時代ですなぁ。
音楽をしている人にとって、SNSは「演奏動画をアップしやすい」というのがかなり大きな利点でして。YouTubeにアップするほどガッツリ作らなくても良いし、製作途中を見せても絵になるし、良い塩梅なんですよね。
そうなると今度は動画のクオリティなんてのも気になってきて、かといって本格的な動画編集をしていては本末転倒。そーんなSNS動画時代に刺さるiOSアプリ「Beat Sync Maker」をRoland(ローランド)がリリースしました。

これは動画にエフェクトを足せるアプリなのですが、演奏動画やダンス動画のエフェクト付与に特化しているのが特徴。Beat Syncの名の通り、ある程度テンポを自動検出してくれるため、音に同期したエフェクトをかけられるのです。上の写真は左が元動画、中央と右が加工後。
エフェクトは、動画そのものにエフェクトをかけるものと、演奏動画に写真や動画を挟み込む「2-Video Mix」と呼ばれる2タイプがあります。実際に使ってみました。

こちらは演奏している動画に対してエフェクトをかけるタイプ。スペクトラムアナライザやポスタリゼーションなど、汎用性の高いものが揃っています。スペアナ付けるためだけにAfter Effectで編集してた時代が懐かしい……。

一方のこちらは「2-Video Mix」編集。動画に対してサブリミナル的に写真や動画を挟み込む、ちょっとVJ的なタイプな映像が作れます。いくつかの動画素材が用意されていますが、自分で撮影した素材も使用可能。しかも音に同期して自動で切り替わるから、演奏動画と掛け合わせるだけでクールなビデオの出来上がりです。間違っても変顔動画とか掛け合わせちゃいけない。
無料版でエクスポートできる動画の長さは30秒までで、アプリ内課金のアップグレードで無制限に延長できます。面白いのは、スマホ用ミキサーの「GO:MIXER PRO」もしくは「GO:MIXER」と接続しても、有料版と同じように無制限でエクスポートできること。「GO:MIXER」はスマホでの演奏動画撮影にめっぽう便利ですし、これは上手いこと考えましたね。僕も愛用してますぞ。
Beat Sync Maker本体は無料なので、演奏動画にひと味加えたいという人は一度試してみてはいかがでしょうか。変拍子系には弱いみたいですけど、スクラッチ動画やDJ動画にはグンバツにハマるのではないかとっ。