Bravaスマートオーブンレビュー:ちょっと買いかぶりすぎてたかも

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Bravaスマートオーブンレビュー:ちょっと買いかぶりすぎてたかも
Image: Victoria Song/Gizmodo US

スマート調理家電は、どこまでスマートにお料理してくれるのでしょう。理想は、どんな食材でも、とりあえず中にいれて食べたいメニューをピっと打ち込むだけというSF世界です。調理時間や温度、適した味付けはそっちにまかせたぞ! まぁ、さすがにコレはむりでしょうけど、現代のスマート調理家電は一体どのレベルにあるのでしょう。米Gizmodo編集部のSong記者が、スマートオーブンを使ってみました。


お料理が苦手というわけではないけれど、自分のためだけに料理するのは嫌派。仕事で疲れて帰ってきてから、野菜切って、お肉漬け込んで、お鍋かきまぜて…。いただきますするまでに30分から1時間かかると思うと、やる気がなくなります。でも、レンチンご飯は寂しい。外食やテイクアウトも、最近はメタボが気になります。

そこでBravaのスマートオーブンですよ。995ドルと値は張りますが、260度まで1秒で達し、予熱時間なし、従来のオーブン料理の時間を半分に減らしてくれる代物だといいます。さらに、調理に必要な時間もスマートに計算してくれるし、レシピ付きだし、アプリでお料理通知機能や、オーブン内の様子が見えるカメラまであります。試すしかない!

Bravaのスマートオーブン

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

これは何?:スマート機能付きオーブン

価格:995ドル

好きなところ:調理が早い。コンパクト。カメラで中の様子が見える

好きじゃないところ:高い



見た目:調理家電界のMacBook

外観デザインは、とても洗練されています。MacBookがオーブンになったらこんな感じだと思います。上面のテクスチャもいいですね。大きさは、11.3x16.4x17.3インチと非常にコンパクト、電子レンジサイズです。コンパクトを良しとするか、物足りないと感じるかは、人によって意見が割れるでしょう。なんせ、内部の調理エリアは6.4x13x12.5インチですから。鶏一羽を丸々調理はできますが、アメリカの感謝祭に欠かせない七面鳥の丸焼きは厳しい。2人分、ギリ3人分なら1度に料理できますが、それ以上の人数だとこのサイズでは追いつきません。

上部にあるスマートディスプレイで、食材や、複数メニュー調理、グリルやベイクを選択します。今回レビューするにあたって、シンプルなメニュー、チキンとアスパラガスを試すことに。ただ、残念ながらこの2品の同時調理はBravaのプリセットメニューにはなし。なので別々に2回にわけて作りました。

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

いざ、お料理スタート!

アスパラのグリルはとっても簡単。Bravaの食材メニューからアスパラを探せば、レシピがでてきます。それにそって、根元部分を切り落とし、オイルと塩をパラパラっとして、ボタン押すだけ。内部に搭載された5MPのカメラのおかげで、タッチスクリーン(または、アプリを介して手元のスマートフォン)から、アスパラガスがグリルされていく様子をリアルタイムでチェックできます。ボタンを押して7分後、アスパラ完成。美味しくできて大成功!

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

次はチキンです。が、ここで面倒なことに。アスパラをグリルした直後なので、オーブンがクールダウン(約50度)するまで待てという指示が。そんなに長い待ち時間ではないものの、私のゴール設定は2品を別々に作って30分以内だったので気があせりました。

ちょっとイライラしたものの、チキン調理スタート。コストコで買った手羽元5本をオーブントレーにのせます。が、4本しかはいらない。なんとか無理やり5本のせ、スマート調理家電のスマートさを信じることに。オーブンの温度はお肉の1番厚い部分を基本にして、生焼けを防いでいるわけですが、これが今回は裏目に。

ボタンを押してから、時間延長のお料理通知がアプリに。17分から28分が、33分になり、最後は38分に。ただし、オーブンからはすでに香ばしい香り…、むしろ焦げ臭い匂いがしてきたので、Bravaの意思は無視してチキンを取り出しました。結果、パサパサで焦げたチキンに。

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

ちなみに、スマートオーブンで調理レビューをしたのは米Gizmodoのオフィス。職場に漂う、焦げ臭さ。かーなり臭かった。レビューしているのを知らないスタッフからは「なんか死んでない?」という辛辣なコメントも。

クッキーも作った!

オーブンといえばおかし作り。クッキーも焼いてみました。市販のクッキー生地を並べるだけという失敗しないだろう方法で3回にわけて調理。ただ、結果はコンスタントじゃないという不思議。1度目は大成功。2度目は中が生焼け。3度目はセットしてから会議へ。カメラもあるし、通知も来るし、いざというときは自動終了機能(調理時間終了でオーブンがオフになる)もあるしと思っていたのですが、期待ハズレ。オフィス中に鳴り響く終了のピーピー音。上司が火事を恐れてオーブンからクッキーを取り出してくれたものの、すでに焼き過ぎ状態に。会議中でも、アプリ経由で焼きを一時停止することはできたと思います。ただ、終了のピーピー音を止めたり、終了後のオーブン内の温度を調整するのは無理! 上司がクッキーを取り出したとき、まだまだ内部はかなり熱かったといいますから、自動終了機能を買いかぶっていました、

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

また、焼き菓子などのベイクモードを使う場合は、余熱なしで歌っているBravaでも余熱が必要となります。Bravaいわく、焼き菓子は余熱によって化学反応が起きてしまうためといいますが、余熱なしの時短を期待していただけに残念。ただ、余熱時間も従来のオーブンに比べて短いことは短いのですけどね。今回のクッキーでは3〜4分程度でした。

3回のクッキーを経て、最後には残りのクッキー生地をつかったケーキを焼きました。これは大成功!

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

でも、お菓子作りにBravaは向かないと感じました。だって、1度に8枚しか焼けないんですもん。オフィスでクッキーを焼き始めると、その香りにつられてみんな集まってきました。が、1度に8枚じゃみんなに行き渡らない。完全に、需要に供給が追いつかない状態。

Bravaのターゲットは誰?

Bravaには、Bravaのスマートオーブン用にオススメのプリセットレシピがあります。このメニュー内であれば、美味しく手軽に調理可能。しかし、ここから飛び出して、自分で好きに使おうと思えば、今回のチキンのような失敗もあるでしょう。もちろん、レシピ通りじゃなくても、〇〇で代用可などありますが、それをチェックするにはBravaのシェフコンシェルジュサポートかFacebookコミュニティで質問する必要あり。正直、面倒臭い! 帰宅して、冷蔵庫にある野菜とお肉でささっと作りたいという私の願いは叶わず。料理の楽しさの基本である創造性は、Bravaとは相入れません。

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

数品を1度に調理したなら、専用レシピにあるプリセットメニューが安全。そこにない組み合わせを作ろうと思えば、今回のように2度に分けて調理せねばならず、結果、スマートオーブンで時短という利点はなくなります。アメリカでは、通常賃貸でもマンションや家に備え付けのオーブンがついているのが普通なので、自分のオリジナル献立、お菓子作りなら、結局通常のオーブンの方がいいのでは…。Bravaのサイズで、8枚づつクッキーちまちま焼いてるうちに、通常オーブンで1度に24枚焼けちゃいますから。

995ドルのスマートオーブン。使ってみたものの、ターゲットがどういう人はハッキリ見えません。お金持ちなのに、小さなオーブンなしのマンションに住んでる人?SharpJuneの余熱なしオーブンなら、500ドルから600ドルなのに。Bravaのスマートオーブンから、995ドルという価格に見合うスマートさは見出せませんでした。

まとめ

・カメラで調理の様子が見えるのは楽しい。

・温度が上がるまでのスピードは早いものの、小さいので1度に調理できる量が少ない。結果、すべてが出来上がるのにかかる時間は、従来のオーブンとさほど変わらないのでは?

・プリセットメニューに制限ありすぎ。自由な調理には不向き。

・ターゲット層がよくわからん。

・アスパラガスとクッキーは美味しかったです。チキンは…。

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