最寄りの星にもスーパーアース(巨大地球型惑星)の候補が存在しているって!

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  • author Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US
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  • たもり
最寄りの星にもスーパーアース(巨大地球型惑星)の候補が存在しているって!
Illustration: Martin Kornmesser/ESO

地球の3.2倍サイズ...

2番目に太陽に近い恒星系を周回するスーパーアース(巨大地球型惑星)の存在を示す証拠が、最新の研究で見つかりました。

その証拠とは、5.9光年離れた小さな恒星「バーナード星」からのわずかなシグナルなど。研究結果によると、質量が少なくとも地球の約3.2倍で、予想されていたよりも遠く離れて軌道を回っている低温の惑星の存在を示しています。地球に比較的近いので研究者は近いうちにその姿を直接観測できるようになるかもしれません。

「近隣の惑星の性質を知ることにとても関心を持っています。今後数十年のうちには明らかになっていくでしょう。」と、研究の上席著者でロンドン大学クイーン・メアリーのGuillem Anglada-Escude氏は言います。「この場合、適度な角距離によって近いうちに直接観測法が可能になるはず」とのこと。

バーナード星は地球にもっとも近い単独の恒星で、多くの近傍の星々と同じように薄暗くて低温、気温はおよそ3000℃、質量と半径はともに太陽の6分の1ほど。その性質はプロキシマ・ケンタウリとTRAPPIST-1といった、私たちがワクワクしてきた系外惑星を有する恒星と似ています。

バーナード星周辺の惑星探索は、前途有望だったものの実りがなかったという歴史がありました。しかし、視線速度法の記録データを分析したところ、わずかな振幅の周期的なシグナルが明らかになったのです。科学者らは結論を下す前に補足データを必要としていたので、バーナード星の光の波長に生じるわずかな変化を測定する「分光法」のデータをたくさんとりました。彼らはスペインのカラル・アルト天文台にある望遠鏡のCARMENES (カルメネス)分光器やほかの望遠鏡を通して可能な限りバーナード星を観測し、その成果をNature誌に発表したのです。

過去20年間のデータから、スーパーアースがバーナード星を233日周期で周回してると分かりました。その距離は地球から太陽までの約40%、水星から太陽までとほぼ同じ距離です。近いように聞こえますが、天文学者らが観測した似たような赤色矮星と比較すると、かなり離れています。

今回の研究に携わっていないカリフォルニア大学アーバイン校で物理と天文学の教授を務めるPaul Robertson教授は、発見された惑星は主星のハビタブルゾーン外にあるので間違いなく低温だが、系外惑星研究において重要な潜在的ターゲットになり得るものだと、教えてくれました。距離があるということは、星明かりの変化に基づいて惑星があるというよりむしろ、その恒星から離れた惑星を観測できる可能性があるといることを意味します。

発見された惑星を候補星と呼ぶには理由があり、このデータにはまだあいまいな部分があるという点に注意しなくてなりません。それにもしかしたら、まだ発見されていない系外惑星があるかもしれませんしね。

「恒星の自転周期のもっと徹底的な分析を見てみたいです 」とRobertson教授。「黒点のような特徴が恒星の表面を横切っていたら誤検出となる系外惑星のシグナルを生成し得るので、系外惑星を探す人たちは恒星の自転周期についての心配事が多いのです。この研究の著者たちは、このシグナルが天体物理学的な誤検出ではないと示すため大変労力を払いましたが、恒星の実際の回転周期においてまだ曖昧さがあります」と語りました。

Anglada-Escude氏はバーナード星のデータを取り続け、願わくば今回発見した惑星を直接観測法あるいは間接的な手法で検出できればと思っています。

おもしろい調査であることに間違いありませんし、期待できそうです。「この惑星はとてつもなく冷たいスーパーアースで、炭化水素が豊富な土星の衛星タイタンの巨大な類似品かも」と同氏。「もしかしたら、そこで何か育つかもしれません…」と希望を持っています。

2018年12月3日 訂正: バーナード星の質量の記述で「太陽の6倍」と記載がありましたが、正しくは「太陽の6分の1」でした。訂正してお詫び申し上げます。

Source: Nature

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