売りたくないのでしょうか。
Alexaと組んだCortana
実は、この動きは驚くものではなく、このところMicrosoftは、ひっそりとCortanaを表舞台から引き下げようかとの流れを見せていました。たとえば、Windows 10の検索機能では、あまりCortanaに重きが置かれなくなっています。
そして、MicrosoftはAlexaとの連携を強めており、AlexaからCortanaからを呼び出すこともできます。Echoシリーズのスマートスピーカーなどで、Skypeの通話ができるようになるとの報道まであるようですね。
Cortana、今後はビジネスツールに
Microsoftとしては、ただちにCortanaを葬るわけではなく、Experiences&Devices部門(SurfaceやWindowsを開発する部門)へ移しながら、ビジネスツールとして活用される方向性などを模索しているようですよ。とはいえコンシューマー向けには、もはやCortanaではなく「Alexa製品を使ってね」とのスタンスを明示したようなもの。どうしても使いたければ、Echoなどを通じて、Cortanaを使ってみてくださいと推奨していく可能性が高いそうです。
Windowsをバリバリと音声操作する未来からは、かなり遠ざかってしまった感があるのは寂しい限りです。でも、ほかの3大音声アシスタントの陰で、これも仕方ない展開だったのかもしれませんね…。
Source: Engadget