取らぬ狸の皮算用だったようです。
鳴り物入りで始まった有料制サービスYouTube Premiumですが、YouTubeオリジナルの動画を見たい人は今から加入するのを少々待ったほうが良さそうです。
Hollywood ReporterとVarietyによりますと、そのサービスに含まれる「YouTube Originals」が、来年から無料で見られるようになるのだそうです。
「YouTube Originals」とは
これは月額1,180円からYouTube Premiumに加入すると、オリジナル・ムービーやシリーズが広告ナシで楽しめるサービスです。現在、映画『ベスト・キッド』のスピンオフ・ドラマ『Cobra Kai』や、ダンスをモチーフとした『Step Up: High Water』などの作品が何本か揃っています。
それに動画を一時保存してオフライン再生ができる、といった便利な特典なども付いています。
そもそも制作予算が少なかった
ですがまだ始まったばかりだからなのか、NetflixやAmazonなど既存の動画配信サービスほど話題作はない状態なんですよね。
Hollywood Reporterでは、「YouTube Originals」の予算は何億円も費やしているとのことですが…上記の競合他社はケタ違いの何十億円で何かしらの賞を受賞できるようなコンテンツ作りに力を入れているほど。
雨降って地固まる?
始めてみてやっと悟ったのか、YouTubeの広報担当が、Varietyにこう語りました。
2019年から始めたいと考えているのですが、私たちは「YouTube Originals」の全作品を広告でサポートし、よりグローバルなファン層の需要を満たすことを開始します。
このオリジナル戦略の次の段階で、「YouTube Originals」クリエイターたちの視聴者を拡大し、YouTubeの世代に届く素晴らしいコンテンツを広告主に提供します
このコメントから、YouTubeは高価なサブスクリプション番組ではなく、有名人が制作したコンテンツや、ユーチューバーなどクリエイターが作るような映像作品にもっと重点を置くつもりだという雰囲気がわかります。そして広く浅く広告収入を得ていくのでしょう。
改めていっておきますと、YouTubeはオリジナル作品を辞めるわけではありません。ただ月額費で囲い込むのを止めて、広告アリにして誰にでも見られるようにする、ということなのです。
加入者数は推して知るべし
同社は、YouTube TV、または最新サービスであるYouTube Music Premiumのため、どれくらいの人がYouTube Premiumに利用料を払ったのかを明らかにしていません。ですが広告アリで無料化するってことは、それなりの採算だったってことなのでしょう。
だって1,180円も払って、オッサンになったダニエルさんやコブラ会なんて見たいと思います? ミヤギさんもいないんですよ?
Source: Variety, Hollywood Reporter