読めないくらいフォントを小さく。
iOS用のTwitterに、フォロワー数を目立たなくするデザイン変更があった、とTHE VERGEが報じました。さらにTwitterのジャック・ドーシーCEOは、これまでフォロワー数を増やすことを後押ししてきたサイトの在り方は間違いだとし、「フォロワー数に意味はない」とバッサリ斬り捨てています。
そのデザイン変更はどんなものになったのかというと……?

左右を比較すると、右側の新デザインはフォントが小さくなっています。
THE VERGEいわく、その違いは「微妙」と表現しており、見た目は「ほとんど同じ」と書いています。たしかに何も知らない人たちなら、気付かないほど細かい修正です。
Slashdotいわく、今月ドーシーCEOがニューデリーで話したとき、以下のように疑念を語ったそうです。
ユーザーのプロファイルに、フォロワー数を載せることがいけなかったのかもしれません。12年前は正しいことだったかもしれないが、今はそうではないと考えているんです。
Twitterが抱える問題と解決策
Twitterはこれまで、スパム業者の横行や政治家への嫌がらせ、爆弾魔による脅迫や暗殺のための下調べに使われるなど、社会に悪影響を及ぼす案件が多数発生してきた過去があります。
そこで米GizmodoのHudson Hongo記者が、理想的なTwitterのインターフェイスを自作してみたとのこと。こちらも従来と大差ないかもしれませんが、ギリギリ読めるくらいまでフォントが小さくなっています。

2006年は読みやすい文字が正しかったかもしれませんが、今はそうじゃないほうが良いのかもしれません。ここでもうひとつ。トランプ大統領のつぶやきを現行のインターフェイスと、Hongo記者が自作したインターフェイスを比較してみてください。

トランプ大統領に限っては、こっちのほうが良いような気がしなくもないかも?
長い文章が短くなりましたし、読みたい人だけ読む感じですね。デザイン的にシンプルになりましたし、すべてのつぶやきが読みにくくなることで、ネットリテラシー的な節度が守られるんじゃないかと考えられます。各々つぶやきたいことは変わらず投稿できつつ、横から失礼してくる輩も減り、平和な場所になることでしょう。
CEO自らが証明
Twitter上でテキストが重要ではないことは、実はドーシーCEOが証明しています。彼はインドで撮った写真だけを、コメントなしに投稿することが多いのです。まるでInstagramのような使い方ですが……Facebookは、たとえば1時間くらいの超長尺動画の投稿をできるようにしたり、Instagram Storiesで有名ブランドの買物ができるようにしたり、新機能IGTVでは暴力的だったり幼児虐待動画の投稿もOK、と、地獄の様相を呈しています。
ホントSNSって、大変な場所ですよねぇ。