Amazonが5年後実現を約束したドローン配達、5年たったけどどうなってる?

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  • author Matt Novak - Gizmodo Paleofuture
  • [原文]
  • そうこ
Amazonが5年後実現を約束したドローン配達、5年たったけどどうなってる?
Image: Amazon.com

5年かぁ。長いような、短いような。

2013年12月1日、アメリカのニュース番組「60 Minutes」の中で紹介されたのは、Amazonのドローン配達。当時は「4年から5年で実用化」という話でしたけど、5年たった今もまだ実現されていません。最新テクノロジーを使った◯年後実現というIT企業の謳い文句は、必ずしも達成されるとは限りません。むしろ、目標達成不可=スルーしとくというのはあるある。それでも、気になりますよね。Amazonのドローン配達プロジェクトはいまどうなっているんでしょう。

Amazonにとって「ドローンの未来」はいいPRだった

5年前に放送された60 Minutesでは、ジェフ・ベゾス氏自らが配達用ドローンのプロトタイプを見せ、「まだまだ初期段階」「まるでSci-Fiみたいでしょう」と言いつつも、ドローンが玄関前に荷物を届けるというコンセプトがいかにアリかを語っていました。テレビ出演に加え、YouTubeに公開されたドローン配達のコンセプト動画は1600万回以上視聴されており、ドローンで未来を語ることが、Amazonという企業のいいPRになったのは間違いありません。

Video: amazon/YouTube

あれから5年。いろいろなことが大きく変わりました。番組でインタビューしていた男性はセクハラで解雇されましたし、トランプ政権が誕生し世界全体がファシズム傾向にあります。テクノロジーは進化し続け、企業や人のあり方も変化しています。ただ、1つたいして変わっていないものがあるとすれば、それはAmazonのドローン配達プロジェクト。

実現できない理由は技術以外のところにある?

Amazonが描くドローン配達は、2013年当時と同じく、現在も技術的には実現可能な範囲内にあるでしょう。ただ、できるかできないかを決定するのは、技術が全てではありません。どの世界にもあるアレです。政治力ってやつです。

ネタ元のAssociated Pressが、アメリカ連邦航空局(FAA)の現状を解説しています。FAAは、ドローン規制について、まーだまだやるべきことが山積み状態。現在、ドローンは高度400フィート以上、連邦施設上空、空港から5マイル圏内の飛行が禁じられています。夜間飛行もダメ。さらにAPが指摘する通り、ドローン配達で致命傷となるのが、操作する人の視界内しか飛んではいけないという制限。つまり、Amazonがドローン配達を実用化したければ、技術ではなく規制緩和にむけてがんばらねばならず、実現可能か否かの大きな問題は社外=FAAしだいだというわけ。ゆえに、Amazonのドローン配達プロジェクトは、5年前から大きく変化できていません。まぁ、社内で配達用ドローンのアップグレード開発はやっているかもしれませんけど、規制しだいなので大きくPRしても意味ないでしょうね。

Amazonの進めたくても進められないドローン配達に、今日、何か学ぶことがあるとすればなんでしょう。夢は大きく持とう!かな。いや、PRするなら夢は大きいほうがいい!かな。

Source: Associated Press, YouTube, Amazon.com