Airbnbが家を作る? ムダのない家を模索するBackyardプロジェクトとは

  • author Kaori Myatt
Airbnbが家を作る? ムダのない家を模索するBackyardプロジェクトとは
Image : Airbnb

家のありかたを根本的に考える?

民泊のシンボル的存在ともいえるあのAirbnb(エアービーアンドビー)が、なんだかおもしろそうなプロジェクトに着手していますよ。

企業系米ニュースサイトFast Company(ファストカンバニー)記事によれば、見出しは「Airbnb、2019年に家のデザインに着手か」とありますが、内容を読むとどうもデザインや販売というだけではなさそう。ただ、家にまつわるビジネスを展開したいという意気込みはありありです。

Backyard(バックヤード)と名付けられたこのプログラムは、まだまだ白紙の状態としていながらも、現在建築家やデザイナーなどの参加者や協力者も募集している立ち上げ段階のようです。Airbnbの創設者ジョー・ゲビアは、Airbnbが2016年に立ち上げた社内ラボ、Samara(サマラ)サイト内のプレスリリースの中で、家のライフサイクルを通し持ち主や住人が変わりゆくそのときどきの状況を考慮しながら、まったく新しい形の家をデザインしちゃおう、そしてそれをみんなでシェアしちゃおう、という構想のようです。

シェア前提のムダのない家

そのアイディアは家をシェアするなら、作る段階からそのことを考慮にいれて作っちゃおう。というところから着想したそう。世界規模で家をシェアするにあたり、そもそもどう家をデザインしたらよいのかという点をを考えながらプロジェクトを進める予定のようです。プレスリリースによれば、「人間的でありながら、未来志向で、かつムダのない家」の設計を目指したいとのこと。「長いスパンでいろんな人が住んでいく家のライフサイクルを考えたときに、それぞれの住人すべてのニーズを満たすことができるのか」という疑問に取り組む姿勢もある一方、「ムダな改築や増築をしなくてもよいようにしたい」という環境への配慮もあるようです。

Samaraといえば、Airbnbが2017年3月に建築家長谷川豪氏とともに吉野杉でつくった家を貸し出すプロジェクトも興していました。奈良県吉野町にあるこの家は現在Airbnbで借りることができるようです。日本で行なわれたこのプロジェクトは成功をおさめ、吉野町にもさまざまな利益がもたらされているようです。

Fast Companyによるインタビューによれば、ジョー・ゲビアは単なるユニットハウスの建築や販売を目指しているのではなく、家を持つというコンセプトそのものを大きく捉え、どのように家を作ったら長い年月を経て家のオーナーそれぞれがうまく家を活用できるのか、という点にまで言及しています。またこの吉野町の例を引き合いにあげ、Airbnbのホストが利益を得られるのはもちろんのこと、ホストでない人にもメリットがもたらされるようにしたいとした上で、「人々が新しいすみかを見つける助けになりたい」としています。

筆者も家族構成が最近変わり、息子が大学に入学し自宅を離れました。賑やかだった家は静かになり、今では部屋が余っています。数年後には末っ子が家を出るので、住み替えを考えています。結婚したばかりなら小さな家でもよいですが、子供ができ成長するときには大きな家が必要となっていきます。また、いずれ巣立ちや介護、出会いや別れなどで家族構成が変わることもあるでしょう。アプリひとつで住み替えが簡単にできるような、そんな未来を構想しているのだとしたら、Airbnbのこの計画には期待が持てそうではないでしょうか。

Source: Fast Company

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