これからスマホを買う前にチェックしておきたい5項目

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  • author David Nield - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
これからスマホを買う前にチェックしておきたい5項目
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

買ってから後悔しないために…。

最近、新しいスマホに買い替えましたか? スマートフォンの新モデルを、2年契約が満了するころに次々と買い替えていくという時代が終わろうとしています。逆に考えるならば、1度購入したら、以前よりグンと長く使い続けるモデルを手に入れることにもなるでしょう。だからこそ、ただ本体サイズとかカラーとか、表面的なことだけにこだわらず、本当に価値ある買い物をしたいですよね?

年末年始なので新品のスマホ購入で気分一新~という幸せなユーザーから、そろそろどこかでスマートフォンを買い替えなきゃなって考えている方に。米Gizmodoチームが贈る、意外に大切なスマホ購入時の5項目のチェックリストをご紹介します。日本国内だと、NFCチップでおサイフケータイに対応とか、ほかにも落とせない項目があるかもしれませんけど、まずはこちらをチェックしてから購入に踏み出すと間違いなさそうですよ!

1. 内蔵モデムとアンテナ

どんなスマートフォンでも、それなりに通話・Wi-Fi接続・モバイルネットワーク接続ができるわけですが、そのスピード快適性は、実は異なっています。そこでカギを握っているのが、内蔵モデムの存在であり、これから5G通信の時代を迎えるにあたって、とりわけチェックを忘れたくないポイントでもありますよ。

内蔵モデムが左右する機能は多く、たとえばデュアルSIMスロットの有無、データ通信の上り・下りの速度、国内外で接続できるモバイルネットワークなどのすべては、内蔵モデムにかかっています。また、内蔵モデムの性能がよければ、通信時の消費電力も最小限となり、それはバッテリ寿命の向上にもつながっていきますね。

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Photo: Alex Cranz/Gizmodo US

さらに、内蔵アンテナの本数もチェックしておきたいところです。4×4 MIMO(Multiple Input、Multiple Output)の仕様であれば、4本のアンテナで同時に4本のデータストリームを確保できますが、2×2 MIMOならば、その半分の2本に限られてしまいます。このもっとも大きな違いは、2×2 MIMOの「iPhone XR」か、4×4 MIMOの「iPhone XS」および「iPhone XS Max」かで見られました。発表時点では、このスピード差が明らかにはなっていなかったというのも皮肉なところでしょうか?

基本的には内蔵アンテナの本数が増えれば、より強い電波をつかんで、高速通信が可能となります。とはいえ、たとえスマートフォン側で対応していたとしても、契約している携帯電話ネットワークの側で対応していなければ、あまり意味はありません。5G通信を例にあげるならば、いくらスマホが5G対応でも、ネットワークが5Gになっていなければ意味がないというわけですよね…。

残念ながら、内蔵モデムなどの性能は、簡単に調べられない場合も多々あって、Intel、Qualcomm、MediaTekといったモデムのメーカー側も、あまり詳しく公表していないというケースだって見受けられます。それでも、内蔵モデムとアンテナについて調べておくのに越したことはないでしょう。毎日の通信利用に大きな影響をおよぼしますから、スマホのモデルナンバーなどをおさえつつ、念入りにチェックしてみることをおすすめしますよ。

2. 防塵防水性能

スマートフォンなどの各種ガジェットが、どれくらい水や埃に強いかは、IPコードを使って調べることができます。これはIEC(国際電気標準会議)が定める「International Protection」あるいは「Ingress Protection」のレベルを示すので、略してIPとなっていますね。

通常はIPの後ろに数字が2つ続きます。最初の数字は、どれほどの防塵性能を備えているかを示す基準値です。もし0ならば、まったく埃などの粒子の侵入に対する保護がなされていないことを示し、完全防塵性能は最高レベル6で表わされています。

一方、IPの後ろの2桁目の数字は、防水性能のレベルを表わしています。まったく防水性能がない場合は0で、継続的に水につかっていても大丈夫な防水性能の場合は8で表わされます。9Kだなんて高い数字が用いられ、お湯に対する耐性まで示されることもありますけど、スマートフォンの場合の最高値IP68となることでしょう。

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

とはいえ、このIP68の示す8のレベルは、実はメーカーごとに幅が持たせてあるのも覚えておかねばならないポイントです。IP68なので、永久に水のなかに沈めておいても大丈夫な防水レベル…というわけではないんですよね。カタログなどでは、IP68の後ろに注釈がつけられていて、どれくらいの時間、どれくらいの深さの水のなかでも壊れないだなんて説明が付されている場合がほとんどでしょう。たとえば、IP68性能の「Pixel 3」であっても、1.5mの水深で30分間は使っても大丈夫という意味だと、説明が加えられていますよ。

そもそもスマートフォンメーカーは、IPレベルの表示を義務づけられていません。ですから、防水や防滴性能の注釈をチェックして、実際のレベルを確認してみましょう。いまは大半のスマートフォンが、防塵防水性能標準で備えるようにはなっていますけどね。

3. 充電速度

毎晩寝る前にスマートフォンをコンセントにつなぎ、起きたらフル充電されているという状況では、充電速度なんて気にすることはないでしょう。充電速度が大きな意味を持つのは、バッテリ残量が底を尽きかけているけれど、これから10分しか充電する時間がない、などの場合です。最近はワイヤレス充電方式も普及してきているなか、その充電速度にも気を配りたいところ。

スマートフォン本体の仕様も大切ですが、充電に用いるアダプターの性能も関係しています。最速の充電スピードを達成するためには、スマートフォン本体と充電器の両方が、急速充電仕様となっていなければなりません。ラップトップなどのUSBポートから、スマートフォンを充電しようとして、その遅さに気づかされたって経験は、だれにでもあるでしょうから。

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo US

アダプターの性能を見るには、電流(A)と電圧(V)を掛け合わせたワット(W)数をチェックしましょう。スマートフォンのカタログ値にも、充電速度が記されています。最近では各メーカーが、ウチのスマホは、どれくらい高速充電性能かを競い合う傾向もありますから、そこに示されている比較データは参考になることでしょう。

なお、怪しげなノーブランドの充電アダプターでも使っているのでない限りは、ワット数が高すぎて、スマートフォン本体が破壊されてしまうだなんて悲劇は、いまはめったに生じません。スマートフォン側で、過充電防止措置が取られている場合がほとんどのようです。

4. AIエンジン

2018年に発売された主要なスマートフォンでは、AIエンジンについて記述されたプロセッサーチップを目にする機会が増えました。次にスマートフォンを新しく購入するときに、AI性能をチェックするのは、ますます重要になってくるでしょうね。

このAIエンジンの内部のアーキテクチャは、メーカーごとに異なってはいるものの、基本は同じです。AIチップは、機械学習計算をつかさどるものであり、グラフィックチップが、ピクセル描画の計算をつかさどるために設計されていることとの対照を考えればわかりやすいかと思います。

画像認識を、そのわかりやすい例にあげてみましょう。どの写真に犬が写っているかとか、カメラの先に花が写っているかなどを高速で見分けるのは、AIエンジンの仕事です。もし撮影を開始した瞬時に花の接写シーンだと判別できれば、カメラアプリはすぐに適切な設定に自動調整することができるはず。あとAIエンジンの精度は、音声認識レベルの向上とも関係していますよ。

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Image: Apple

主要ブランドのハイエンドなチップセットであれば、なんらかのAI処理をこなす性能が組み込まれています。今年発売されたiPhoneのA12 Bionicプロセッサーには、Neural Engineがセットされていました。AIエンジンの性能は、ARアプリのスピードにも大いに影響を与えていますね。

AIエンジンの比較は簡単ではないものの、より新しくてパワフルな性能のフラッグシップモデルを選んでおくのに越したことはないでしょう。機械学習の処理の大半は、クラウド上ではなく、スマートフォン本体で進められています。さらには、アプリがAIエンジンに対応した設計になっていれば、より処理も高速なことを体感できるはずですよ。

5. HDRのサポート

HDRに対応していると、より美しく色彩豊かな映像を楽しめるほか、明暗もよりくっきり表示されます。ただし、動画や写真をHDRで見るためには、コンテンツを適正なフォーマットで表示できるアプリと、HDRをサポートしているスマートフォンの両方が必要になってきますね。Netflix(ネットフリックス)Amazonプライムビデオでプランを選べば、HDRのサポートもなされています。

気をつけるべきは、HDRの規格がさまざまにある点です。ライセンス料がいらないことから、もっとも人気があるのは「HDR10」だと思いますが、「Dolby Vision」も幅広くサポートされており、HDR10よりもコントラストや色彩が豊かになります。

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Photo: Raul Marrero/Gizmodo US

一例として、HDR10を採用しているのは「Galaxy Note 9」です。一方、iPhone XSでは、HDR10とDolby Visionの両方がサポートされています。HDRのサポート状況は複雑ではありますけど、カタログ値などで必ずチェックしておきましょう。

さらに複雑なのは、アプリの側でサポートされていなければ、スマートフォンがHDRをサポートしていても使えない場合があることです。たとえば、HDR対応のNetflixのアプリは、すべてのHDRをサポートしているスマートフォンに対応しているわけではありません。ほとんどの新しいスマートフォンはカバーされているものの、こちらのAndroidの対応状況およびiOSの対応状況を調べてみてください。

いまやスマートフォンでもテレビでも、HDRは規格としてサポートが広がってきています。新しいスマートフォンであれば、たいていはHDRが、なんらかの形でサポートされていることでしょう。なお、美しい映像には欠かせない、ディスプレイ解像度描画性能などのチェックも、ついでにお忘れなきように~。

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