VanMoof Electrified S2 ハンズオン:デザインも機能もオンリーワンな電動自転車

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  • author かみやまたくみ
VanMoof Electrified S2 ハンズオン:デザインも機能もオンリーワンな電動自転車
VanMoof Electrified S2 フォグホワイト

アーバンライフに必要なのはこんな自転車を買うこと。

オランダの自転車メーカー・VanMoofが現在予約発売中の電動自転車「Electrified S2」。前モデルは、タッチディスプレイ搭載・GPS内蔵で盗難時にはメーカー側で追跡捜査してくれるなど、一線を画す電動自転車として登場しました。

各機能やデザインがブラッシュアップされたElectrified S2、その予約販売価格は32万円。高機能かつスタイリッシュなハイエンドな電動自転車という立ち位置です。今回は、VanMoofのご厚意で最終版に近いプロトタイプを発売前ハンズオンさせてもらいました(製品版では細部が変更される可能性があります)。

Electrified S2は都市を自由に・快適に・カッコよく走って活動したい人のための自転車、というのが乗り回してみた結論です。坂が多い東京でもストレスなく走れますし、安心して手軽に駐輪できるというのも都市の自転車事情によく合っています。

でも個人的にいちばん刺さったのはそのデザイン。たくさんの自転車の中からでもすぐに見つけられる個性的なデザインには、ヨーロッパブランドらしい満足感があります。

もはやファッションアイテム

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対応身長は170cm以上。実際に見るとフレームは結講マッシブです
Photo: かみやまたくみ

トップチューブがホリゾンタル(水平)で、フレームはふたつの三角形が合体した形。流線的なパーツの多いママチャリよりは、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクに近いですね。Electrified S2にはハイエンドな自転車特有の幾何学的な美しさがあります。

ユーザーインターフェースは警笛ボタンとアシスト段階調整ボタン、ブレーキレバーのみと最低限。バッテリーもフレーム内に内蔵されているため、すっきりとした印象を受けます。バッテリーが露出している電チャリは結構ありますが、無骨な感じがしてあまり好きになれません。その点、Electrified S2に抜かりはなく、ポイントが高い。

直線的でスリムながらたくましさもあるという不思議なフォルムに、余計なものを廃した(隠した)ミニマルさ。最近流行のスポーツバイクから差別化されていることもあって、街に溶け込むけれど埋没はしないという絶妙な個性があります。

そんなElectrified S2に乗ると、街中から浮き立ったような感覚を覚えます。思い切って買った海外ブランドの新作を身につけたときの高揚感によく似ている気がしました。独特なデザインの自転車のせいか、停車中にほかの自転車乗りがちらちら見てきたからかもしれません。乗っている自分まで目立つ存在になったような錯覚、ちょっとした優越感。まさにファッションアイテムではないでしょうか。

カギを持たなくていい

自転車でいちばん困るのが「結構かんたんに盗まれる」こと(デザインに優れた高価な自転車ほど深刻な問題です)。新しい自転車を買ったら、カギは必須。でも、カギを持ち歩いて施錠・解錠するのは結講めんどうというアンビバレント。

Electrified S2はロック機構を内蔵・電子化することでこの問題を解消、ユーザーはカギを持ち歩く必要がなくなります。本体の内蔵ロック用のボタンを押せば施錠、解錠はBluetooth接続したスマホを使って行ないます(警笛ボタンを利用したパスコード入力でも可)。ちょっとしたことではあるのですが、いちばん使用頻度が高くて常に取り出せるようにしているスマホに集約できるのは思った以上に便利です。忘れることがほぼありませんし、ポケットの奥にあるカギをがんばって取り出すみたいなアクションも不要に。

施錠中は勝手に動かすと警告音が鳴り響くようになっています。前モデルから引き続いてGPSも内蔵。盗難時にはVanMoofのバイクハンターが捜査・取り返してくれるというサービスも利用できます。めんどくさい盗難対策を電子的にラクにしていく方向性は、Electrified S2にも引き継がれ、着実に進化しています。

リアエンド部分にあるボタンを押し込むと施錠される仕組み
Video: VanMoof


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トップチューブにはLEDディスプレイを搭載、時速やバッテリー残量などがわかる
Photo: かみやまたくみ




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コンピュータモジュールがトップチューブ内に入っている
Photo: かみやまたくみ


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前照灯と尾灯を内蔵。バッテリーは電動アシストと共用で、一括で充電できるのはとても便利
Photo: かみやまたくみ


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充電用コンセントもトップチューブの裏に。隣にはスピーカーがあり、施錠時に動かすと警告音が鳴り響く
Photo: かみやまたくみ


マイルドな乗り味と高い走行性能を両立

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路面の衝撃を和らげる太いタイヤを採用
Photo: かみやまたくみ

走りの面もよくまとまっています。スポーツバイク系のフォルムながらどっしりとした安定感あり。乗車姿勢もママチャリ同様で乗りやすいです。走りに関しても「乗り味をさらに良くしたママチャリ」といった感じです。ちょっとした段差や路面の荒れがあっても衝撃はほとんど感じません。

電動自転車なのでスピードも安定して出ます。時速25〜30km/hくらいで落ち着くことが多かったですね。ママチャリの速度は15〜18km/hほどと言われているので、かなり速く感じる人が多いでしょう。絶対に車道を走ったほうがいいやつです。

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近所によくあるこの手の坂は余裕
Photo: かみやまたくみ

信号待ちなどで停車してゼロ発進するのも非電動の自転車より格段に楽で、坂も基本的には立ち漕ぎなしで上れます。快適快適。

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斜度23%の壁坂はさすがに無理(その辺の坂はせいぜい7%くらい)
Photo: かみやまたくみ

限界もあります。この壁みたいな坂は立ち漕ぎしても上り切れず、押して歩きました。

これはギアが少ない(内装自動二段式)のが原因ですね。急坂はギアを思いっきり軽くして一漕ぎに必要な力を小さくするのが基本なのですが、ギアを十分に軽くできずアシストしきれなかった模様。多段ギアが活躍する激坂チャレンジや長距離サイクリングなど、スポーツバイク的な遊び方にはあまり向かない仕様になっています。Electrified S2は完全なるアーバンバイクなのです。

ビビッときてしまったという人は、原宿駅近くにあるVanMoofのストアに実物が展示されており試乗もできるので、ぜひ訪れてみてください。

まとめ

・価格は32万円と高価だが、それに見合うデザインと機能。

・街乗り特化のアーバンバイク。

・カギがいらないのはすごく楽。

・重量約19kg。充電のため室内に入れる必要があるが、エレベーターのない集合住宅だとわりと大変。

・Electrified S2は対応身長170cm〜。それより小柄な人は兄弟機の「Electrified X2」になる。

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