気になっていたのですが…。
IMAXが提供する、専用施設でのハイクオリティなVR(仮想現実)体験をうたう「IMAX VR」。残念なことに、2019年第1四半期(1月〜3月)に施設が閉鎖されることが決定されました。
2017年にロサンゼルスにて最初の施設がオープンしたIMAX VR。訪問者はVRヘッドセットを装着して映像コンテンツを楽しんだり、さらにはインタラクティブなゲームも楽しめるというコンセプトで始まりました。またこれまで、7拠点にて施設がオープンしていたのです。
しかし現在は4箇所の拠点が閉鎖され、ロサンゼルス、バンコク、トロントを残すだけになりました。IMAXでCEOを務めるRichard Gelford氏の声明によれば「利用者からの反応は素晴らしかったものの、十分な利用者をあつめられなかった」そうなんです。
もともとは「VRヘッドセットを持っていない人に、VR体験を提供する」という目的で始まったIMAX VR。さらに、映画上映との連携で劇場にさらなる利益をもたらすことが期待されていました。しかし今年に入りGoogleとIMAXによるVRカメラの開発プロジェクトが中止するなど、最近はVR業界全体がマネタイズに苦しんでいた印象です。
もしVRセンターで8K(4K+4K)解像度のとんでもない映画が見られるのなら、それはそれでお金を落としたいと思うのですが…。VRへの期待と実際にできることの差は、まだまだ大きいようです。
Source: Variety