EUは2021年までに使い捨てプラスチックを禁止に!

  • author Yessenia Funes - Gizmodo EATHER
  • [原文]
  • 岡本玄介
EUは2021年までに使い捨てプラスチックを禁止に!
Image: Phonix_a / iStock / Getty Images Plus / ゲッティイメージズ

プラ製品へのファイナル・カウントダウンが始まります。

水曜日のこと、欧州連合(EU)すべての28カ国が、ストローや食器、ポリスチレンでできた飲食物の容器など10種類の使い捨てプラスチック製品を、2021年までに廃止することで合意しました。欧州委員会いわく、それらはヨーロッパの海洋ゴミの70%を占める厄介者なのだそうです。

実はカリフォルニア州を含む、アメリカのいくつかの都市でも同様の動きが見られましたが……さすがに28の連合国が一気に、使い捨てプラ製品を廃止しようだなんて大きな動きは一度もありませんでした。

豪州インドではビニール袋が禁止されていますが、プラ製ストロー、フォーク、ナイフの販売を禁止する動きは今までありませんでした。でも今、連合国が汚染問題に真剣に取り組み、劇的な行動が必要であると判断したのです。

実は欧州委員会は5月にこの計画を予告していたので、突然の動きということではないんです。欧州議会と欧州理事会は今この措置を承認しなければならず、加盟国は2年をかけて、これを完全に実施しなければならないのです。

見込める効果

この禁止令は、2030年までに300万トン以上の二酸化炭素の排出を抑え、220億ユーロ(約2兆8133億円)分の環境破壊を救うだろうと考えられており、消費者もまた、65億ユーロ(約8308億円)を節約できるだろうとしています。

この動きは、海の破壊を止めるのにも役立ちます。地球にあるの5つの環流には、太平洋ゴミベルトがあり、ゴミが集中して地表から海底まで広がっている区域があります。

ペットボトル、釣り用の網、ビニール袋、そしてマイクロプラスチックが北極亀の胃の中から見つかっています。こうしたプラ製品は動物たちにとって大変危険なのに、彼らは知らずに食べてしまうのです。さらには食物連鎖で人間の口にも入ってくるのです。

EUの環境事務官、カルメヌ・ヴェラ氏が、報告書でこのように書いています。

たとえば魚をビニール袋に入れて自宅に持ち帰っていたのが、翌年にはビニール袋をお腹に詰め込んだ魚を持ち帰るような状態になっていたら、我々は早急かつ懸命に取り組まなければなりません。

私たちは経済、海、最終的には我々の体のため、使い捨てプラスチック製品の量を減らすべく大きな一歩を踏み出したのです

ゴミ収集船もあるにはあるが……

一方世界には、オランダのNPO団体「Ocean Cleanup」が、およそ22億円を費やして開発した、巨大な無人ゴミ拾い船があり、これが太平洋ゴミベルトに向けて9月に就航したことがあります。

太平洋ゴミベルトはテキサス州の2倍の広さを持つ、悪名高いゴミの海。しかしAP通信いわく、船は問題が発生し、捕まえたゴミを確保できなくなったのだそうです。そこで24歳の開発者、ボイヤン・スラット氏が現在修繕中だとか。

直ればそれに越したことはありませんが、この計画はかねてより、海洋学者や海洋生物学者たちから懐疑的な目で見られてきた経緯があります。

すでに廃棄されたゴミを掃除することも大事ですが、ゴミの根源を絶つのも非常に効果的です。EUは、国単位でそれをやろうとしているのです。見習うべき国はたくさんありますね。

Source: European Commission (1, 2), CNN, HUFFPOST, NOAA, AP

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