ギズモード・ジャパンの中の人が選ぶ「2018年ベストNetflix作品」

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  • author 編集部
ギズモード・ジャパンの中の人が選ぶ「2018年ベストNetflix作品」
Image: ギズモード・ジャパン

1年じゃ足りない。

Netflixもだいぶ普及してきた今日この頃。上陸した当初はNetflixのオリジナル作品のレベルの高さに驚いていましたが、気づいた頃には大量のオリジナル作品で溢れるようになりました。まあそれもそのはずで、Netflixはコンテンツ予算が1兆円くらいあるらしいですからね…。

そんな数ある作品の中から、ギズの中の人が選んだ「2018年ベストNetflix」をご紹介します。一部オリジナル以外の作品もありますが、全部ひっくるめて年末年始のお供にどうぞ。


ライター 中川真知子『13の理由』

Video: Netflix Japan/YouTube

もう断然コレ。珍しく、原作よりよかった。ながら見じゃないと見れないほどリアルな学生ライフが描かれていて、考え込んでしまいました。物議を醸したシーズン2のラストなんてもう…! 私は、息子を永遠にホームスクーリングにしたいと思いましたよ。それにしても、今の子どもたちって本当に大変。苦しい思いをしている子をひとりひとり抱きしめたい衝動にかられました。シーズン3は来年です。本当に早く見たいです。

Netflixにあがっていて超おすすめな映画も紹介させてください。「お兄ちゃんの部屋のクローゼットの中に生首がある」という超キャッチーなフレーズで始まる兄弟愛溢れるホームドラマ(系ホラー)の『Found』。最近のホラートレンドである「理由はわからないけれど、とにかく誰かが襲ってきて結局なんで自分が殺されたのかわかりません。チーン」なストーリーではなく、ひたすら引き込まれます。ストーリー全体のメリハリもグッ! 普通のホラーに飽きた人は是非!!

ライター そうこ『ダンシング・ドラァグ・クイーン』

Video: Netflix/YouTube

『ル・ポールのドラァグ・レース』の長年のファンなら見ないはずがない! ドラァグ・レースの出場者が、ファッション界や映画、YouTube番組で活躍の幅を広げていく中、なるほどNetflixはいいところに目をつけたな!と唸りましたね。

アリッサ・エドワーズを軸に、ダンススクールに通う子どもたち、そして子どもたちの活躍を何より願うステージママたちのドラマがたまらん! ステージママ VS. ドラァグクイーンのバトルは、これ以上ないカップリングだと思います。でも、わーわー騒ぐだけの下品なリアリティ番組にはせず、子どもを思う母親や、先生としてのアリッサの情熱をたんたんと描くのはさすがNetflix。アリッサは自分にも他人にも厳しい人だなという目線で、『ル・ポールのドラァグ・レース』出演時の彼女を見ると、当時とはまた違った感情が湧いてきて、これまたオツ。

ちなみに、1番よく見た(リピートした)Netflix作品は『フラーハウス』。結局、こういう定番安心安全なホームコメディが好きだと再確認。1話完結で、アットーホームで、家族みんなで見れて、集中しなくてもいい気楽さが◯。今月配信のシーズン4を楽しみにしつつ、1からちょいちょい見直すというのが定番のNetflixライフです。

ついでにもう1つ! オリジナル作品ではないのですが、カナダのテレビ局が制作し、海外ではNetflixが配信しているドラマ『Kim’s Convinience』に今年はどハマりしました。カナダでコンビニを営む韓国系家族のホームドラマです。『フラーハウス』や『モダン・ファミリー』など、海外ホームドラマ好きには大オススメ! 何がどうおもしろいのかと聞かれても説明できませんが、中毒性ある。見れば見るほどもっと見たい。シーズン3が楽しみだな!

ライター 岡本玄介『カー・マスターズ~スクラップがお宝に変わるまで~』

Video: Netflix/YouTube

基本的にSFやホラーばかりを見てしまうネトフリですが、2018年はリアリティー・ショウ系のシリーズが面白い年でした。

今年の1番は、気まぐれで見始めた『カー・マスターズ~スクラップがお宝に変わるまで~』。もちろん自分がアメ車好きというのが大前提にあるのですが、最初は『ピンプ・マイ・ライド』みたいなノリかと思い、しかも30~40分程度のヒマ潰しで流し見しようと思っていたのに……。入手した車を魔改造して売り、その資金で珍しい旧車をゲットしてそれをまた魔改造して軍資金にするなど、カスタマイズだけでなく戦略的なところが面白く、結局フツーに見てしまいました。シーズン1が8話で終わる短さもグーです。

次点ですが『クリスティンの奇妙なお菓子教室』も同じく、30分以下で6話という手軽さがナイス。主人公はかねてより、食材で凝ったホラー・テイストのお菓子を作ることで有名な美女。演技は素人ですが、ネットの有名人がNetflixで番組を持つ点もユニークでした。

2019年は、おそらく『ストレンジャー・シングス』や『オルタード・カーボン』、『ロスト・イン・スペース』などの続編が登場することと思います。となるとまた週末の寝不足が決定ですね。

ライター satomi『ドッグ・ストーリー: あなたは一番の友達』

Video: Netflix Japan/YouTube

コモ湖を見る犬の背中が愛犬そっくりで見た動画。音と映像がほんんんんっとに最高です。日本の著名グルーマーも出てきますよ!全6話でドイツに命からがら亡命したシリアの青年が、シリアに残した犬と再会を果たすまでのストーリーを追っています。

犬を預かったロン毛のミュージシャンは大学時代の友だちで、最後は頭を刈って夜闇に紛れてヨルダンまで山を歩いて渡ってベルリン行きの飛行機に犬を乗せてやるんです! シリアというと、どこか遠い国に思えますけど、中にいる人は本当にやさしいの。なんでこんなやさしいんだってぐらい。

2016年にアカデミー賞を受賞したNetflix短編ドキュメンタリー『ホワイト・ヘルメット』でも同じこと感じました。ヘルメットのカメラが捉えた映像で、民間人にサリン使ってることがバレて焦ったロシアがフェイクニュースを野に放ったせいでネットは悪口だらけですが。人を助けにいってバタバタ死んでいくシリア人のあのやさしさは一体どこからくるんでしょうね…。どちらも見終わった後、あまりにも自分たちに近くて、あまりにも生きている現実が遠くて、目まいに襲われる作品

ライター 傭兵ペンギン『シーラとプリンセス戦士』

Video: Netflix/YouTube

『デアデビル』や『ボージャック・ホースマン』の新シリーズに加えて新作ドラマ『オルタード・カーボン』などなど、引き続き今年もNetflixは良作が多かったです。しかしベストな新作をあげるとすれば、オリジナルアニメの『シーラとプリンセス戦士』でしょう。

今作は惑星エセリアを舞台に、少女アドーラが魔法の剣の力で戦士シーラに変身して、同じく魔法の力を持った仲間を集めながらテクノロジーで世界を蹂躙する悪の軍勢ホードに立ち向かっていくというファンタジーSF(剣と惑星もの)。

1983年に始まったアニメ『ヒーマン・アンド・ザ・マスターズ・オブ・ザ・ユニバース』の兄妹作品である『シーラ:プリンセス・オブ・パワー』のリブート作品であり、全世界向けの作品として多様性を巧みに取り入れられています。可愛らしくてコミカルでもありますが、年齢や性別を問わず心に訴えかける深いストーリーを温かく描いていくのが魅力です。

そして、ホードの士官候補生として育てられアドーラがホードの実態を知り心を入れ替えて戦う中、幼馴染で親友だったキャトラが立ちはだかるという展開もかなり熱い(これは元の作品に元ネタがあるのだが)。とにかくテンポが良くストーリーの密度が高いので、あっという間に見れてしまいます。ファンタジーとSFが融合した世界観にも惹かれるので、これからシーズンを重ねながらもっと広がっていくことにも期待したいです。

ライター Kaori Myatt『ベイツ・モーテル』

Video: Series Trailer MP/YouTube

なんといっても我が家で2018年インパクト大だったのは『ベイツ・モーテル』です。

題名を見て何か感じた方は映画通。ノーマン・ベイツといえば…。そうです。わたしも最初題名を見たときはさえないな~となんの魅力も感じなかったのですが、実は、これはアルフレッド・ヒッチコック監督による1960年のアメリカ映画『サイコ』のプリクエルとなるドラマシリーズ。そう聞くとそそられますね。うちは家族ではまりました。

ネタバレを避けるためあまり内容には言及しませんが、シーンの中に「あっ」「これは」とところどころに気づかされるさりげない演出が原作ファンの愛着心をくすぐります。 見どころはたくさんあると思うのですが、何より原作を見てからこのシリーズを見ると、原作の伏線や原作に基づくシーンなど発見できます。ノーマン・ベイツの役どころがすっぽりはまっているのもよし。精神を病んだノーマンと母の関係にも注目。シリーズを見始める前にはぜひ原作をもう一度細部までじっくり見直してから挑むことをお勧めします


編集部 吉岡『ベター・コール・ソウル』

Video: Rotten Tomatoes TV/YouTube

毎年自分の中でベストにランクインしてくるドラマ『ベター・コール・ソウル』が今年もバッチリでした。ま、物語の時系列的にもアツい流れと内容でした。

今年でシーズン4にもなる『ベター・コール・ソウル』は、大ヒットしたドラマ『ブレイキング・バッド』の登場人物である、ソウル・グッドマンという犯罪者相手の悪徳弁護士の過去を描いたスピンオフ作品です。話の内容的には『ブレイキング・バッド』の前日譚ともいえる感じで、『ブレイキング・バッド』の登場人物もでてきます。

本作の魅力といえば、何より主人公がとても人間臭いところ。だらしないし、ずる賢いし、口だけはうまいし、基本的にはダメなやつ。会社とか街中で見たことのありそうな、ちょっとダメな大人なんです。でもいろんな葛藤を抱えていて、そこには彼なりの良心もあり、それを見せられると「しょうがないやつだなあ」って思えちゃうんですよ。

今年放送されたシーズン4は『ブレイキング・バッド』で登場するソウル・グッドマンの姿にどんどん近づいていくパートです。人の心理や気持ちの変化の瞬間って、意外と大きな出来事が起きていきなり変わるわけではなかったりします。本作では、いろんなことの積み重ねがあり、ささいなことをきっかけにすべてが崩れ去るという様を見事に表現していて素晴らしかったです。

なんというか、ダメなやつや悪いやつにもそれなりの理由や想いがあるんだよなって気づかされてしまいます。

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