Fossil Sport レビュー:重大ニュース→がらくたじゃないWear OSスマウォが登場

  • 10,475

  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
Fossil Sport レビュー:重大ニュース→がらくたじゃないWear OSスマウォが登場
Image: Sam Rutherford (Gizmodo)

スポーツ好きの女性は必携!

Wear OS搭載スマートウォッチ探しはまだまだ続いていますが、かねてからお伝えしている「Fossil Sport」を見てみましょう。「Snapdragon Wear 3100」プロセッサーのおかげで、やっと対価に見合う1本がお目見えしました。中身は独立GPS、心拍計、フィットネス・インターフェイスと、ちょっとだけ長寿になったバッテリーが内蔵されています。

多くのスマートウォッチには、これらの機能はもう入っています。でもそこは争点ではありません。ポイントはGoogle(グーグル)のWear OSが搭載された、マトモなスマートウォッチが手の届くお値段で手に入るってことなのです。

米Gizmodoのヴィクトリア・ソン記者は、かねてよりこの時計の記事を書いてきただけあって、熱のこもったレビューを綴っています。


Fossil Sport

181116_fossil2
Image: Sam Rutherford (Gizmodo)

これは何?

Fossil(フォッシル)の最新スマートウォッチ

価格

255ドル(約2万9000円)

好きなところ

手が届く価格帯で着け心地の良いデザイン、たくさんのカラバリ、より良いWear OS体験、独立GPS、心拍計、急速充電、防水、NFC支払い機能が搭載

好きじゃないところ

Wear OSはまだ最高ではない。リストバンドの交換が面倒

従来のスマートウォッチは

ハンズオン記事でも書いたように、Fossilが“使える”スマートウォッチを作ることは高くないハードルかもしれません。

それはこれまで、Wear OSが賞味期限切れの「Snapdragon 2100」チップに頼っていたから。ポンコツなUI、不規則な心拍計、12時間も持たないデカい電池を収納するためのかさばったデザインなどが、もっさりしたウェアラブル体験を与えてくれていたのです。

でも「Fossil Sport」には、それがないのです。

このモデルは

プッシュ通知の遅れがなく、画面間をスワイプするときの遅延は最小限に抑えられています。そして改良されたWear OSインターフェイスの多くは、最終的に意図したとおりに動いてくれます。Google アシスタントの画面はSeries 4のSiriの時計ほどではないものの、効果的です。

また、デザインが変更されたGoogle Fit画面により、健康状態を確認することも簡単です。Appleのアクティビティー・リングにはちょっとしたものがありますが、あなたの活動内容やハート・ポイントを一目で簡単に見られることは、以前よりも飛躍的に向上しています。

デザイン面

デザインはスッキリ。41mmと43mmがあって、明らかな違いは43mmのほうが少しベゼルが大きくなっていること。そしてアルミ製のトップリングのカラバリは、ブラッシュ(赤系)、黒、灰色、明るい青、赤、ネオン(黄緑)があり、28種類のリストバンドと組み合わせることができます。

一日じゅう着けていても問題なく、袖に引っかかるほど大きくありません。審美的に、カジュアルでシックでいて、スポーテイーな雰囲気もあります。「アスリージャー/ガジェットを身に着けつつ、スーパーで食品を買ったりするけど、時にはそのまま15分間のウォーキングにも出かけちゃうよ」という、普段使いとスポーツ両方の場面で着けていられるのです。

181116_fossil3
Image: Sam Rutherford (Gizmodo)

この2点だけは許せない

ナイロン製のケースは軽量ではあるものの、見れば見るほど安っぽく思えてきます。アルミ製のトップリングが浮いているかのようです。

それにバンドを交換するときのボール&ピン機構がとてもイラつきます。一度は挑戦したものの、もうやりたくなくなってしまいました。このせいで、バンドの色を変えようという気持ちを打ち砕かれてしまったのです。

機能性

それ以外は割と普通で、右側の上と下のボタンはカスタマイズ可能なショートカットとして機能し、ダイヤルでメニュー間を移動したり、通知をスクロールしたりできます。押したままにすると、Googleアシスタントを起動することもできます。

内側は典型的な加速度計、高度計、周囲光センサー、ジャイロスコープ、およびマイクが仕込まれています。光心拍センサー、Google Pay経由のNFC支払い。内蔵GPSがさらに印象的です。通常、時計の設計者には多くの機能を搭載するとが奨励されているのです

電池の寿命

懸念材料はバッテリーの持ち時間。「Snapdragon 3100」のおかげで24時間+αへと改善されましたが、それでも夜間に充電する必要があるでしょう。AppleウォッチのSeries 4が持つ18時間のバッテリー寿命についても同様の問題がありますが、技術的には心拍数モニタリングやスタンドアローンのLTEという点でより多くの機能が動いています。

私は6日間試用した中で、スポーツしない日なら平均しておよそ20時間使えていました。

181116_fossil4
Image: Sam Rutherford (Gizmodo)

急速充電は救いです。Fossilは、約50分で残量0~80%までチャージできると主張しています。これはテストでも証明されていることで、実際に箱から出して、約30分で50%から100%に充電が完了しました。ほとんどのウェアラブル端末は、完全充電するまでに約2時間かかります。ですが私はその後の充電には、1時間以上はかかりませんでした。もっとも、2日間は充電なしで寿命が持つのが良いのですが、ちょっとした作業時間の30分だけでも充電できたら、そこそこの回復が期待できるのです。

そこで湧き出た疑問ですが、もし長時間のフィットネスをこなしたあと、さらに睡眠もモニタリングしようとしたら寿命が尽きてしまうでしょう。途中途中で充電をしていなければ、ほかのスマートウォッチのほうが優秀だってことになってしまいます。

使ってみた実感

その良い例が私の体験です。ある日GPSを起動させながら、ブルックリンの公園で30分ほど自転車に乗りました。始めたのが残量40%からだったのですが、終わる頃には15%しか残されてしませんでした。

ここから言えることは、睡眠時のモニタリングは充電をしながらじゃないといけないってこと。しかもサードパーティー製の睡眠トラッカーをダウンロードしないと、Google Fitには最初からその機能が搭載されていないんです。ほかのスマートウォッチだったら、そんな必要はないので、ひとつ余計な手間がかかります。

同様に活動計は優秀ですが、制約もあります。エクササイズ中は心拍計を使い続けますが、20分おきにしか計ってくれません。Apple Watch Series 4やFitbit、Samsung Galaxy Watchのように自動的にログを残してもくれないのです。

最大5気圧または水深50m防水にも関わらず、Google Fitのワークアウト・アプリには水泳がありません。しかしなぜか、フロッシング・ダンスやベビーカー・ウォーキング、ボート漕ぎ練習マシーンであるエルゴメーターなんていう種目が入っています。

改良されたGoogle Fit は前より良いものの、StravaやMapMyRunといったアプリのほうが、個人個人に合う使い勝手があるでしょう。

181116_fossil5
Image: Sam Rutherford (Gizmodo)

計測関係はかなり正確

実際6.68kmを走った自転車運動では、6.77kmに近い距離を測りましたし、Series 4では6.8kmと出ていました。電池寿残量を25%消費してしまいましたが、エクササイズ中もPolar H10心拍センサーで10bpmだったとき、Series 4と同じ平均心拍数が毎分135回でした。ステップを数えるのも、2日間同時に使った Fitbit Versaとほぼ同じ回数で、100〜200ステップの差でした。

それほど機能面が優れていても、Wear OSはまだ最高とは言えないのです。Samsung(サムスン)のTizen OSより、アプリだってウォッチフェイス だって多いのですが、インストールするのは本当に面倒です。それはWear OSが私のスマホのWi-Fiをたびたび途切れさせてしまうから。自分がiPhoneユーザーだからなのかもしれませんが、そんなのSamsungのGear SportとGalaxy Watchでは起こったこともない現象です。

とはいえ「Fossil Sport」にはSpotify と、セキュリティー用のNoonlight 、そしてFossilの飾り気のないフェイス・アプリがあらかじめ入っています。

181116_fossil6
Image: Sam Rutherford (Gizmodo)

決め手はお値段

購買意欲を掻き立てるのは、その価格です。255ドル(約2万9000円)はApple Watchよりも145ドル(約1万6,500円)~245ドル(約2万7,800円)もお買い得ですし、 Galaxy Watchよりも74ドル(約8,400円)~95ドル(約1万800円)もお安くなっています。

おそらく最大のライバルは、50ドル(約5,700円)安いFitbit Versaでしょうね。でも機能面で、不十分なアプリとGPSのないFitbit VersaFitbit Ionicは、スマートウォッチというよりフィットネス・トラッカー寄りの遺伝子を持っています。

現時点で最高なのは「Fossil Sport」

「Fossil Sport」は、適度な価格でFitbitよりちゃんとした活動追跡とスマートウォッチ体験を与えてくれます。以上を踏まえると、今買える最高のWear OSがコレということになるのです。

現時点ではWear OSの王者は「Fossil Sport」ですが、その時間は短いでしょう。今は小さな池の大きな魚であることで利益を得ていますが……。

「Snapdragon Wear 3100」で動くほかのスマートウォッチは、先日米国で発売されたMontblanc(モンブラン)のSummit 2ですが、995ドル(約11万3,000円)というセレブなお値段です。次に「Snapdragon Wear 3100」内蔵のモデルが登場したら、この「Fossil Sport」の地位はどうなるでしょうか?

まとめ

・速い「Snapdragon Wear 3100」がより良いWear OS体験をもたらす。

・24時間でなくなる電池の寿命は残念。独立GPSを控えれば長持ちするが、急速充電は素晴らしい。

・トラッキングは正確だが、インターフェイスが再デザインされてもGoogle Fitは最高のフィットネス・アプリではない。

・心拍計、NFC支払い機能、GPS搭載。これらは従来のファッション第一なFossil製品より機能が向上している。

Fossil Sport ほしい?

  • 0
  • 0
Fossil

あわせて読みたい

powered by