この革はクセになる。2in1の最終進化形「HP Spectre Folio」レビュー

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この革はクセになる。2in1の最終進化形「HP Spectre Folio」レビュー

冬にうれしい革ボディの2in1「HP Spectre Folio」に米GizmodoのAlex Cranz記者が触ってきました!

HP Spectre Folio 13

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

これは何?:ノートとタブレットの2-in-1

価格:1,300ドル~(レビューで使ったのは1,500ドルのモデル)
※編注:国内価格は税抜169,800円〜

好きなところ:デザイン最高。バッテリーもち。

好きじゃないところ:高い割には遅め。革はもう少し控えてもいいかも。

開けるとき、んん?ってなる

Spectre Folioは異色の2in1です。閉じると、どこぞの会議室に行くビジネスパーソンの革フォルダみたい。手に持つとリッチな肌触りで、意外としっとり重さもあります。タブレットからノートに戻すときには、普通片側をぐるっと反対側に回しますよね。でもこれは画面を持ち上げると真ん中がぽきっと折れて、手前から向こうに押す感じで開くんです。展開が独特で最初あれ?反対?ってなったけど、実はこのほうがナチュラルというか、もしかして2-in-1はこれが一番合理的なのかもしれません。

Spectre Folioは、HPのSpectreラインの最新モデルです。お店に行くと、Surface Laptop 2とLenovo Yoga c930に挟まれていて、値頃感とラグジュアリー感のバランスに惚れ惚れして、いつまでも決まらない、という位置関係。Appleだとこの値段でこのラグジュアリー感は出ないので、Windowsマシンで、なおかつおしゃれに見せたい人にはSpectre Folioいいですよね。閉じるとちょっと、弟が小4のとき肌身離さず持っていた革ファイルを思い出してしまうけど(大人だと思ってたんだね、ひとりで)。

革を贅沢に使い…すぎ

Spectre Folioに初めて触ったのは、9月、HPヒューストン支社でのことでした。中の人は「革」のエンジニアリングをとてもアピールしていたんですけど、そのときは、あんまりぴんときませんでした。それよりも継ぎ目のところに革の厚みが出てたりするほうが気になっちゃって。1㎜、2㎜を争うノートの世界で、なんとまあ、リスキーな冒険に出たもんだなあ、と。けちけちせずに、革をふんだんに使っているところが贅沢なところだけど、無駄な部分はもっと削れそうな気もします。

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総革張り!
Image: Alex Cranz/Gizmodo US
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もうちょっと革の分量は減らしてもいいかも
Image: Alex Cranz/Gizmodo US
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たるんだところ
Image: Alex Cranz/Gizmodo US
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ロゴまで革の型押し
Image: Alex Cranz/Gizmodo US
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…ね?
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

でも革、悪くない。全然悪くないぞ!

最初はノートに革?って思いましたけど、ただ使ってみるとこれが、ラップトップの熱をうまい具合に革が吸収してくれるんですよ。これに慣れるとアルミとかプラスチックのボトムのはもう後戻りできません。膝が熱くて熱くて低温やけどしちゃいますからね。Spectre Folioはそこまで熱くなくて、車の革シートみたいとでもいいましょうか。最初熱くても革のシートって座ってるとなじみますよね。メタルでは、なかなかそうはいかない。それぐらいの差があります。

今のところチップは非力

革の選択は正しかったと思いますけど、Intelが8月に発表した第8世代Yシリーズのデュアルコアというのは、やや物足りなさがあります。対抗機種はもっと高速処理のUシリーズなので。

Spectre Folio 13の気になるお値段は、i5-8200Y CPU・256GB SSD・8GBで1300ドルです。200ドル足すとi7-8500Y CPUに(レビュー使用機種はこちら)。Chrome、Microsoft Edge、Slackなど、ネットの操作は問題ないのですが、写真のPhotoshop、ゲームのGwentはベンチマークではやっぱり非力でした。

ブラウザの操作の処理性能を計測するWebXPRT 2015の合成ベンチマークのスコアは461で、Spectre Folio 13はYoga c930(523)よりは低いんですけど、もっとパワフルなUシリーズCPUのMicrosoft Surface Laptop 2(392)よりも高速処理だったりします。ただ問題はゲームで、『シヴィライゼーション6』を1080pでプレイしたところ、Spectre Folioは1コマ平均282ミリ秒で、同じ価格帯のLaptop 2やYoga c930の2倍も時間がかかってしまいました。まあ、もっとタフな機種もおいおい揃うし、ゲーマーがこの革ノート買うんかいな、ということはさておき。

バッテリーもちは噂どおり驚異的だった

しかしまあ、そのぶんバッテリー駆動時間は噂通りで、動画でもYouTubeを1080p・200nitsで再生して12時間22分も延々もってしまいました。Surface Laptop 2(7:57)、Yoga c930(9:45)など、ほかの圧倒的大多数のIntel内蔵ノートを軽く凌駕しちゃってます。12時間超えというのは、省電Qualcomm内蔵のSamsung Galaxy Book 2とかiPad Proとかのレベルですね。

要するに対象顧客は、長時間フライトの機内で資料を読むビジネスパーソン、重役会議に出る、みんなの給料合わせたぐらいの高給取りのエグゼキュティブ、という感じなんですね。ノート首っ引きの貧乏学生や平社員じゃなくて。仕立てのいいスーツをかっちり着て、人が用意したものをタブレットで読んで、ひとこと二言書くことがあればノートに切り替える、そんなような用途なのであります。

2-in-1の中間点に動画ビューイングモード

ラップトップとタブレットの中間には、動画ビューイングモードもあって、これはなかなかいいアイディアだなって思いました。

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ノートモード
Image: Alex Cranz/Gizmodo US
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動画視聴モード。タッチパッドが使えるのはありがたい!
Image: Alex Cranz/Gizmodo US
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タブレットモード、13.3インチ。薄さが際立ちます。この価格帯ならもう少し鮮明なディスプレイの機種もありますが
Image: Alex Cranz/Gizmodo US
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このポジションで使えたら第4モード…と思ったんだけど、カチッと画面を立てないとキーボードは使えませんでした
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

切り替えはスムーズで、非の打ちどころがありません。ノートでもタブレットでも中途半端な感じは全然なくて、ついに2-in-1もここまできたか、となりました。まあ、絵を本気で描く人は革の厚みが気になるかもだけど。うちみたいに本読んでカードゲームやるときぐらいしかタブレット使わない人には、もう十分です。膝の枕に乗っけてSurfaceやiPadと同じように使えて、尚且つほかの2-in-1よりずっと簡単にノートに切り替えられますからね。

買い?

人にすすめるかと問われると、迷いますね。値段なりの高級感はありますが、お金にシビアな人にはスローに思えるだろうし、もう300ドル安いラインにiPad ProやSurfaceがあって、同等の1400ドルにはもっと高速処理なLenovo Yoga c930もありますからね。ただ、Yoga c930はここまでエレガントじゃないし、ここまで驚異的なバッテリーもちでもないので、スピードとバーターですね。

ずっと会議室にいて、お財布にもゆとりのある役員様にはSpectre Folio、おすすめです。ただそれは一部の人に過ぎないことも事実ですので、願わくばこのイノベーションが下々の機種までトリクルダウンしてくる日を夢見てレビューを終えるとしましょう。

1分でまとめると

・総革張り。これに慣れたらもう安っぽいアルミやプラスチックには後戻りできない!

・革はもう少し削ってもいいかな…。

・バッテリーもちが半端ない。

・Yシリーズチップはゲームには不向き。

・Yで1,300~1,500ドルは高いかな。

・パタパタの展開は最高。ほんとよくできてる。


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