いずれ、ホームセンターでも?
アメリカでじわりじわりと店舗を広げている、Amazon(アマゾン)のレジなし店舗、Amazon Go。そんなAmazon Goの技術がより大きな店舗でもテストされているとの新情報が、海外にて報じられています。
Amazon Goにはレジがなく、買い物客は商品を手に取り、ゲートを通過するだけでAmazonのアカウントから直接購入代金が引き落とされます。そしてどの商品を手にとったのかは、カメラやセンサーが認識しています。なんとも未来感の漂う買いもの体験です。
Amazon Goは今年1月にシアトルにて初店舗がオープンし、その後にシアトルの別店舗、シカゴ、サンフランシスコにも店舗が登場しています。しかしそれらは、それほど大きくない食料雑貨品だったのです。
報道によれば、AmazonはこれまでもAmazon Goのソフトウェアの改良を行なってきました。しかし現時点でも、「高い屋根と数多くの商品を揃えた大きな店舗」では、運用に問題があるそうです。このあたり、どのように技術を改善するのかが気になります。
また確定情報ではありませんが、このシステムはAmazonが2017年6月に買収した高級自然派スーパー、Whole Foodsへと導入される可能性が高いと報じられています。自然派スーパーとレジなしシステムの組み合わせはなんとも興味深いのですが、一応Amazonは同チェーンへの技術導入を過去に否定しているのです。
さらに、Amazonは2021年までにレジなし店舗を3,000軒までに増やしたいとしています。そのためには、小ぶりな食料雑貨店だけでなく大きなスーパー、あるいはホームセンターのような店舗でも、システムが動作するように改良する必要があるのでしょう。
ネット通販サイトとしては他を圧倒する存在となったAmazonですが、今後実店舗でも同じように大きな影響力を持つことになるのか…。他の小売チェーンは、戦々恐々としながら見守っていることでしょう。
Source: The Wall Street Journal via The Verge