複雑な眼球組織内を「泳ぐ」超極小のナノロボット、今後の発展に期待

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  • author 岡本玄介
複雑な眼球組織内を「泳ぐ」超極小のナノロボット、今後の発展に期待
Image: Max Planck Institute for Intelligent Systems/YouTube

リアル『ミクロの決死圏』です。

突然ですが皆さん、目玉の中ってどうなってるかご存知ですか? 硝子体という器官が水晶体の後方にあって、密度が高く複雑な組織構造になっているんですって。なのでどんな器具でも、上手く目玉の奥に薬を塗るようなことはできなかったそうです。

そこで、ドイツのマックス・プランク研究所内にある、マイクロ、ナノ・アンド・モレキュラー・システムズ研究室の国際チームが、目玉の奥に薬を運ぶ、特殊コーティングされ磁力で動く金属製ナノロボットを開発しました。これらは複雑な構造の眼球の中を難なく通り抜けられるほど、小さく作られているのです。

チームは切り取られたブタの目玉で実験をしました。螺旋状の尻尾を持つ弾丸のようなナノロボットたちが、モニョモニョ泳ぎます。

Video: Max Planck Institute for Intelligent Systems/YouTube

ブタの目に注射されたナノロボットは数十万個

螺旋の尻尾が鍵

この研究室は、これまでにもナノロボットをいろいろ作ってきました。ですが今回のスピンしながら進むモデルは最新型。その小ささは、人間の頭髪幅の1/200で、従来のものより10倍の速度で目標とする網膜に到達したのだそうです。

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Image: ax-Planck-Institute for Intelligent Systems

コーティングにも秘密が

まず耐久性を高めるため硬質な素材で、さらに組織にくっつかないよう油とで2層コーティングしています。錆びないようにしつつ、滑りやすくしなければいけないのです。これはウツボカズラのように表面が滑る食虫植物から着想を得たんですって。

今後の展望

FutureTimeine.netによると、次のステップは生きている動物の目に投与し、その結果次第で人間の患者で臨床実験を行うとしています。

それに現在はニッケル製ですが、もっと溶けやすい素材に変える研究も行うとのこと。これができれば、将来は眼球以外の部位にも有用となるのです。

いずれは目標地点に向けて血管に注射したり、頭蓋骨を切断するのが大変な脳ミソに向けて放つとか、いろいろ考えられますね。実用化を期待しましょう。

Source: YouTube via FutureTimeine.net

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