負けました。
SIGGRAPH Asia 2018は不思議なイベントです。乳首を刺激されたあと、僕は東京大学の石川妹尾研究所が展示している「VarioLight」に遭遇しました。なんでも人には振り切れないプロジェクション・マッピングだそうで、リフレッシュレートが脅威の1000fps&ラグがわずか3msなんだとか。そうともなれば……。
ぜひ挑戦させてください。
悔しい。1,000fpsのプロジェクションマッピングは振り切れませんでした。#SIGGRAPHASIApic.twitter.com/zqWHFuxUlx
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2018年12月5日
惨敗ですね…(笑)。でも速すぎてしっかりとは確認できないので、実は少しは振り切れているかもしれません。そこで、一応240fpsのスローモーションでも検証してみました。まずは腕振り。

スゴい追従能力…。では次はスピン作戦で挑戦。

なんと! ここまでとは! 完敗です!
気になる仕組み的には、大きく分けて3つのシステムが組み合わさっているようです。
まずはハイスピード・カメラ。僕が振り回している板には反射マーカーが取り付けられていて、今回はその動きを認識する役目。続いてハイスピード・プロジェクターは、カメラが捉えたマーカーの動きに合わせて、映像を板に投影する約目ですね。そして最後に鍵となるパート。その名も、「1ms オートパン・チルト」といいます。
1ms オートパン・チルトは光の進む方向を操る役目を負っていて、別の回転軸で駆動する2枚のミラーが備えられています。それらの動かし方によって光の進む方向を自在に操れる、という優れもの。動いている様子がこちら:

かなりキビキビ動きます。
これらの3つのシステムとハーフミラーを組み合わせることによって、カメラもプロジェクターも一切動くことなくプロジェクション・マッピングを実現しているんですね。

詳しくは、石川妹尾研究所のこちらのページをご覧ください。