着水に成功です。
日本時間の12月6日の早朝、SpaceX(スペースX)が2年半ぶりにFalcon 9(ファルコン9)ロケットの着地に失敗しました。
Tracking shot of Falcon water landing pic.twitter.com/6Hv2aZhLjM
— Elon Musk (@elonmusk) December 5, 2018
ここ最近のSpaceXだと、ロケット着地の失敗はFalcon Heavy(ファルコンヘビー)の中心ロケット以外ではなかったので、驚くとともに、失敗が続いていた頃を思い出します。
そういえば、ロケットの着地って難しかったよね。
とはいえ、Falcon 9ロケットの今回のメインミッション「国際宇宙ステーションへの補給船CRS Dragon(ドラゴン)を軌道に乗せること」は無事に遂行されていますし、動画でも分かるように、着地には失敗したもののソフトな着水には成功していて、ロケット自体には大したダメージはないのだそうです。もし無事なら、SpaceXの内部ミッションで飛ばすかも、とか。
We may use it for an internal SpaceX mission
— Elon Musk (@elonmusk) December 5, 2018
今回の失敗の原因は、ロケットの降下をガイドするグリッドフィンの油圧系が停止してしまったことだそうです。グリッドフィンは、こちらのロケット視点の動画で見える網目の金属パーツですね。これが斜めになった状態で停止してしまったので、回転し始めてしまったわけです。
Grid fin hydraulic pump stalled, so Falcon landed just out to sea. Appears to be undamaged & is transmitting data. Recovery ship dispatched.
— Elon Musk (@elonmusk) December 5, 2018
しかしロケットエンジンがその回転をタイムリーに止めることができたため、ソフト着水にはなんとか成功。すぐに救出船が急送されています。
でも今回驚いたのは、失敗に大してだけじゃありませんでした。ロケット着地の失敗をあまり残念に思わなかった自分にもすこし驚いていまして。たぶんですが、SpaceXのロケットは着地するのが当たり前という思いが芽生え始めていたのだと思うんです。「なぜだろう?」という疑問が浮かんだだけで、「そっかぁ。残念だなぁ」とは感じない。
これ自体、かなりスゴくないですか?
ドラゴンが宇宙ステーションにつくのは大体2日後。補給ミッションさえうまくいけば、お客のNASA的にはオールオーケーです。2019年に控えているドラゴンの有人飛行もありますし、これはぜひとも成功させてほしいですね。
Source: Twitter