はじめて月の裏面へ!中国の探査機「嫦娥4号」飛び立つ

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  • author Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US
  • [原文]
  • 塚本直樹
はじめて月の裏面へ!中国の探査機「嫦娥4号」飛び立つ
Image: NASA

ウサギさんはいるのかな?

月の表面はしょっちゅう目にしますが、裏面は「潮汐力」により地球からは見ることができません。そんな月の裏側を着陸探査するために、中国の探査機「嫦娥(じょうが)4号」が先週末に打ち上げられました。

西昌衛星発射センターから「長征3号B」ロケットにより打ち上げられた、嫦娥4号。その目的は月の裏側に着陸し、直径約186kmの月では最大級のクレーター「フォン・カルマン」の表面の組成を調べることにあります。着陸地点の調査には、分光計やレーダーが使用される予定です。さらに地球との通信には、今年5月に打ち上げた中継衛星「鵲橋(じゃくきょう)」を利用します。

また、月の裏側は地球からの電波ノイズが遮蔽されていることから、電波望遠鏡の設置場所として活用できる可能性もあります。そのため、今回のミッションでは電波分光計を用い、その電波環境を調べる予定です。さらに、月の土で植物が栽培できるかどうかを研究するために種を持ち込む「ミニ生物圏」の実験も実施されます。

中国は3番目に人類を宇宙に到達させただけでなく、これまでに2つの周回探査機、1つの着陸船を月に送り込み、さらには独自の宇宙ステーション(宇宙実験室)も所有しています。中国は米政府から国際宇宙ステーション(ISS)の共同利用が認められていないので、独自に宇宙開発を進める必要があるのです。

なおPlanetary Societyによれば、嫦娥4号は27日後に月に到達する予定です。さらに、月からのサンプルリーターンを目指す「嫦娥5号」のミッションも来年実施されます。また、中国は2030年代に月へと宇宙飛行士を送り込む計画もあるのです。

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