Nvidiaの新グラフィックカード「Titan RTX」は安い。28万円だけど安くてスゴいのよ

  • 11,575

  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
Nvidiaの新グラフィックカード「Titan RTX」は安い。28万円だけど安くてスゴいのよ

2018年はGDDR6の年と言われてきましたが...。

グラフィック・ゲーミング・コンピューティング向けRAM「GDDR6」を載せたGPUが、2018年には市場に出回るという業界の予想どおり、出てきましたね~。ですが、やはり各紙の予想どおり、まだまだお値段はお財布にやさしいとはいえないようです。

GDDR5の倍の速度、倍のパフォーマンスといわれるGDDR6。2018年はGDDR6の年と言われてきましたが、どうも製品の実際の評価は2019年に持ち越しのよう。ネックとなるお値段は、果たしてこれから下がっていくのでしょうか。

Titan RTXは単にレイトレーシングを楽しむゲーマー向けた製品ではなく、高度な処理を必要とするユーザーのためのグラフィックカードのようです。米GizmodoのSam Rutherford記者がNvidiaが開催するNEURIPS 2018カンファレンスからお送りする最新レポートです。


グラフィックカードにどこまでこだわるか。

RTX 2080 Ti カードの1200ドル(約13万5000円)を見て「高いな」なんてつぶやいているようでは、まだまだ甘い。NvidiaがこのたびTitan RTXをリリースしました。そのお値段はなんと史上最高の2500ドル(約28万円)です。

Nvidiaから、Titan Vの後継モデルとして投入されたTitan RTXは、史上最速を謳うPC用GPU。Nvidia独自のGPUアーキテクチャ「Turing(チューリング)」を採用し、576個のTensorコアを持ち、メモリは容量24GBのGDDR6を搭載。まさにレイトレーシング用途に作られた「パワーハウス」という言葉がぴったり。 それでは、これまでのNvidiaのグラフィックカード製品とは、値段以外に一体どこが違うのでしょうか。

RTX 2080 Tiと比べてみる

「T-Rex」という恐竜の名前がついているRTX。1200ドルのRTX 2080 Ti(ひとつ前のNvidiaの消費者向けGPU)と比較すると、Titan RTXはより汎用的なCUDA(Compute Unified Device Architecture:クーダ)グラフィックコア(4352に対しRTXは4608)を採用し、Tensorコア数はRTX 2080 Ti の544に対し、576も乗っけてきています。 RTコア数も68から72へ。RTX 2080 Ti と1300ドルも価格差があるにしては、それほどの仕様向上でもないように見えますが、 実はTitan RTXの仕様についてはNvidiaのワークステーションクラスのGPUQuadro RTX 6000とほとんど変わりません。こちらのお値段はなんとRTXの三倍にあたる6300ドル(約71万円)。ということは、汎用レベルでこの2500ドルというお値段は決して悪くないということになります。

メモリに関しては、RTX 2080 Ti と比較したときのTitan RTXとの違いは、容量24GBのGDDR6メモリです。端的に言えば、このメモリだけでRTX 2080 Ti と比較すると倍のメリットを得られるものなんです。

どんな人にメリットがあるの?

レイトレーシングや深層学習を利用したノイズ除去であるDLSS(Deep Learning Super-Sampling)に対応するゲームは、一般的にはまだあまり多く出回っていません。そのため、Nvidiaが今カナダで開催しているNEURIPSカンファレンスにおけるTitan RTXの発表を見ると、どうもゲーマーだけを念頭に置いてこのGPUが作られているわけではないことがわかります。

レイトレーシング用にRTコア数を増加させたり、AI処理や機械学習データ用にTensorコア数を増加させたりして、NvidiaのTitan RTXは、従来のGPUと比較すると、より早くニューラルネットワークを学習させたり発達させたりすることを目的として設計されているようです。またTitan RTXの100 GBpsのNVLinkブリッジを使えば、ふたつのカードをリンクさせてパフォーマンスを拡大することができるとか。VirtualLinkポートに接続して使うこのGPUは、次世代のVR体験に必要なビデオ帯域幅を念頭に置いたものであることがわかります。

Nvidiaは本カンファレンスにおいて、Unreal Engine 4上で現実世界で撮影された動画から3Dの仮想環境を展開してみせ、Titan RTXが生成したグラフィックなどの処理に貢献する様子を披露しています。

Titan RTXは、消費者向けというよりは、データ処理やAI処理といった、より高度な加工を必要とするプロのコンシューマを標的にしているカードと言えそうです。ですが、最新、最速、最高を求めるゲーマーがいるのも事実。Titan RTXはRTX 2080 Tiと比較するとそのパフォーマンスは20パーセントは向上しそうです。もちろんプレイするゲームによってもその数字は異なりそうですが。

Titan RTXの発売はいつ?

お財布のダメージをさすりつつ、それでもTitan RTXがほしいあなた。残念ながらNvidiaはリリース日をまだ発表していません。ですが、Nvidiaの広報によればこの2500ドルのTitan RTXは、米国および欧州では年内には発売されるとのこと。もう少しお待ちくださいね。

あわせて読みたい

powered by